キンコン西野の「失敗」から考える

2021-04-06 07:41:07
テーマ:ブログ

※前半のお知らせにあたる部分はカットしてあります。全文は、直前に投稿している「リブログ」をお読みください。   


さらに、以降の文章も勝手に短くしております。僕自身が後で読み返した時の「時間短縮」のためです。  切り取ったり、表現を変えたりしておりまして   、西野氏の本意とは異なる可能性もありますが、どうかご理解下さい。


キングコング西野を知っている人からすると、「すっごい努力をする人」みたいに思っている方がいると思うんですね。

なんか、「寝る時間以外は全て仕事に充てている」みたいな。

たしかに、それはそうなんです。

これといった趣味が無いし、そもそも「趣味を仕事にしている」というのもあるから……朝起きて、寝るまでは、ほとんど仕事に充てています。

よくお酒を呑むのですが、そこでも仕事の話しかしません。厳密に言うと、仕事の話しかしない人としか呑みません。

おそらく「頑張り屋さん」の部類ではあると思うのですが、だけど、「続けようと思ったけど、続かなかった努力」が僕にも結構あってですね……、みっともないのですが、いくつか紹介します。


まずは、「キックボクシング」です。

五反田に『CANDY』というスナックがありまして、そこに行く途中にキックボクシングの看板があったから、ちょっと興味本位でやってみたんです。


「強くなりたい」という願望はないのですが、僕には「あえて苦手なこと(ダンスとか)をやりたい」と思ってしまう時期があって、ほんと、飛び込みでやってみたんです。

すると、メチャクチャ楽しかったんですね。
すっごい汗もかくし、「これは良い運動を見つけたぁ」と思ったのですが、5〜6回通って、そこから行ってないんです。

くれぐれも言っておきますが、キックボクシング自体はメチャクチャ楽しかったので超オススメで、行かなくなったのは、僕のズボラがたたったせいです。

次に、「フラットマンドリン」

「人があまり触っていない楽器を演奏できるようになろう!」と思って、フラットマンドリンという楽器と、その練習の教科書を買ったのですが、これも三日坊主で全然続きませんでした。

結果、今は、「お前には努力を続ける意思の強さなんてないぞ」という自分への戒めの為に、僕の作業机から一番目に入る場所に、フラットマンドリンを飾っています。


『挫折の記念碑』です。

あと、「大きな絵を描こう」と思って、巨大なキャンバスを買って、描いたこともあったのですが、これも全然続かない。

「絵」に関しては、キックボクシングやフラットマンドリンと違って、「お前(西野)の領域だろう」と思うのですが、それでも、途中で面倒臭くなって、やめちゃったんです。

一方で、延々と続けられている努力もあります。

たとえば、音声メディアの「Voicy」なんてそうですね。よくもまぁ、毎朝10分間も喋ることがあるもんだなぁと思うのですが、「Voicy」を始めて、これまで587日間、ただの1日も配信をサボったことがありません。

オンラインサロンの記事もそう。


「毎朝2000〜3000文字の記事を投稿する」のって、簡単じゃないと思うのですが、これも、もう何年間も毎日やっています。


『キンコン西野のサイン本屋さん』の運営もそうですね。365日、毎日、注文を受けて、サインを入れて、梱包して、郵便ポストに投函しています。

実はジョギングも、かれこれ20年以上、毎朝、やっているんです。

僕には、「続けられなかった努力」と「続けられている努力」があるわけですが、ここで面白いのは、「それらを分けているものは【過酷さ】ではない」ということです。

【過酷さ】でいうと、オンラインサロンの記事を毎日書くのがブッちぎりで過酷なんです。

毎日、2000〜3000文字の有料記事を投稿するのって、無理ゲー中の無理ゲーなんです。

でも、それは続けることができていて、フラットマンドリンの練習は三日坊主です。

「意思に委ねた努力が続かなくて、仕組みに委ねた努力が続いている」というシンプルな結果です。

ジョギングを毎朝していますが、そこでサロン記事を書いているんです。


ずっとやっていると、サロン記事を家で書くのが気持ち悪くなってくるんです。外に出ないと書けなくなる。

で、サロン記事を書かなかったら、サロンメンバーさんから、何かしらの不満が飛んでくるわけじゃないですか?

Voicyもそうですね。決めているわけじゃないのですが、朝7時を過ぎても配信されていなかったら「今日はどうしたんですか?」的な圧がかかってくる。

サイン本屋さんにいたっては、注文を受けて置いて、対応しなかったら、完全に詐欺になっちゃう。

そんな感じで「やらざるをえない環境」にある努力は続いているんです。


こういった結果が出ているわけだから、じゃあ、努力する自分を作り上げるには、「やらざるをえない環境をいくつ作るか?」もしくは、「いかにして生活動線の中に努力を混ぜ込むか?」という勝負だな、と思ったんです。

で、僕、腹筋をやってみたんです。「1日30回やろう!」と決めて。でも、これは続かなかった。これは、わざわざ「腹筋の時間」を作らなきゃいけないので、強い意思が必要になってくる。

結果、たったの30回でも続かなかった。

ただ、毎日、風呂上がりに髪は乾かすじゃないですか?ドライヤーで3分ほど。その間って、ドライヤーの音がうるさくて音楽も聴けないし、スマホもイジれないし、本も読めない。

「ただ、髪が乾くのを待っている」というだけの時間が、毎日、3分間ある。

そこで、計算してみたんです。
80歳でハゲるとした時に、僕はあと、40年間も毎日3分間、髪が乾くのを待つことになる。
3分×365日×40年=43800分です。

髪が長い女性の場合だと、この5倍ぐらい。
僕らの人生は、結構な時間を、髪を乾かすことに使うことになる。

この時間は勿体ないと思って、「足」は空いているので、髪を乾かしている間、200回ジャンプすることにしたんです。

すると、この努力は続きました(笑)。

これ、同じ動きでも、「縄跳び」だと続いてないんです。

泣いても笑っても髪を乾かす時間は毎日やってくるので、ここにおんぶに抱っこでいくと、あまり強い意思は必要なかった。この運動はオススメです。

仕組み化していくことがとっても大切だよね、という話でした。