これを読んでいる人に納豆ミルクティーを飲んだことある人はどれだけいるのだろうか。きっと多くはないだろう。
そもそも、牛乳との相性というのは元来難しいものであって、小学校あるいは中学校での給食で白米やおかずと一緒に出るのが嫌だったという人も少なくないはずだ。
実際、自分の家族である母や妹に聞くと「白米と牛乳は合わない!不味い!」等と返ってくる。だがよくよく考えると学校の給食とは関係なく牛乳が好きな人がそこまで多くないのかもしれない、寂しい限りだ。
そんな母・妹とは裏腹に私は牛乳が大好きだ
小学生の時は家の牛乳パックを一人で飲み切ることもあったし(当然腹を下したが)、学校の給食だって好きが故に一番最初に飲んだり、おかずと一緒に飲むために分量調節なんかもしていた。
そんな私はもちろん珈琲にも紅茶にも牛乳を入れる。ストレートが飲めない訳ではないのだが牛乳を入れたことによりまろやかになる感覚が好きなだけである。
家で作業終わりにミルクティーやカフェオレを嗜むのはもはや、ルーティンに組み込まれていた。その日も、いつも通り作業を終えミルクティーを作ろうとティーパックをマグカップに入れお湯が沸くのを待つ。だがそんな時ふと、思い出したのだ。
昔、考えていた納豆ミルクティーを。
私は昔から元々食への探究心が旺盛で、食べ合わせもあまり気にしないタイプだった。だからこれまでに、家族に少し引かれるような食べ合わせ研究等もしていた。
だがそんなある日、ふと自分の限界を知りたくなったのだ。そして、考えうる限り不味そうな組み合わせを考え、生み出されたのが納豆ミルクティーという訳だった。
あの時は「流石にな〜」と苦笑いして空想上でしかなかった納豆ミルクティー。冷蔵庫に納豆はあったはずだ
今なら、実現できる。
その気持ちばかりが先行した。
お湯が沸き、マグカップに湯を注ぐ。その隣で私は納豆を練る。マグカップに牛乳を注ぎミルクティーが完成
流石に全て使うわけにはいかないので納豆を混ぜる分だけを紙コップに移す。
そして、ネバネバと糸を引いた納豆を投入した。箸ごと入れると納豆の粘液がシュワシュワと溶ける感覚が箸を伝い、少しだけ高揚した。
肝心の飲む時間だ。ミルクティーの中には納豆の粒が沈殿していて、これが私の昔の願望を満たしてくれると思うとさらに高揚感が増幅した。
せっかくなのでストローで飲もうとしたが、ミルクティーが熱いのを忘れていたため少し舌を火傷した。悲しい。
そして火傷が収まり、いざ実食!紙コップを傾け納豆とミルクティーが同時に流れ込んでくる。
味は当然ように不味かった。
一口、ミルクティーと納豆の塊が私の鼻腔を絞めるように口の中で広がった。納豆の独特の臭みは牛乳か紅茶の茶葉によるものなのか消えていたが、独特の苦味がさらに引き出されているように感じられる。
二口、納豆が多く転がってくる。納豆のぬるぬるとした感触が口の中を這い、幼いカタツムリが這っているような錯覚に陥った。 そして終盤、納豆がほとんど口に流れ込み残るはミルクティー本体のみ。これは大丈夫だろうと高を括っていた。私の期待を裏切るようにミルクティーは納豆に毒され勝てなかったのか、謎の苦味が生み出されている。苦味と砂糖が入り交じり、砂糖を入れたのを即座に後悔した。
そうして、その不協和音を乗り越え私は根性でようやく完食できたのである。
結論:納豆とミルクティーは別々に食べた方が美味しい。
だが、私の限界はまだ先にあるようだ
この経験を得た私はタピオカとの互換性が少し気になったので次は黒豆でやってみたいという新たな興味も既に沸いている。もし、これを見た人の中で納豆ミルクティーならぬ納豆黒豆をやったことがある人は教えてほしい。
私の探究心が貴方の些細な暇つぶしになったなら幸いです。