先生は大反対ではありましたが、私が入院しない事にも、

わかりました。そのかわりなるべく入院する事を前向きに検討してほしい、何かあったら連絡下さい。

と言って下さいました。


さて、どうやって少しでも良くしようか…。と考えました。

なんせこの頃の私の食事といえば、1日に1度だけ小皿に乗った野菜のカケラに塩をかけるだけでした。

キュウリ1/3本とか、レタス1枚とか、そんなんです。

この頃は水さえも飲めずに、喉が渇いたらウガイをしているだけでした。


だけど入院しないと決めた今、食べなければ私は死ぬしかありません。


萎縮して物忘れの酷くなった頭をフル回転させて考えて、まずは

「食べてもいいんだよ。」

と体に覚えさせる事から始めよう。と決めました。


最初の食事内容は、

⚫︎寒天にきな粉とゼロカロリーの砂糖をかけたもの

⚫︎ゼロカロリーのジュースを寒天で固めたもの

⚫︎茹でた野菜にノンオイルのドレッシングをかけたもの

⚫︎ところてん


などから始めました。

急にお米なんか一粒だろうが食べれません。

食べたらきっとその分を戻そうと必死になって断食したと思います。


最初は栄養なんか考えないで、「自分が安心して食べられるもの」にだけ重点をおいて食事しました。(食事とは言えないような内容ですが…)


そしてもう一つ私が怖かったものは、

「体が省エネモードになっている事」です。


長いこと栄養を取り入れてない体です。筋肉なんて1ミリも残っていません。

基礎代謝が落ちています。


なので

「拒食症からの回復期は必ず体重が一定までドカンと増える。だけどある一定まで増えたら時間をかけて適正体重まで落ちるから心配しなくていい。」

とあちこちの本やネットに書いてありました。

体験談を見たら1カ月で10キロ増えた、20キロ増えたなんて例もありました。


時間をかけて適正体重まで落ちるとしても、私は急に増えたら間違いなく一気に戻そうと拒食に戻ると思ったんですね。そしたらもうエンドレスじゃないか?って。


なので急には増やさず徐々に増やす方法が私にはいいと思いました。