前回お話した風邪を『引く』意味は
寒い冬を迎えられるように、季節の変化に合わせての身体の変化のためであることはご理解いただけたと思います。
気管や副鼻腔、毛穴などから溜まっている老廃物を出し、冬に閉ざす準備ですね。
でも、身体のどこかにうっ滞や停滞があって変化し切れない、老廃物を出せないよ~という状態の場合はどうなるかというと・・・。
秋は肺と大腸が嘔気するんだけれど、何か具合が悪いところがあると嘔気しないわけです。
気管に痰が溜まったりとか、副鼻腔に鼻がたまっているとか。
体調が悪い、生活習慣の乱れなどが大きくあると身体が変化しない場合があります。
うっ滞とか停滞は胃腸、胆のう、膀胱、など臓腑にうっ滞がある
気管、副鼻腔、尿道、胆管などなど、どこにあるかはそれぞれになってきます。
季節の変わり目に必要な変化が起こらない時には冬に入ってから身体を変化させることになります。
冬の閉ざされた期間に排泄とかデトックスしようとするとどうすかというと、けっこうリスクがいるわけです。
たとえば汗をかくという現象を考えると、
体温が上がって身体の内部の水分とか老廃物が皮膚表面に向かいますよね。
身体にたまった老廃物が生命活動を維持するために邪魔になるようなら出さないといけない。
冬は寒いので、寒い時い皮膚の下に水分がたまっているとまずい。冷えちゃう。身体がよけいに動かなくなる。
服を着るし、暖房があるから感じないかもしれないけれど、
どうしてもむくんだり、冷える人が多い。
でも、冬なので簡単には体温は上がりません。
そこで身体が何をするかというと
ウイルスを引き込んでくるわけです。
これも風邪を『引く』と同じですが、
冬になるとインフルエンザウイルスということが多くなります。
ウイルスを引き込んで体温を上げて、毛穴を開かせて老廃物を無理やり出すということをするわけです。
この状態を自分の身体でできるのは体力のある方。学校でインフルエンザがはやったりというのは子供は体力があるから。
熱が出るのは体力がある人なので、大丈夫なんですね。
風邪の症状は通常では身体をリセットする行程みたいな意味があるので
それらが自らの力で起こせない場合はウイルスの力を借りるということになります。
インフルエンザっていってみんなこわがりますけど、昔はただの風邪(ふうじゃ)、カゼです。
ほとんどの場合が人間の免疫力で処理できます。
免疫力が行使されると抗体を作ってさらなる抵抗力を身に付けて行くことができるので、
これが免疫力構築するということ。罹患したことをおそれるばかりではなく、
風邪にかかることによりなんらかの身体のうっ滞、鼻水とか痰とか大腸に何か残っているというのが解決する、
うっ滞がとれる、問題点が取れると考えることが大切です。
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