こんにちは。『今日から使える東洋医学』の岡田です。
今年も寒さを覚える季節になってきました。すでに11月8日に『立冬』を迎えています。
今年は台風や大雨による被害が相次いでいますので被災地の皆様におかれましては1日も早い復興をお祈り申し上げます。
さて、季節柄、大阪でもインフルエンザの感染が報告されてきたようです。すでに予防接種を打たれた方もおられると思いますが気にせずにご覧ください。
今回は『インフルエンザの予防接種は効くのか?』という質問をよくいただきますのでそれに答えてみようと思います。
結論から申し上げますと
統計学的に見ると『解らない』
個人的な意見としては『意味がない』笑
ということになりますがその理由をこれからお伝えしていきます。
毎年、流行するインフルエンザの型は
『A香港型、Aソ連型、B型』
の3種類です。
その年によって、これらの型がランダムに流行するようです。
『新型インフルエンザ』というのは上記3つの型以外のウイルスということになります。
2019年から
インフルエンザA(H1N1)型
A/H3N2型(いわゆるA香港型)
B型(山形系)
B型(ビクトリア系)
の4種類が含まれた4価型ワクチンが打たれるようになりました。ちなみにこれまでは3価型(3種類)が打たれていました。
B型の感染に2つの型が混合していることが判明したために4価になったようです。
では、本題に入っていきます。
◎『インフルエンザの予防接種が推奨される理由』
①高齢者の方が感染した時の『重症化』を防ぐ
重症化とは肺炎や脳症等の重い合併症が現れ、入院治療を必要とする方や死亡される方のことを言います。
65歳以上の高齢者を対象にした調査では30%~50%の発症を抑え、80%の死亡を阻止できるとされています。
②乳幼児が感染した際の『重症化』を防ぐ
乳幼児の場合、20~50%の発症を抑えるとされています。
と、こんな感じでしょうか?
インフルエンザのワクチンはウイルスの体内への侵入を阻止したり、感染を完全に抑える働きはありません。
あくまでも『重症化を阻止する』目的で推奨されています。
◎『打つ必要がない』という意見
①インフルエンザの型(株)の流行を予想できない
世界保健機構(WHO)の『インフルエンザ協力センター』から次年度のインフルエンザの流行を予想し、発表を受けて、厚生労働省の管轄の元「インフルエンザワクチン株選定のための検討会議」(国立感染症研究所)にて、これまでの流行の状況や約8,158株におよぶ型の中から選定されているが正確に予想するのは困難であると意見があります。
しかし、2007年以前の19年のうち16年は予想的中とされています。
ちなみに2018年から2019年のインフルエンザの患者数は
『10,448,891人』
でした。
ちなみにインフルエンザの予防接種を受けた方は
『25,000,000人』
ということです。
②副作用がある
a,卵アレルギーによるアナフラキシーショック
b,ギラン・バレー症候群(筋肉の運動神経障害)
c,添加物による問題(水銀量の過剰問題)
d,死亡(インフルエンザの感染による)5人以下/年
卵アレルギーが起こるのはインフルエンザワクチンはニワトリの受精卵にA/H1N1pdm09、A/H3N2、B/山形系統、B/ビクトリア系統の株を注入して培養されるために起こります。
その他(b,c)については詳しい原因は解っていません。
③ワクチンの摂取を受けても約50%以上(時に80%)の人はインフルエンザに罹患する可能性がある。
こうしてみるとインフルエンザの予防接種を受ける理由を見つける方が困難というのが正直なところです。
町の内科の医師が患者さんに告げる受けるべき理由の中で時々、
『インフルエンザ以外の風邪の予防にもなる』
ということがあるようですがかなりナンセンスな話です。
結論はというと
私個人的には『必要性を感じない』というのが本音です。
理由は
『インフルエンザワクチンはインフルエンザのウイルスの発症を抑える力はない』
というのが1番の理由です。
予防接種を受けてもインフルエンザを発症するという方がおられる理由は明確ですね。
ワクチン摂取の目的はあくまでも『重症化の阻止』とされています。
東洋医学的にはインフルエンザもあくまでも『風邪』の一つに過ぎず、通常なら感染したとしても十分に対応できるからです。
こんなことに時間や思考のエネルギーを割くなら他に考えるべき事案は山ほどありますね。笑
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
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