ひしゃげてる笑

 

 

 

 

 

この間アルテミスは黙ったまま。ヨシガ艦長は黙ってしまったアルテミスを見つめていた。「何をしているの?急に黙りこくって・・」とヨシガ艦長。

 

「この女は精神感応と呼ばれる力を持っているという報告があります。多分、他の何かと話しているのではないのでしょうか?」副官はヨシガ艦長の耳元で囁いた。

 

「戦ってもいいのよ。そんなに私たちが勝てないと言うのなら、試してみればいい。」アルテミスは舌の根も乾かぬうちに戦う方に話を持って行っていた。

 

(ダメだねこれは・・。最早・・・。)ハッデンは言った。しかし彼は、戦いになってしまった方が良いのかもしれないとも思った。ハッキリと負ける方が軍人は変化を受け入れやすいのかもしれない、そう考えたのだ。

 

ヨシガは、ミサイルの発射を命令した。こんな小娘の相手をする必要など無いと思ったのだ。つまり怒りに任せた。

 

しかしミサイルはテティスのシールドの表面で爆発するだけ。「これで分かったかしら?あなたがたの攻撃は効かないのよ?それでも戦うのね。」アルテミスは通信を切った。

 

「オリオン。シールドを張ったまま直進。合衆国艦隊を破壊するのよ。」とアルテミス。

「かしこまりました。シールドを保持したまま直進します。」とオリオン。

 

急加速してしたテティスは合衆国艦隊に突っ込んでいった。紙細工の様に拉げて破壊される艦隊。そのまま次々と合衆国艦隊の船を破壊してゆく戦艦テティス。