
あけましておめでとうございます。
今回は3DSでできるゼルダの伝説 神々のトライフォース2をやったので感想を書いていきます。
この作品は1991年にスーファミで発売されたゼルダの伝説 神々のトライフォースの続編として、2013年に神トラ2として発売されました。
スーファミの神トラは子供のころめちゃくちゃハマってプレイしまくった思い入れのある作品です。
ゼルダシリーズは色々種類がありますが神トラこそが僕にとっての理想のゼルダだと思っています。
2Dドットのグラフィック、歯ごたえのある謎解き、ハイラルの大地を探索するワクワク感などまさに2Dアクションアドベンチャーの完成形だと思っています。
なので続編の神トラ2が発売された時もとても興味がありましたが、当時は普段ゲームやらないしこのためだけにDS買うのもなーと思ってプレイしていませんでした。
ドラクエ8をプレイするために3DSを買ったので気になっていた神トラ2もやろうと思ってプレイしました。
まずこの作品の個人的な評価は10点満点で
神トラの懐かしさ 7
システム 4
ダンジョン 6
ストーリー 5
キャラ 4
総合 6
って感じでした。
つまらなくはなかったけど特にこれが面白い!っていう要素がなくてそんなにハマらなかったです。
初代神トラは独特の雰囲気があって個性があった作品だと思うのですが、今回の神トラ2はその個性をかなり抑えられていて雰囲気も難易度もかなりカジュアルなゲームになっていたと思います。
コアなファン向けの尖った作品ではなく、誰でもプレイしやすい一般受けしそうな作品になった印象です。
まずこの作品で一番良かったなってところが
初代神トラの懐かしさ
ですね。
初代神トラとマップ構成が同じで音楽もアレンジだったりするので初代好きの自分としては懐かしい!って思うところが多々ありました。
オープニングの演出も初代と同じ感じで思わずニヤリとしましたね。
ただ最初のころは懐かしくていい雰囲気だなーと思っていたんですけどやっていくうちに色々と違和感が出てきてしまいました。
完全に個人の好みなので好き嫌い分かれる内容だと思うのですが、プレイしやすくなって一般受けしやすい感じになって個性が薄くなってしまった印象です。
まずデフォルメ3Dグラフィックがあまり好きじゃない😅
これなら2Dドットの方が好きだ!ってなっちゃいました。
初代は2Dドットでところどころ不気味な雰囲気があったのですがデフォルメ3Dだとカジュアルで可愛さがあるので全然不気味さがないんですよね。
かなりポップな印象です。
初代のドクロの森とか2Dなのにめちゃくちゃ不気味で怖かったのに今回は全然怖くないですね。
懐かしさを感じるのには世界観や雰囲気ってとても大切だと思うのですが、グラフィックが中途半端に進化してしまったので初代の世界観がほぼ皆無になっていたと思います。
マップ探索していてこれ昔のところだ!って思っても全然雰囲気が違うので本当に最初だけしか懐かしさを感じなかったです。
あとはマップが狭く感じたのも残念なポイントでした。
マップ構成は初代と同じなのですがリンクとマップのスケールがかなり変わっているのか、リンクの移動速度が速いのかハイラルの世界がとても狭く感じました。
すぐに行きたいところに行けるので探索の大変さが無かったです。
移動のストレスは少なくなったけど同時に探索の楽しさも薄れた気がします。
そんな感じで、最初は初代の懐かしさを感じながらもやっていくうちにこれじゃないんだよなって気持ちが増していきましたね。
システムについて
今回のシステムの特徴として、
・リンクが壁画になって壁の中を移動できる
・道具がレンタル式になって自由度が高い
・道具は消費制ではなくスタミナ制で時間経過回復
の3つが大きな特徴だと思います。
個人的な感想としては、壁画システムは面白かったけど道具レンタルと時間経過で回復は微妙でした。
壁画システムは謎解きのバリエーションが増えて面白かったです。
謎解きで悩んでいると、こんな解き方があったのか!って閃いた時は気持ち良かったです。
謎解きに壁画システムをうまく取り入れていてと思います。
むしろ壁画システムが無かったら今回の簡単な謎解きがもっとシンプルになっていたと思います。
壁画になれる場所も限られていて、壁画になれたら何かしらある、みたいに意味のあることが多かったので楽しかったです。
どこでも壁画になれるし、壁画になっても何もない、みたいなのだったらただの面倒くさいシステムになっていたと思うのでちょうど良かったです。
道具がレンタル制になったのは個人的には微妙でした。
従来のゼルダシリーズは重要アイテムをダンジョン内で入手してそれによって謎解きができたり行動範囲が広がるっていうシステムが多かったです。
なので新しい道具を入手した時はとても嬉しかったし、それによって行動範囲が広がるのがとてもワクワクして好きでした。
でも今回は一部を除くほとんどの道具を最初からお金でレンタルできます。
それによって最初から行動範囲が広かったり、好きな順番でダンジョンを攻略できたりと自由度が高くなりました。
逆にそれによってダンジョンの謎解きの難易度がかなり下がってしまったのではないかと思います。
従来は今まで入手した様々な道具を駆使して攻略していったのに、今回はほぼ1つの道具と壁画システムくらいしか使わないんですよね。
その1つの道具も、ダンジョンに到達するために必要なので入る前にゲーム側できちんと明示してくれる親切仕様です。
なので謎解きに悩んでも大体は1つの道具か壁画を試してみれば解決する易しいレベルになっている印象でした。
やさしいけど歯ごたえがなくなって物足りなく感じました。
道具を入手するワクワク感もなくなってしまいましたね。
レンタル屋のラヴィオもそんな好きじゃなかったです。
急に出てきて勝手にリンクの家を改造して使用してるくせにレンタル料とるし。
見た目もかわいくない…。
あとは道具使用が消費制ではなくスタミナ制で時間経過で回復するのも微妙でした。
よくあるゼルダの道具は、爆弾や弓矢は使ったら所持数が減る消費制、魔法は魔法ゲージが消費する感じだったのが、
今回はがんばりゲージというスタミナがあって全てのアイテムがこのスタミナを消費して使用します。
爆弾も弓矢も。
そしてスタミナは時間経過で回復するので残り所持数を気にせず使いまくれます。
個人的にはこういうシステムあまり好きじゃないです😅
アイテム消費があってリソース管理しながら探索する方が好きなんですよね。
時間経過で回復してしまうと何も考えずにアイテムを使えちゃうので計画的に考えながら探索しなくなってしまいます。
探索の緊張感が無くなってしまうのが好きではないです。
旅行とかも計画してる時が一番楽しいってよく言いますが、その計画を考える面白さが無くなってしまう気がします。
アイテム制限がなくてサクサク進めるのでストレスは全然ないんですけど。
そんな感じで新しくなったゲームシステムはとても残念でした。
ダンジョンの難易度
ダンジョンの難易度は謎解きもボス戦もかなり簡単だった印象です。
個人的にはゼルダは歯ごたえのある謎解きとボス戦を期待していたので微妙でした。
謎解きはさっきのゲームシステムの項目でも書いた通り、壁画と1つの必須道具だけ使えばオッケー!みたいな難易度なのであまり頭を使わないでクリアできてしまいました。
いろんな道具を駆使して攻略していく初代の謎解きが好きだったので物足りなかったです。
闇の神殿だけちょっと詰まりましたが。
ダンジョンのボリュームもかなり少なく感じました。
ギミックが単純なのであっさりクリアできてしまいます。
昔ゲームボーイで出たゼルダの夢を見る島の方が圧倒的にやりごたえあったと思います。
グラフィックは進化してリッチになっているのに中身ももっと詰め込んでほしいと思いました。
でもダンジョンに入る前に多少謎解きが必要だったりするのでそれは面白かったです。
ボス戦もかなり簡単でした。
というのも、ボスがひるんだ時に無敵時間がなく連続で攻撃が入るのですぐ倒してしまいます。
1回攻撃当てると3~4回くらい連続で入ります。
連続攻撃が入ると爽快で気持ちいいですけど、ちょっとボスが弱すぎた気がします。
しかも大体のボスに剣がきくので楽勝です。
特定の道具でしかダメージ与えられない、みたいなのだったら緊張感もあって面白かったかも。
ストーリーとキャラクター
ゼルダシリーズはそんなにストーリーとキャラクターが売りの作品ではないと思うのでここが面白くなくてもあまり気にしませんが軽く触れます。
ストーリーはまあまあ面白かったですが他のRPGよりは全然内容がないです。当たり前ですが。
ゼルダシリーズにしては面白い方かな、というくらい。
闇の世界ではなくてロウラルっていうのがなにこれ?って感じでよくわかりませんでしたがそんなに気になりませんでした。
あとはキャラクターの魅力が無かったですね。
リンクと関わりのあるキャラクター達が賢者として捕らわれてしまいますが、リンクとの関わりがあまり描かれないのでそんなに助けに行くモチベーションが生まれませんでした。
唯一、魔女のアイリンだけは序盤からファストトラベルでめちゃくちゃ助けてくれてとても愛着が湧くので助けないと!ってモチベが生まれました。
ファストトラベルするたびに会話のやり取りが生まれるので楽しいです。
小生意気な感じもけっこう好きでした。
他のキャラクターももっと関係性描いてくれたらダンジョン攻略のモチベーションも上がったかもしれません。
まあここはゼルダなので、マイナスポイントではなくあったらいいなくらいに思いました。
そんな感じで、最初は懐かしいと思えたけどだんだんと不満を感じてしまうようなゲームでした。
それではまた!