何見てんのよ、と申している?笑


「アップワードさん。コイツほんとにアルテミスと、なんていうか・・頭ん中で会ったんすよ。」とヤマダ。

「何だ。頭ン中って。」とアップワード。

 

「・・・ストルムグレンに騙されてミサイルを運んだ時、多分、彼女だと思うんだけど、彼女が早く逃げろって、その・・頭ん中に話しかけてきて。」とヨシュアは言った。アルテミスの力を皆が知っている今だから言えるが、おかしくなったのかと思われるのを恐れて今まで言えなかったのだ。

 

「お前にもそういう力があるのか?」とアップワードは言った。

「いや、俺にはそんな力は無いよ。だから何でアルテミスが助けてくれたのか分からない。」とヨシュア。アップワードは暫く考えた後「地球へ行ってみるのも良いかもしれん。厄介払いもできるし、お前たちには却って安全かもしれんな・・・ストルムグレンからは逃げたほうが良い。それに、奴もアルテミスには勝てないだろう。」と言った。

 

「せっかくアルテミスに会っても、ストルムグレンに引き渡されたりしてな。」ヤマダが言った。

「お前そういう事言うなよ。」とヨシュア。

「その時はその時だ。俺が助け出してやるよ。」とアップワード。

「おじさんそんなこと出来んの?」とヤマダ。

「さあな。一応努力はするさ。」そう言ってアップワードは笑った。

「すげえ、当てになんねえ・・」ヤマダは言った。

 

アルテミスの解雇宣言から数日後。富裕層の財産配分は実行された。お金を貰っておきながらも、アルテミスを非難する言葉もデモも相変わらずだ。しかし彼女を支持する言