今日は先日の『風邪を引く意味』に関連して陰病と陽病というものを考えていきたいと思います。

 

東洋医学では考え方としてすべてのものを陰と陽に分類します。

病気を分類すると陰病と陽病です。

原因不明の病気は陰病、原因の分かっている病気が陽病と考えていただければよいと思います。

 

陰病とは原因のわからない、膠原病やリウマチなど、難病指定されている病気、ガンなどが主なものです。

 

今回のお話の風邪やインフルエンザは陽病です。

インフルエンザは高熱も出ますし、体の節々も痛むし、やっかいな症状のため近年では予防接種や抗ウイルス薬が当たりまえとなっていますが、単なる風邪(ふうじゃ)です。原因のわかっている陽病です。

 

発熱、炎症、排毒、排泄が起こるのが陽病であり、陽病にかかることはすなわちデトックスであり、身体から不要な老廃物を出してくれて、身体を良い状態に戻そうとするいわゆる自然治癒力が働いている状態です。

 

熱を抑え込む、インフルエンザを抑え込むというのはそれを止めてしまうという行為なのですね。

 

ちょっと難しい話になりますが、東洋医学の五行では

木→火→土→金→水

という相生関係で病気を処理していくという考え方をします。

 

複雑な症状になってくると相克関係というものがかかわってきます。

 

風邪が関係するのは肝(木)

 

ウイルスが身体に入ると

肝邪が入ってまず、肝臓ががんばる

その母の腎が肝を助ける

ウイルスと戦うのがんばりなさいよと

この関係で働いている時は人間は死なないのですね。

 

ここに相克の肺金が

肝を剋するとか

脾土を剋し出すとか行かさなければいい

ある程度行ってもとめられたらいいです。

 

なんとか相生関係で動いているうちはこわがらなくていいのです。

 

発熱が起こって

木の子である心、すなわち熱が上がってウイルスをやっつけちゃう。

ここで終わり。

 

風邪は相生関係で動いている。

その間はまったく心配はいらないものですし、できれば風邪でデトックスして免疫構築した方が身体は丈夫になっていきます。

 

年に何回かは風邪を引いた方がいいのです。

 

その最も大きなメリットは

 

そうして定期的にデトックスしたら陰病にかからないということ。

 

陽病で身体の掃除が行われないと老廃物とか停滞した水分によって細胞の劣化や老化が進みます。

これが陰病に発展していきます。

リウマチとか膠原病とか難病、小腸の病気とかホルモンの病気とか。陰病に発展させない、ということが大事なので、

熱を出すことをこわがらない。

そういうことを頭に入れて風邪というもの、インフルエンザというものに対処していっていただければと思います。

 

 

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