先週のＥＣＢ（欧州中銀）でのＱＥ（量的緩和）決定がピークになって、その後は徐々に値を削り出したゴールド。

ドル建て金　240分足　

東京金で見ますと、５日移動平均線に上値を抑えれる展開。

一時は５千を目指す？！と思えた展開から見たら、だいぶ後退を強いられています。

本格的にダウントレンドに入ったと断じるのは時期尚早ですが、仮に再度５千円を目指すにしても、調整色が出てきました。

東京金　日足　

5日・25日移動平均線　

ボリンジャーバンド（2σ、3σ）　

一目均衡表　

MACD　

RSI相対力指数　

東京金が４９００円を突破するドライバーになったのが、１月１５日（１月１６日計算区域）で発生した「スイス・フラン・ショック」　

金・白金の価格が逆転するほどのインパクトがあった大事件でした。

この逆転現象は依然として解消されていません。

ひょっとしたら、現在の世界経済は依然として「危機モード」中なのかもしれません。

赤いバー　東京金　

青いバー　東京白金　240分足　

「安全資産」金の重要度は、さほど下がっていないとも思えるのですが。

それでは今晩の予定です。

時間は日本時間（JST）です。

17：55　ドイツ連邦労働局発表　

１月の雇用統計　

前回は、実業率６．５％　失業者数増減－２万７千人　

今回の事前予想は、失業率は６．５％で横ばい、失業者数増減は－１万人　

19：00　欧州委員会発表

１月のユーロ圏景況感指数(確報値）

速報値では－８．５　今回の確報値も速報と同じ数字が出ると予想されていますが・・・

22：00　ドイツ連邦統計局　

１月の消費者物価指数（CPI）　

前回は、前月比±０％、前年比＋０．２％　

今回の事前予想は、前月比－０．８％、前年比－０．１％　

マイナスサイドへ？　ドイツもデフレか？　

前回発表は、ＥＣＢがＱＥ（量的緩和）を実施か？否か？という時期でした。

ユーロ圏のインフレ状況を測る先行指標として、このドイツＣＰＩは注目されました（満月の晩のドイツＣＰＩ 2015-01-05 22:13:36）。

そのＱＥは実施が決定済みなので、この指標の重要度は相対的に低下していると思えます。

22：30　米国労働省発表　

週間新規失業保険申請件数　

先週は、３０．７万件。減少しましたが、予想には届かず。

今回の事前予想は３０．０万件。少し減少（改善）？

なお、前回発表された４週間移動平均は306,500件でした。増加。

同時に発表される「失業保険継続受給者数」は、前回２４４・３万件、事前予測２４０．５万件となっていて、こちらも減少（改善）の予想です。

00：00　全米リアルター協会発表

12月の中古住宅販売仮契約指数

これはメディアによっては「中古住宅販売成約」や「中古住宅販売保留」などとも呼ばれるものですが、全て同じものです。

“Pending Home sales Index”をどう訳するかということですが、「宙ぶらりん住宅販売指数」と直訳するわけにもいかず、どれも苦心の翻訳ですなw　

売買契約は終わっているものの、引渡しが済んでいない中古住宅物件の指数。住宅というものは通常は1ヶ月～2ヶ月後に引渡しが行われてから販売件数の実数字となりますので、この指数は先行指標と見ることができます。

前回は前月比＋０．８％　今回の事前予想は＋０．５％　悪化？

なお今晩は、南アフリカでＭＰＣ（金融政策委員会）が開催されます。

事前予想では政策金利５．７５％で据え置き。

時間は23：59の予定です。

通貨の下落圧力に曝され、高インフレに苦しむ新興国では、原油安だからといって気軽に利下げできるわけではありません。

据え置き予想は妥当と思えます。

一方で、新興国トルコの中銀は２月４日に臨時会合を開いて利下げするのではないかと言われています。

南アでもひょっとしたらサプライズが？？

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