薄曇りの中 お花見🌸


浅草です。



葉も増えてきていた。未だに言論は自由だし、デモも鎮圧されない。暴徒と化したものは容赦なく捕まったが、そのことに対する批判は僅かだった。

     

幸運な猫、テオドラ

 

更にアルテミスはスラム街へ医療ロボット、設備を送り込んだ。当面の間無料で治療を行うと宣言してから。

 

「私は貧困層への医療援助を実行します。派遣した医療ロボット、医療物資はスラム街に到着し始めているでしょう。当面の間、無料で治療を行います。そして従来の病院でも身分を明らかにした上で、治療を行うように支持しました。治療費が払えない方でも私が支払うため無料です。もちろん払える方からは取りますよ。」アルテミスは言った。

 

「あれが治療ロボット?」スラム街にいる病気の男の子言った。

「そうなんだろうな・・」病気の子供を連れてきた父親らしき男が言った。

スラム街のはずれにある空き地に、ロボット達は着々と仮設診療所を設営していた。

 

既存の病院にもスラム街からの治療希望者が殺到していた。宣言より前に病院には通達があったとは言え、病院は押しかける患者に四苦八苦している。そこにはオリオン端末も複数居た。似つかわしくない執事の格好。しかし他のロボットに混じって人員整理や、診療室では治療までしている。

 

「設営は、後数時間で完成します。それまでお待ちください。お子さんが病気なのですか?それともあなたですか?」とオリオンが言った。