「・・・、・・・、・・・・、・・・、・・。」とオリオン。スクリーンに数十人が映し出された。
「かなりいるのね。分かったわ。この人たちを集めて下さい。そうね、合衆国議事堂でいいわ。今すぐね。」とアルテミスは言った。
「おい、お前も呼ばれたのか?」サボっている官僚の一人が言った。議事堂に向かうものがだんだんと集まっている。多分、今議事堂に歩いているのは全員が呼び出しを受けたものだろう。その中にオリオンの端末もいた。
「オリオン様、何かあったのですか?」サボリの一人がオリオンに声をかけた。
「議事堂に着けば分かりますよ。私からは言えません。」とオリオン。不安な顔になる官僚の一人。
全員が議事堂に集まった。オリオンが真ん中にいる。そこへアルテミスが瞬間移動して現れた。
「アルテミス様」深々と頭を下げる者もいた。しかし毅然と見つめるものも。
「こんにちは。あなた方について良くない報告を受けました。故意に仕事を遅くしているそうですね。」とアルテミス。彼女はこう言いながら一人一人の心を読んでいた。
彼女に内心賛成していない者。とにかく足を引っ張ることに喜びを感じている者。
「・・・、・・・、・・・あなた方を解雇します。・・・・・・あなたを解雇します・・」アルテミスは機械的に宣言していった。