FF16感想 ゲーム史上最強レベルのド迫力ムービーゲーだけど… | お腹ポチャリーマンのゲームレビューブログ

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どうも、かんぞうです。

今回は国民的RPGシリーズであるファイナルファンタジーの最新作、FF16をクリアしたので感想を書いていきます。


最初はネタバレなし、最後はネタバレありで感想を書いていきます。


面白かったけどネガティブなことも多めに書いていくので気になる人は気を付けてください。

あくまでも個人の感想なので、自分はこう思ったってだけです。


FFについて

FFは国民的RPGシリーズとして超有名タイトルですから最新作のFF16はかなり楽しみにしていました。

僕は特に7~10までが好きで1番好きなのは8です。

8はクセが強くて賛否両論な作品ですが、初めて遊んだFFが8なのでとても強烈なゲーム体験だった印象です。

美しいグラフィック、スタイリッシュでかっこいいキャラクター、独特な世界観など、かっこよすぎて子ども心にぶっ刺さるゲームでした。


ただ最近のFFシリーズは低迷してる印象があって、12,13,15はあまり良くない評価を聞きますね。
僕自身もやったことあるけど正直よくこんな酷いクオリティのものを看板タイトルで出せるなって思いました。

そんな良くないイメージのFFですが、今回はそんな低迷してそうなFFの中では珍しくとても評判の良いFF14を制作してる、あの吉田Pのチームが制作しているとのことでとても期待していました。
僕自身14は暁月までやって何回も泣かされることがあるくらい楽しませてもらったゲームなので、それを作っている吉Pなら期待できるなって思ってたんですが…
吉田信者気味である自分は手放しでFF16は神ゲーだ!って言いたかったけどちょっとできないなって思ってしまいましたね。

面白い部分はあるんだけどちょっと苦痛が上回ってしまいあまり楽しめませんでした。
体験版やった時はめちゃくちゃ面白くて神ゲーだろ!って思ったけど、進めていくうちに体験版では目立たなかった気になる部分がどんどん苦痛に感じてしまいました。

吉Pもエンタメだから眉間にしわ寄せないで、楽しんでやるぜって気持ちでプレイしてほしいって言ってました。
僕もそれはかなり同意で、よく言った吉P!って思ってたんですが、このFF16はどんどんと眉間にしわが寄ってきてしまった。

項目別に点数つけると
召喚獣合戦 10
戦闘 7
ストーリー 6
キャラクター 6
育成 3
フィールドの操作性、探索、画面の明るさ 1
音楽 8

総合 6

って感じです。

大迫力の召喚獣バトルは純粋にめちゃくちゃ面白かったけど、最初はそこまで気にならなかったフィールドでの操作性の悪さが気になって気になってしょうがなかったです。
中盤からマジで移動が苦痛すぎて素直に楽しめなくなって、そこからはその他の色んな気になる点も意識しちゃってかなり萎えてしまいました。

FF16はムービー特化型のステージ攻略型アクションゲームって印象。
アクションRPGって言ってるけどRPG部分はかなり微妙で、それを求めてる人には合わないゲームだと思います。
僕は普通にRPGをやりたかったけど、RPG要素がこんなに酷いクオリティならもうRPG要素なくして純粋なアクションにしてた方がまだ楽しめたと思います。

吉Pだからゲームとしても面白くしてくれるだろうと期待してたけど、
体験版やプロモーションからストーリーとムービーが激アツなだけでもいいかなって自分に言い聞かせてたけど、
でもFFならやっぱり普通にRPGとして楽しみたかったって思いました。

項目別に細かく感想を書いていきます。

・大迫力の召喚獣バトル
今回の召喚獣バトルはめちゃくちゃ良かったです。
人がでっかい召喚獣に変身して大迫力のバトルをするんですが、これが本当にヤバかった!
でっかい獣同士がぶつかり合う迫力がすごすぎて、それを自分が動かせるのが大興奮でしたね。
最初の宣伝段階で召喚獣合戦って聞いた時は、大味でもっさりした感じになるんじゃないかと思って微妙そうな印象でした。
でも実際やってみると映像の演出が多彩でかなりダイナミックで素晴らしいです。
しかもそれを自分で動かせるってのが他のゲームでは体験できない唯一無二のゲーム体験ができるんじゃないかと思います。
まさにジェットコースター!って感じでした。

最初の体験版の時点でヤバすぎて鳥肌がとまらなかったです。なんていうヤバいゲームを作ってしまったんだ、って神ゲーを確信するくらい面白かった。

まあ時々戦闘長すぎだろって思うことは少しあったし、QTEとかが多くてイベント戦って感じはするけど、でもそんな細かいことを圧巻の大迫力映像で吹き飛ばすくらいのインパクトがありました。
でもボタン連打のQTEはマジで嫌い。
普通の1ボタンだけの入力はFF16はかなりわかりやすくて好きな方なんだけど、ボタン連打は疲れるしめんどくさいからやめて。

・アクションバトル
今回はRPG定番のコマンドバトルをやめてスタイリッシュアクションバトルになりました。
これはけっこう面白かったです。戦闘を担当したのがデビルメイクライを作った人なのでかなりデビルメイクライっぽさがある感じです。

色んな召喚獣を装備して、それぞれの召喚獣のスキルを使いながら戦っていく感じ。ゲージ削ったら敵がダウンするのでそこでたくさん技を叩き込むのが爽快感ありました。

特にガルーダでウィルゲージ半分削った敵を引っ張ってダウンさせるのが楽しくて好きでした。引っ張ってる感じが相撲みたいでイケイケーってテンション上がります。

後半けっこうパターン化して単調になって、ひたすら長いなって思うようになってしまったのでそういうときはもうストーリーフォーカスモードにするのがいいのかなと思います。

難易度がくっそ簡単なのもやりごたえなくて微妙でした。死んだの2回くらいだし、やり直したら途中からだし回復アイテムも補充してくれるので緊張感が全くなかったです。
召喚獣が開放されるのがかなり後半なので1周目は面白さを全部堪能できないのが惜しい。
アクション楽しみたいなら2周目前提なんだろうけど個人的にはストーリー知ってるゲームを2周目やりたいと思えないので微妙です。1周だけのプレイヤーは見放してる感があります。
1周目で普通に面白い設計にしてほしい。

サポートアクセサリでオートアタック、オート回避とかあるけどあれはやりすぎでしょって思いました。
あれ使うとクソつまらなくなるけど、使わなかったら逆に縛りプレイしてる感じなのは少しモヤる。

バトルは属性も無くなったのもちょっと簡単にしすぎでしょって思うところはありつつも楽しめました。
やりこみはしないけど。

・ストーリー

ネタバレなし
今回は開発からストーリー重視って明言されていて、個人的にもFFに求めているのは圧倒的にストーリーだったので期待していました。

でも正直物足りなかったです。最初は面白いんだけど、描写が圧倒的に薄い!
映像の迫力は激アツでめっちゃ濃いんだけど感情表現が薄すぎて落差がすごい。

その薄さがいいっていう人もいるんだろうけど個人的にはかなり残念でした。
なんか無駄に表情とか演技とかだけで表現しようとしてるんですよね。映画とかドラマを目指しすぎてると思いました。
そしてそれが別に上手くない。いろいろ表現を頑張ってる気はするんですけど僕には全然伝わらなかったです。
ストーリーは重いのになんでこの人達こんなに純粋でさっぱりしてるんだろうって思ってました。
もっとキャラクターのドロドロした内面とか描いてほしかったです。

ストーリーの内容も、戦記ものかと思いきや特に戦記ものの面白さはなかった印象。終盤もこれじゃない感、さらにはエンディングの描き方も全くスッキリしない終わり方。
やってよかったーって全く思えないゲームでした。

ストーリーは最初は良かったんだけどどんどん酷くなっていく印象でした。
まあストーリーが致命的に崩壊してないってだけでかなりマシではあるんですけど。そこは高評価。
12,13,15とかストーリー崩壊してましたからね。

ネタバレありの詳しい感想は記事後半で書いていきます。


・キャラクター
キャラクターは薄くて地味ですね。
だいたいストーリーの感想と同じです。

FFといえばクラウドやティーダみたいな、ノムリッシュデザインの個性的なキャラクターって印象ですが今回はキャラデザも中身もかなり地味で薄かったです。
圧倒的な内面の描写不足。全然魅力的と思えませんでした。

ガブだけ好き。あとはベネディクタも。フーゴも敵だけど人間味あふれてて好き。


・育成
育成は酷い。全く育成に幅がなくて面白くないです。
鍛冶屋とかアイテム屋もあるけど全くありがたみを感じない。
誰がやってもほぼ同じビルドになると思うし、育成しても本当に成長してるのかの実感もわかない。
今回のRPG要素は酷いです。
ストーリーを楽しんでほしくて複雑そうな要素は排除したのかなって思ったけどそれにしてもゲームとして寂しい。FF13みたい。

・フィールドの操作性、探索、明るさ
いろいろ不満点はあるけど今回の1番の不満点は操作性でした。かなり苦痛。
移動が遅いし普通にダッシュもできない、街中でもダッシュできない、探索報酬もゴミ、フィールドも暗いって感じで本当に探索が苦痛でした。
アクションRPGって言ってるけどこのRPG部分が本当に酷くて、RPG要素なくしてただのアクションゲームの方が良かったとすら思いました。
それはそれで不満なんですけど、このクオリティでRPG出されたらそう思います。
正直今までやってきたRPGの中でもワーストに位置するレベルです。
FFはRPGとしてめちゃくちゃ人気のシリーズでRPGの頂点として名を馳せたタイトルなのに、そのFFでこんなに酷いクオリティのRPG要素を出されるとは思いませんでした。

まあ不満点はあるけどめちゃくちゃ面白いところもあって最初は正直アツさと勢いで超面白い!って思ってました。

でも明確に苦痛だって思い始めたポイントがあって、ノースリーチで夜のとばりのクエスト受注していざザンブレク皇国に行くか!って広いフィールドに出た時に、フィールド広すぎてつれぇわ…ってなってしまいました。
ザンブレク皇国の広すぎてツラいフィールド

普通なら広ければ探索するぞーってワクワクするんですけどこの移動の遅さとゴミしかない世界で探索するのが苦痛すぎて冷めてしまいました。
それをキッカケにいろんな不満点が気になって気になってしょうがなくなって素直にゲームを楽しめなくなってしまいました。

正直この移動速度が普通だったらゲームの面白さで最後まで楽しく引っ張ってくれた可能性もあったかも。
でもことあるごとにこの操作性の悪さで没入感を阻害され、ゲームに入り込めなくなってしまいました。

途中からチョコボ入手できるのでまだマシになったけどそれでも苦痛が消えることはなかったです。
なんでこんな仕様にしたのか本当に意味不明です。
開発のインタビューで高井Dが、クライヴの移動速度は十分なので当初チョコボ導入する気はなかったが、FFといえばチョコボという吉Pの強い要望で導入したっていう記事をどっかで読んだ気がします。
(誤報ならすいません)

いやこの移動の仕様で問題ないと思ってるセンスヤバいだろって思いました。
ソース出せないので今さら真偽は不明ですが…

最初は大迫力の召喚獣バトルで面白い!って思ったので、ゲーム部分はおまけでムービーさえ楽しめればいい!って自分の気持ちを誤魔化してたけどやっぱり普通にRPGやりたかったわ…

そっからはもうありとあらゆる部分が気になって、特に気になったのが画面の暗さ。

マジでひたすら暗い!!
体験版の召喚獣トライアル部分がゲームで1番暗いステージですって言ってて、まあ暗いけど楽しかったし1ステージだけならって思ってたら…
その後も暗いステージ連発してるやんけ!って思いました。
ステージもカットシーンもことごとく暗い。
なんでこんな仕様にしたのかマジで意味不明です。
ステージがそういう設定だからとかじゃなくて、ゲームとしてどうなの?って思いました。
画面作りが致命的に下手くそ。

マップも暗い。
最初にロザリアの湿原マップ来たときは天気も良くてキレイだったのに壮年期のロザリアはモヤで景色悪くなってるのマジで意味わからん。
終盤になると空が紫色になって全世界が暗くなるし。
どれだけ暗くしたいんだよ!って思いました。
終盤は本当にFF16の世界にいるのが苦痛でしょうがなかった。

あとはステージ攻略性。
このゲーム、ダンジョンがアクションゲームのステージ攻略性みたいになってるんですよね。それがかなりチープに感じました。完全にRPGであることを放棄した印象です。

FF14もまあ同じ感じなんですけどあれはMMOだしパーティマッチングシステムがあるので全然納得できるんだけど、買い切りのソロゲーRPGでこれはちょっと微妙すぎる。
FFにアクション取り入れましたってわけじゃなくて、デビルメイクライをベースにFF要素入れましたっていうゲームデザイン。
装備とか成長要素とか探索とかも本当におまけ程度だし。
フィールドに落ちてるアイテムで2ギルとかありますからね。ゴミすぎる。
他にもだいたいゴミしか落ちてないのでアイテムをゲットできる嬉しさは全くなく、ゴミ拾いをしてマップをキレイにしてる感覚に近いです。
普通のRPGだったら多彩な回復アイテムとかいい素材が落ちてたりするけど、今回は戦闘もシンプルに、育成も捨ててるのでこんな感じになってしまったんだと思います。


大きい街は探索で入れない
自由に街に入れるのはせいぜい村レベルのところだけで、大きい街は全部アクションステージになっています。
これも高井Dのインタビューで街があるのか不安視されていることに対して、僕はRPGなんだから街があるのは当たり前だと思っていた、なぜそんな不安がられているのかわからなかった、みたいな発言があったけど…
これが街だと思っているならそりゃ不安に思われるのも当たり前だしその不安が見事に実現してます。
いやまあFF13や15よりはるかにマシだけど、普通にザンブレクの首都とかクリスタル自治領歩きたかったわ!
大きい街はマジで外観で見るのとアクションステージで駆け抜けるだけですからね。
そういうとこやぞ!

FFなんだから普通にRPGしたかったっていう自分の気持ちとはかなり乖離がありましたね。

事前のインタビューから前のFFの反省点をかなり踏まえて作ってるような印象あったのでゲーム部分も期待してたのに…FF13の悪いところはけっこう引き継いでるようなゲームでした。

・音楽
音楽は14で良かった祖堅節がきいてて良かったです。
大迫力の召喚獣バトルを一層盛り上げてくれるようなアツい音楽。

ただオープニングのプレリュードをダークアレンジしたのは個人的にかなりマイナス。
いくらダークファンタジーとはいえプレリュードまで暗くする必要ないでしょ。
FF始める時にあのキレイなプレリュード聞くだけでこれからの冒険をワクワクさせてくれるのに、あの暗いプレリュード聞くと全然ワクワクしません。
気持ちが暗くなります。FFやってる気分になれないです。

今回は本当にひたすら暗さを求めすぎ。面白い暗さじゃなくて、ただただ暗くてつまらない。暗さの程度を履き違えてるんじゃないのって思っちゃいます。

ダークファンタジーって言ったらウィッチャー3がすごくいい世界観だなって思うのでそれを見習ってほしいです。

ダークファンタジーの面白さって人間の内面や社会のドロドロした暗さにあると思うんですよ。
でもFF16のダークさは出来事や画面の暗さ、音楽とかで演出してるだけで、登場キャラクターはけっこうさっぱりしてて全然ダークじゃない印象でした。


・ストーリー ネタバレあり

ここからネタバレありでストーリーの感想を書いていきます。

ストーリーは個人差がかなりありますが僕個人の感想になります。

ストーリーは致命的に崩壊してる点がないってだけで最近のFFとしてはかなりいいと思います。
最初は良かったけどだんだん微妙になってエンディングはなんだこれ?って感じで全体としてはけっこう微妙でした。

1番引っかかったのがベアラー差別問題。
ベアラーってだけで差別されすぎじゃない?っていうのがちょっと納得しきれず最後まで引っかかってしまい物語に没入できませんでした。

なぜベアラーはこんなに差別されているのか、あまりにも今の僕の世界とは違いすぎるので説得力が欲しかったです。
今まで普通に接してきた人がベアラーって分かっただけで急にそんなに態度変えるの?とか、
さらには子供がベアラーってだけでいきなり愛情なくなって捨てたりするの?とか。
友達関係はまだわかる部分はあるけど家族はさすがに理解できなくて、そのせいで世界観が嘘っぽく感じてしまいました。

現実としては歴史上で中世ヨーロッパの魔女裁判とか、中国の文化大革命、アフリカのルワンダの部族間の虐殺とかもあるのでないことはないんでしょうが、個人的にはあまりにも現実離れしすぎているのでそうなった背景にもう少し説得力欲しかった。

後半のルボルのサブクエでもベアラーってだけでいきなり迫害されたり、さらにはけっこうあっさり和解して受け入れてもらえるとか。
そこまで差別意識強いのにそれくらいで意識変わるの?って思ってしまいました。

差別や奴隷問題を扱っているゲームでテイルズオブアライズがありましたがあれは人種による差別だったので理由がハッキリしていてすんなり受け入れられましたが、ベアラーは魔法が使えるか否かで態度が変わるのは理解が難しい。
絶対ないだろってことではなく、説得力が欲しかったです。

ベアラーが迫害されたきっかけや理由も終盤のサブクエで語られたりもするんだけど遅いわ。
その理由ならけっこう納得したので最初に持ってきてほしかったな。
それまでずっとモヤモヤしてた。

このベアラー差別問題がけっこう引っかかってたのがストーリー楽しめなかった要素として大きいです。


あとは全体的に描写が薄すぎる。
特にキャラクターの心理描写。
というかクライヴもジルもベアラーや人間兵器として13年間ずっと酷い待遇で過ごしてきたのに、全然歪むことなくまっすぐすぎない?って思いました。
自分だったら奴隷としてずっと迫害されてきたなら闇堕ちしたり生気なくしたりしそうだなって思っちゃいました。
てっきり体験版終わったらクライヴがロザリア国を取り戻そうと活動したり、母親やザンブレク皇国に復讐するような展開になるかと思ったらそんなに憎んでる描写もなくあっさり世界救う活動したりするし。
ジルもあんまり引きずってる様子もなくすぐにクライヴと元気に旅したり。

奴隷とかツラい境遇にいたのならもっとキャラクターのドロドロした心理的な内面を描いてほしかった。
マジで心理描写が薄いです。

好きだったシーンは、
ベネディクタの、家畜に意志など必要ない!
ジルの、その穢れた血の前に膝を折るがいい!
フーゴ戦の、死んで償え!

みたいなドロドロした感情を爆発させるのとか好きなんだけどちょっと少ないと感じました。


あとはアナベラママがザンブレクに簡単に取り入って出世しすぎでしょって思いました。
そんな簡単に皇太后になれるもんなの?って思いました。
子供生んで、ディオン卿差し置いてあっさり神皇になりすぎ、元神皇アホすぎ
こんなあっさり国の情勢動くのもなあって感じました。
アナベラママも、あんなにプレイヤーからのヘイトを買っておいて最期は小物感だして自死とかカタルシスなさすぎでした。
クライヴ達の悲劇の大元みたいなもんなのに最期があっさりすぎる。

あとは戦記もので、どっかの国と戦争するみたいなストーリー展開を期待してたら、どこの国の勢力にも属さずにテロリストとして活動することになり、国の情勢とはどこか蚊帳の外感があったのも残念。

マザークリスタル破壊の影響も悪いことしかなくて本当に破壊するべきなの?って疑問に思っちゃいました。
破壊したおかげで黒の一帯の侵食が抑えられたみたいなことがあればいいんだけど、ひたすら難民が出て世界が混乱してるだけしかわからないので破壊しない方がいいんじゃないの?って思ってしまいます。
それによるクライヴの葛藤も全然ないので感情移入もできませんでした。

パーティ仲間もいないのもかなりマイナス。FFといえば、というかJRPGといえば仲間でしょ。
一応仲間いるけど育成もないし戦闘では空気です。
わざわざパーティ廃止する価値があるほどのストーリーや戦闘システムだったかというと僕はNOでしたね。

各地の協力者達も、クライヴがマザークリスタル破壊して世界に混乱をもたらしてるってわかってるのに躊躇なく協力しすぎでしょって思いました。
ベアラー保護に関して協力するのわかるんだけどマザークリスタル破壊はやめさせようとする、みたいな描写もないし。

マザークリスタルを破壊する方法も、あんなに大きいクリスタルどうやって破壊するんだろう?って楽しみだったのにマザークリスタルにはコアがあってそれを破壊するだけってのがかなりご都合設定すぎだろって思いました。
マザークリスタルからクリスタルを削りとって使ってるんちゃうんか。
マザークリスタルってなんやねん。なんでコア壊しただけで周りのクリスタルもキレイさっぱりなくなるんだよ。

唐突なディオンのホモ要素も不快。
いきなりホモキスを見せられるのでマジでビビりました。それ以降話が入ってこなかったです。
開発の性癖入れるのやめろ。

あとは戦記ものから終盤は神アルテマとの戦いになるのはとても微妙でした。
せっかく戦記ものとしていい舞台を用意したのに結局それあまり関係なくなっていつものFFになったなあって思いました。
僕は別にFFは戦記ものじゃなくて良かったとは思ったけど今回は戦記ものだからそれを楽しもう!って気持ちを切り替えたのに結局それかい!って思っちゃいました。

アルテマの話も長いし遅いしかなり虚無でした。
カットシーンはセリフ送りできるけどムービーシーンはセリフ送りできなくて、アルテマの部分はほとんどムービーシーンなので話が遅すぎてかなりツラかったです。

灰の大陸のウォールード王国が全員アカシアになってほぼ自滅してるってのも酷い。
FF15で帝国が勝手に自滅してたのを思い出しました。


そして問題のエンディング。
クライヴやジョシュアの生死をぼかすラスト。
これだけクライヴの人生を描いてきたんだから最後くらい明確に描いてよって思いました。
散々暗いストーリー描いてきたんだから最後はハッピーエンドでカタルシスを描いても良かったんじゃないかと。
でもそれは許さない、徹底的に暗くて薄めのストーリーを描くんだっていう強い開発の意志を感じました。
開発のエゴが強すぎる。プレイヤーを楽しませようとしてない。もしプレイヤーを楽しませようとしてこんなエンディング入れてるならマジでセンスない。

本当にこの徹底的に暗くて薄い描写が全然合いませんでした。

ストーリーに力入れたっていうから意外性とか感動できるシーンもあるのかと思いきや、個人的には全然そこらへんは感じなかったです。

面白いところも言いたかったけどその前に文句が言いすぎて疲れて好きだった部分を言う元気なくなっちゃいました。

いやでもさすがに面白いところ、好きだったシーンも言うか。

まず召喚獣合戦はどれもとても良かった!
特に最初のフェニックスイフリート戦は初めての召喚獣合戦というのもあり衝撃すぎましたね。

ガルーダ戦も迫力あってよかった。
ベネディクタは人間味あふれるキャラクターで、敵だけどとても好きなキャラクターでした。
味方側がだいたいキャラ薄いので人間味がある敵キャラのが惹かれたかも。
セクシーだし。

クライヴイフリート戦も激アツでした。

純粋に楽しめたのはこのあたりまで。そこからはかなりゲームへの苦痛を感じちゃったけどそれでも召喚獣合戦は面白かった。

あとはバルナバスが斬鉄剣で海を割るところ!
あまりの力にやべえええええ!ってなりました。
船が飲み込まれていって海が割れた海底でバルナバス戦。
ずっと海が割れっぱなしなのがそうはならんやろ!ってツッコミましたが迫力あるからOK。

ジルが鉄王国で過去と決別するところも良かった。
その穢れた血の前に膝を折るがいい!
セリフかっけええええ!
甘っちょろい正義を見せずに司祭をバッサリ斬るのもカタルシスあって良かった。
ここで、人殺しはよくない〜みたいに甘っちょろい正義を見せ始めたら間違いなくゲーム辞めてたと思います。


まとめると、
FF16は最初は大迫力の召喚獣合戦で大興奮でしたが中盤以降は操作性の悪さをきっかけに色んな悪い部分が気になりあまり楽しめなくなってしまいました。

いろいろ文句言ってきたけど絶対にクソゲーではない、めちゃくちゃクオリティの高いゲームだと思います。
ただ、自分には合わなかった…
面白いんだけど文句の方がたくさん出てきちゃいます。
召喚獣合戦で熱中してたあのテンションのまま最後まで突っ走れたならなって思いました。

ムービーゲーとしてだけ楽しむならかなり楽しめると思うし、自分でもそう思い込もうとしたけど移動のせいでムリでした。

まじであの移動だけはアプデで改善してほしい。それだけで個人的にはかなり楽しめるようになれる作品だと思います。

それではまた。