こんにちは。
今週も『ストレス』についてのお話をしてみたいと思います。
少し、前回のおさらいをしてみますが
『強すぎるストレス(天災など)に対しては過ぎ去るのをじっと待つしかないが抵抗できる範囲のストレスだと余計に乱れる』
『強いストレスを感じた後にそれより弱いストレスに対しては人は動じなくなる』
という内容のことをお伝えさせていただきました。
一般にストレスはとかく悪者扱いされています。
当然と言えば、当然なのですがストレスがまったくない状況では生物は生存できないのです。笑
『え~っ、うそ~!?』
という、声が聞こえてきそうですが・・・・。笑
皆さん、ご存知のように地球上には寒いところもあれば暑いところもあります。
地球の両極にあたる北極と南極は多少の変化はあるものの、ほぼ、1年中寒い日々が続きます。
でも、エスキモーなどに代表されるようにそこに暮らす人やペンギンやシロクマのように生物が生きています。
我々の暮らす温暖地帯には多くの生物が暮らしていますが四季があり、暑い時期もあれば寒い時期もあります。
赤道付近の1年中暑い地域にも生物や人が暮らしています。
でも、1年中、春や秋の国って聞いたことありますでしょうか?
本来なら一番、過ごしやすい気候が続く、地域があって、その地域に人や生物が栄えるのが自然の摂理のような気がしますが実際にはそのような地域は存在しないのです。
その理由は自然は植物や生物が暮らしていくために生態系を整えているからだといえるのですが違う見方をすると
『子孫を残し、生き物や植物が繁栄するために必要がないから』
らしいのです。
実際に植物を育てた経験がある方はわかると思うのですが
『水をやりすぎる・肥料を与えすぎる』
のは農作物がかえって弱ることにつながるようです。
また、ある程度、雨風や暑さや寒さにさらされて、生き抜いた作物の方が強いだけでなく、味も良くなるのです。
魚や動物でも北の地方で寒さに耐えて、収穫されるものの方が圧倒的に大きくて、脂肪もタップリのものが多いことからもわかります。
これを人間に置き換えてみましょう。
例えば『運動』を例にしてみると
運動をしないより適度な運動をした方が健康にいいことは誰でも知るところです。
でも、『きつい・面倒くさい・時間がない』などの理由から中々、思うように多くの方が続けられないのが現実です。
運動をきつい・面倒くさい・時間がないという理由から運動をしない方に無理やり運動をさせることは『ストレス』になります。しかもかなり大きなストレスです。
でも、実際にやり始めて、少し、経つと『気持ちいい・体が軽い』などのストレスを超える『良い感覚』を得られるようになります。
そして、それを続けることによって、新陳代謝が上がり、生活習慣も整い、体の好・不調に対する意識も高まってきます。
ストレスをかけたことによって、新たな『健康的な体と思考』を得ることに成功したわけです。
もう一つ、よくある事例を紹介してみましょう。
最近、よくあるご相談で
『体がだるい・やる気が出ない、朝起きれない』などの状態が心配になり、病院に受診した方がおられました。
血液検査で血糖値が高く『糖尿病』の診断を受け、食事指導を受けて『甘いもの』を控えるように指導を受けてしまいました。
この方はとにもかくにも甘いものが大好きで朝はフルーツや菓子パン、昼も食後にデザートは欠かさず、夕食後もお饅頭を食べるなどの習慣がありました。
この方が甘いものを控えることは
『とてつもないストレス』
になりますよね。
でも、控えることを続けることで糖尿病による合併症などのリスクは回避できるだけでなく、病院に受診するほど気になっていた体のだるさややる気のなさからも解放されるのです。
いかがだったでしょうか?
生きていくために
『ストレスは欠かせないもの』
であるということが何となく、伝わりましたでしょうか?
人の生活や健康にとって、ストレスへの概念はとても大切なようです。
次回ももう少し、ストレスについて掘り下げてみたいと思います。
最後まで、ご覧いただきましてありがとうございました。
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