走っても走っても終わらない。

2021-03-30 08:27:06
テーマ:ブログ


※前半のお知らせにあたる部分はカットしてあります。全文は、直前に投稿している「リブログ」をお読みください。   


さらに、以降の文章も勝手に短くしております。僕自身が後で読み返した時の「時間短縮」のためです。  切り取ったり、表現を変えたりしておりまして   、西野氏の本意とは異なる可能性もありますが、どうかご理解下さい。




いつも堅苦しい話ばかりなので、今日は本当になんでもない話をしたいと思います。僕の今の気持ちを吐き出すだけの、本当に結論のないハズレ回です。

昨日、久しぶりに『映画 えんとつ町のプペル』を観に行ったんです。最近、本当に忙しかったので、たぶん1ヶ月ぶりぐらい。

……ていうか、1ヶ月ぶりに映画館に行って、まだ『えんとつ町のプペル』が上映されていることに感謝ですよね。

映画って、上映期間が決まっているわけじゃないんです。劇場さんが「まだやろう!」と判断してくださったら、続くんです。

とはいえ、「上映期間はなんとなくこれぐらいだよね」というのが公開前には伝えられていて、プペルは当初「1ヶ月ぐらい」という話でした。


「1ヶ月上映してみて、まだお客さんが来てくださっていたら、ちょっと上映期間を延長することもあるかも……」ぐらいの感じです。

2020年の12月25日に公開されたので、今年の1月末が「上映終了」の目処だったんです。

ところが、本当にありがたいことに、公開から1ヶ月が経っても、二ヶ月が経っても、お客さんが劇場に足を運んでくださって、三ヶ月が経っても観に来てくださる方がいて……いくつかの劇場は、三ヶ月が経った今も上映してくださっています。

昨日は渋谷のど真ん中にある『渋谷HUMAXシネマ』さんに行ったんですが、劇場の入口でプペルのポスターを見たときに、そのポスターがちょっとくたびれてて、「ここで三ヶ月間、雨の日も風の日も毎日流してくださっていたんだなぁ」と思ったら、なんか僕、泣きそうになっちゃって(笑)

「自分が映画を作るまでは思わなかったけど、自分が映画を作ってからは毎回思うこと」があって、それというのは…「作り手がどれだけ一生懸命作っても、映画館が無かったら、映画は届けられない」ということです。

コロナで大変な中、映画館を守り続けてくださったことに感謝だし、そして、ポスターがくたびれるまで『えんとつ町のプペル』を流してくださったことに感謝です。

『渋谷HUMAXシネマ』さんは中に入ると、手作りのプペルコーナーがあるんですけど、昨日はそのイチイチが愛おしくてたまりませんでした。

で、この気持ちはキチンと伝えようと思って、劇場のスタッフさんに「こんなに長い間、プペルを流してくださって本当にありがとうございます」と御礼を伝えたところ、「来週もやりますよ〜」と笑顔で返ってきて、「なんか、僕にできることがないかなぁ」と思って、微力ながら、こうして劇場さんの宣伝をさせていただいております。

『渋谷HUMAXシネマ』さんでは、4月8日まで上映されているそうなので、「まだ観ていない」という方や、「最後にもう一度、観ておきたい」という方は、是非、足をお運びください。

そして、全国でも、上映してくださっている劇場さんがまだまだありますので、一度、近くの劇場のスケジュールをご確認ください。

そして…

インスタグラムの方に写真をアップさせていただきましたが、先日、メガネブランド「OWNDAYS」さんと、台湾の人気youtuber三原ジャパンさん協力のもと、台湾での『映画 えんとつ町のプペル』の先行上映会がありました。

会場に行けない僕のかわりに、三原ジャパンさんが会場を盛り上げてくださって、本当に感謝です。

台湾の公開は4月1日からで、今夜もイベントがあり、僕は自宅から配信で参加させていただきます。

この記事を読んでくださっている方の中に、台湾にお知り合いがいらっしゃる方がいたら、「プペルやるよ〜」ということをお伝えいただけると嬉しいです。


『映画 えんとつ町のプペル』の台湾公開は4月1日からです。宜しくお願いします。

今、『映画 えんとつ町のプペル』って、どれぐらいの方が観てくださっているんですかね。

ちょっと正確な数字は分かりませんが…たぶん180万人ぐらいだと思います。興行収入でいうと、25億円とか? 

いずれにせよ、たくさんの方に観ていただいて、応援していただいています。町を歩いていても、「プペル観ましたよ〜」と普通に声をかけていただけるんです。

で、ここから台湾の公開があって、韓国の公開があって…その後も、いろんな国で続いていきます。

今、思うのは、「もう後戻りできない」ということです。

「次回作は?」とたくさん聞かれるし、次回作を作ったら作ったで、またそこでは、純粋な「感想」だけではなく、「数字」で残酷に評価されてしまう勝負が始まる。

そこで負けたら終わりだし、勝ったら勝ったで、また恐怖が始まる。ホント、厄介なところに首を突っ込んじゃったなぁと思います。

「じゃあ、その戦いから降りればいいじゃないか?」とも思うのですが、降りたら降りたで、きっと、しばらくしたら、その戦いを続けている人が羨ましく見えてくると思うんです。

僕は、表現活動の世界に20年ぐらいいるのですが、責任の所在をボカせる仕事ってあるんです。その仕事がコケても、自分に火の粉は降ってこないような。

ところが、今、自分が選んでやっているのは、それではなくて、コケたら全部僕のせいになる仕事ばかり。知らない景色を見たい感情は抑えられないんです。


しかし一方で、華麗に乗り切れる器用さなんて持ち合わせていないから、毎夜毎夜「あ〜、死んだ」と頭を抱えています。

挑戦の規模が大きくなると、失敗の規模も大きくなるんで、僕らは常に、全てを失うリスクを纏っています。

時々、テレビやYouTubeに人生アガった(ゴールした)感じの人が登場しますが、自分があそこに行くイメージが全く想像つかない。

もし、「俺の人生、全然、アガリにならねぇなぁ」と思っている方がいらっしゃったら、僕も同じなので、お互い頑張っていきましょう。


皆様の今日が素敵な一日になりますように。