ハードの世界に踏み込みたいのに、いつも躊躇して「ソフトで」と言ってしまう戌です。

風俗の話じゃありません(毎度、これ一本槍ですみません)。タイトル通りダーツです。

前にも書きましたがダーツにもハードとソフトがあります。

ハードダーツは、よくアメリカの映画やドラマに出てくるイキった若者の部屋の壁にかかってたり、強面どもが集まる飲み屋にあったりするやつです。的は麻の圧縮材でできてます。ただ壁にぶら下げるだけです。投げるダーツの方も先っちょ(ティップ)が金属、要するに針です。刺さると怪我します。点数の計算も自分たちでやります。原始的です。刺さる時の音が静かです。「トンっ」って感じで刺さります。なので自宅でもやりたい(ソフトダーツはいろいろ騒がしい)、あるいはインテリアとして飾りたいって人はこっちです。

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実は日本のダーツ界でも静かなハードブームがありました。といってもオラがやってた頃だから数年前です。今はどうかわかりません。でも、このハードダーツをやる人っていうのは、それなりに上手い人って暗黙の掟がありました。ぽっと出のにわかダーツァーが手を出すと、ちょっと恥ずかしい思いをします。

一方、日本のダーツバーやスポーツ系アミューズメント施設にあるのはソフトダーツです。当たると派手な電子音がします。ディスプレイなんかも付いてて、これまたド派手な演出とともに点数も自動計算して表示してくれたりします。

的(ボード)は樹脂製でよくよく見ると無数の穴が開いています。ダーツのティップもプラスチックで、この穴に刺さる仕組みになってます。となると皆が初めに感じることだと思うのですが、「じゃあ穴と穴の間に当たったら弾かれちゃうんじゃないの？」って心配になります。でも、これが巧いことできていて、たいてい刺さるんですね。「作った人、凄い！」と感心します。

お店に置いてあるのはダーツ台はダーツライブとフェニックスの2大派閥に分かれてます。それぞれケツ持ちしてる団体(バック)がJAPANとPERFECTと異なってます。日本の東西で若干の違いはありますが、双方、設置してる店舗(台数かな？)は拮抗しています。ゲームのルールもほとんど一緒だし、ダーツ自体も同じものが使えるので、一般プレイヤーとしては気にすることはないです。

ただ、自分の成績とかレベルなんかを自動的に記録してくれる機能があって、これは派閥ごとに異なる会員カードが必要になります(記録が要らなければカードも不要です)。持ってると他の人との対戦でも腕前によってハンデが付けられたりするので、長くやる人には購入(タダじゃないです)をお勧めします。

これはダーツライブ用のカードです。『スター・ウォーズ』ファン心をくすぐる逸品です。

こっちはフェニックス用です。TRNiDADっていうのはダーツグッズのブランドです。前回書いたTiTOって店もそうですが、フェリックスって博多の会社が仕切ってます。他に「とめ手羽」って手羽先屋もやってます。

これは、またダーツライブ用です。「ぽよさや」こと吉村さやかちゃんのサインを貰ったものです。推しです(ウソです)。近所のダーツバーのイベントに来た時のものかなぁ？

とまあ、いろんなデザインのカードがあって、選ぶのもなかなか楽しいものです。

このカードをダーツ台にセットして遊ぶと、あれこれデータが残る訳です。でもって、「レーティング」と呼ばれる実力値が計算されます。

馴染みの店ができると常連さん同士で競い合うことも多くなります。当然のことながら、レーティングが上の方がマウントを取れます。一見さんならなおさらです。

こうなると闘争心に火が付きます。気持ちが昂じてせっせと店に通う訳ですが、でも、それじゃなかなか上達しないんです。他のお客さんが遊んでる時は待ちになるし、そもそもダーツバーだと飲んじゃうんで的が二重三重に見えてきます。そもそも銭もかかります。そこでコソ練のできる場、家に台が欲しくなります。オラはなりました。