時々載せる、、まだ手術前のテオ



木星観光

 

「木星かあ、すげえな。しばらく周りを回ろうぜ。」リクトが言った。

「そうねえ・・片が付いたら、それもいいかもね。」とアルテミス。

「技術的には今すぐにでも出発できるが、ある程度ヘレナを調整した放良いかもしれないね。オリオン、君の意識をエミュレータションしておいてくれないか?君の代わりにはならないが、かなり高次の判断ができるようになるだろうから。」とハッデンは言った。

 

「しばらく地球を離れるとおっしゃるのですか?」と臨時大統領。

「そうです。その間あなたがたが問題に対処してください。さほど大きな問題は起きないと思いますが。何かあったら私に連絡を。」とアルテミスは言った。

 

急加速して地球を離れてゆくテティス。「木星にどのくらいで着くのかしら?」アルテミスは言った。「およそ14日です。」とオリオン。

「凄いスピードね、この船は。もしも彼らが木星を出発していたとして、予想される進路は?」とアルテミス。

 

アルテミス達の前に幾つかのコースが示された。「しかし、木星艦隊が、今出発していて、尚且つすれ違ったとしても、テティスの速度なら彼らが地球に着く前に、我々は到着した木星からでも、彼らより先に地球に着くことが出来ます。」とオリオンは言った。

 

「ヘレナが活躍することはなさそうね。考えて見れば、この船の速度なら、木星の残存艦隊が地球へ向かっている間に地球、木星間を移動出来るのね。それに彼女なら、残存艦隊を相手にしても勝てるでしょう。」とアルテミス。