「正人くんはどうなの?お母さんとは仲いいの?」正人はあっと思った。
そう来たか。
「僕は仲悪いよ。とっても。こっちの人は親と仲悪いの多いかも。主に父親と悪いね。母親とは仲いい人多いんだけどねえ。
僕は違う。父親はもう死んじゃった」正人の父は数年前にガンで死んでいた。
正人を恥ずかしがっていたようだ。そして見下していた。居なくなってよかったと正人は思っていた。
でもそのセリフはやめておこう、さすがに引かれてしまいそうだから。
正人の両親は、どちらも多分不幸だったのだろう。だから、さらに弱いものを探していた。
そしてちょうどいいのが居たのだ。それが正人。
「人の思うことは生まれた時から悪いのだ。」聖書の言葉を心の中で呟きながら、
でも克洋に腕枕をしてもらって今、正人は少し幸せだった。
写真は、昭和記念公園出セグウェイに乗った時のものです。結構面白かったけど、次も乗ろう!っとほどでは・・・笑