ナマコは好きじゃない。でも尊敬はする。
WWFの会報に生物学者の本川達雄さんという方のインタビューを編集して紹介します。
難解な内容の箇所もありますが、何か心にひっかかるし、とても新鮮なお話しで何度も読み直しました。
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「私はナマコを研究してますが、見てたっておもしろくないし好きにもなれない。では何故ナマコを研究してるかというと、人間にとって面白いとか役に立つとか、そういう価値観で相手を選ぶことに疑問があったからです。
生物はわかっているだけでこの地球上に180万種もいる。これだけいれば当然、可愛くないものも嫌いなものもいるに決まっている。
そういうものを捨てて顧みなかったら、それだけで世界は狭くなる氣がしますよ。ぜんぜん理解できないし、美しくもないけど確かに存在している。そういうものを自分の中に取り込んでいく努力をすることが、僕らの世界を豊かにすることなんじゃないかと思うんです。
私はナマコの世界と、自分の世界を同レベルのものとして捉えるという発想に達したかったんです。人間だけが1人高いところにいて生物の世界を見下ろしてるのではなく、自分もone of themとして付き合うのが本当の多様性じゃないかと思うんです。」
「今の世の中は、多様性ではなくて、逆に共通性、一様性が1番大切にされています。例えばニュートンは、物を落とせば落ちるという法則を唱えました。象でもネズミでも落ちるということでは一緒で違いは質量だけ。だから同じ1つの式で象が落ちる速度もネズミが落ちる速度も計算出来ちゃう。
本当は1つ1つ違うものなのに、質的にはみんな一緒で違いは量だけ、っていう見方をする。そうすると全部値札が付けられちゃうんですよ。交換もきく。全部数式にあてはめられて、定量的になってあいまいさもなくなる。
人間の能力なら偏差値でカタがつく。信用のランクは従業員数とか売上で決まっちゃう。数字に変換できるのは見方が一様だってことです。そういう発想が世の中を取り仕切っているんですね。」
「一様な発想法で見ると、環境はこんなサービスを与えてくれるとか、生物の多様性や環境を理解するのにも、全部ドルに換算して考えることになる。
多様性、多様性といいつつ、全部を1つの物差しに乗っけて、これは量が多いですよ、って言わないと価値あるものと見なすことが出来ない。
そうすると我々が氣持ちいい環境はいいけれど、そうでない環境は要らないっていう話しになってくるわけでしょ。役に立たない、カワイクない動物は氣にかけない。そういう考え方に僕らはドップリ浸かってるんです。
同じモノサシには乗らない、違った価値観でなければ評価できないものがたくさんある。
それを突きつけてくれるのが、生き物の世界だと思うのね。違った世界を大事にして、それを理解しようとする姿勢を教えてくれるもの。それが「生物多様性」だと私は言いたいですね。」
「人間は知的な生き物で、それゆえに地の生き物にこれだけ影響を与えていて、いろな利益を得ている。
ならば自分と直接かかわりのない生き物にも思いをはせるという知的活動も、税金みたいなもので、払わなきゃいけないんじゃないでしょうか。
昔は人間の活動も小さかったから免税されていた。でも、もう地球の方からそろそろちゃんと消費税払えよ、といわれていると私は思いますけどね。といったって人間みんな利己的なんです。
でもその利己の「己」って何なのか。生物っていうのは環境で生きている。その環境がなくなったら死に絶えちゃうわけ。とすると環境を含めて「己」つまり「私」なんです。環境がなくなったら「私」はいないわけだから。
だったら環境の事をもっと考えないと。さらに言うと、いくら私、私と言ってても寿命がくれば死んじゃうわけで、でも「私」は子供に遺伝子が引き継がれるという形で生き残ってるわけです。
半分パートナーの分も入ってますけど、でもやっぱり「私」ということは子供の代が困るようなことをしたら「私」が困る。子供の代、孫の代の事も考えて、今の「私」は行動しなくちゃいけないわけですよ。
時間的にも空間的にも、今いるこの「私」だけが私ではないんだと思うんです。こういう発想は生物学の発想ですよ。でも、現代人の発想の1番基礎にあるのは古典物理学なんです。それが今の世の中を取り仕切ってるんですね。
その考え方だと、「環境」と「私」は勿論違うわけ。そういう発想で、ほんとうに生物としてまともな考え方ができるのか。私は非常に疑問に思いますね。」
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この先生の考え方は今までふれたことのない考え方、ものの見方でとても感銘を受けました。リアルを感じるので今後の自分に取り入れたいものです。
「エコ」って言葉がなんだか最近、チンケに感じる。なんでもエコエコって怪しい。
海や山が好き。動物が好き。安全な野菜がいい。自分はそれが全てです。
そして太陽エネルギーや風力や水力といった自然エネルギー。
世の中を動かす力が自然エネルギーにとって変わっていくことは本当に楽しみです。
そこには自分は「投資家」として参加したいと思ってます。(今は志より現金が先行してますが。。)
本川さんのいいお話しに感謝です。講演会があれば行ってみたい。
YOUJI
難解な内容の箇所もありますが、何か心にひっかかるし、とても新鮮なお話しで何度も読み直しました。
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「私はナマコを研究してますが、見てたっておもしろくないし好きにもなれない。では何故ナマコを研究してるかというと、人間にとって面白いとか役に立つとか、そういう価値観で相手を選ぶことに疑問があったからです。
生物はわかっているだけでこの地球上に180万種もいる。これだけいれば当然、可愛くないものも嫌いなものもいるに決まっている。
そういうものを捨てて顧みなかったら、それだけで世界は狭くなる氣がしますよ。ぜんぜん理解できないし、美しくもないけど確かに存在している。そういうものを自分の中に取り込んでいく努力をすることが、僕らの世界を豊かにすることなんじゃないかと思うんです。
私はナマコの世界と、自分の世界を同レベルのものとして捉えるという発想に達したかったんです。人間だけが1人高いところにいて生物の世界を見下ろしてるのではなく、自分もone of themとして付き合うのが本当の多様性じゃないかと思うんです。」
「今の世の中は、多様性ではなくて、逆に共通性、一様性が1番大切にされています。例えばニュートンは、物を落とせば落ちるという法則を唱えました。象でもネズミでも落ちるということでは一緒で違いは質量だけ。だから同じ1つの式で象が落ちる速度もネズミが落ちる速度も計算出来ちゃう。
本当は1つ1つ違うものなのに、質的にはみんな一緒で違いは量だけ、っていう見方をする。そうすると全部値札が付けられちゃうんですよ。交換もきく。全部数式にあてはめられて、定量的になってあいまいさもなくなる。
人間の能力なら偏差値でカタがつく。信用のランクは従業員数とか売上で決まっちゃう。数字に変換できるのは見方が一様だってことです。そういう発想が世の中を取り仕切っているんですね。」
「一様な発想法で見ると、環境はこんなサービスを与えてくれるとか、生物の多様性や環境を理解するのにも、全部ドルに換算して考えることになる。
多様性、多様性といいつつ、全部を1つの物差しに乗っけて、これは量が多いですよ、って言わないと価値あるものと見なすことが出来ない。
そうすると我々が氣持ちいい環境はいいけれど、そうでない環境は要らないっていう話しになってくるわけでしょ。役に立たない、カワイクない動物は氣にかけない。そういう考え方に僕らはドップリ浸かってるんです。
同じモノサシには乗らない、違った価値観でなければ評価できないものがたくさんある。
それを突きつけてくれるのが、生き物の世界だと思うのね。違った世界を大事にして、それを理解しようとする姿勢を教えてくれるもの。それが「生物多様性」だと私は言いたいですね。」
「人間は知的な生き物で、それゆえに地の生き物にこれだけ影響を与えていて、いろな利益を得ている。
ならば自分と直接かかわりのない生き物にも思いをはせるという知的活動も、税金みたいなもので、払わなきゃいけないんじゃないでしょうか。
昔は人間の活動も小さかったから免税されていた。でも、もう地球の方からそろそろちゃんと消費税払えよ、といわれていると私は思いますけどね。といったって人間みんな利己的なんです。
でもその利己の「己」って何なのか。生物っていうのは環境で生きている。その環境がなくなったら死に絶えちゃうわけ。とすると環境を含めて「己」つまり「私」なんです。環境がなくなったら「私」はいないわけだから。
だったら環境の事をもっと考えないと。さらに言うと、いくら私、私と言ってても寿命がくれば死んじゃうわけで、でも「私」は子供に遺伝子が引き継がれるという形で生き残ってるわけです。
半分パートナーの分も入ってますけど、でもやっぱり「私」ということは子供の代が困るようなことをしたら「私」が困る。子供の代、孫の代の事も考えて、今の「私」は行動しなくちゃいけないわけですよ。
時間的にも空間的にも、今いるこの「私」だけが私ではないんだと思うんです。こういう発想は生物学の発想ですよ。でも、現代人の発想の1番基礎にあるのは古典物理学なんです。それが今の世の中を取り仕切ってるんですね。
その考え方だと、「環境」と「私」は勿論違うわけ。そういう発想で、ほんとうに生物としてまともな考え方ができるのか。私は非常に疑問に思いますね。」
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この先生の考え方は今までふれたことのない考え方、ものの見方でとても感銘を受けました。リアルを感じるので今後の自分に取り入れたいものです。
「エコ」って言葉がなんだか最近、チンケに感じる。なんでもエコエコって怪しい。
海や山が好き。動物が好き。安全な野菜がいい。自分はそれが全てです。
そして太陽エネルギーや風力や水力といった自然エネルギー。
世の中を動かす力が自然エネルギーにとって変わっていくことは本当に楽しみです。
そこには自分は「投資家」として参加したいと思ってます。(今は志より現金が先行してますが。。)
本川さんのいいお話しに感謝です。講演会があれば行ってみたい。
YOUJI