無駄吠えや攻撃性など、問題行動に対しての問い合わせを多くいただきます。その場合、バッチフラワーレメディなども使うことがありますが、やはり一番多く活用するのが行動修正または矯正です。
行動修正法と一言に言っても、その中には様々なアプローチがあります。しかし、どれも学習理論に基づくもので、問題行動の分析と検証が必要であり、問題行動のレベルや頻度、刺激の種類と範囲などの把握が必要不可欠です。また、ここでは、問題行動発生メカニズムは、基本的には刺激と反応ということが大前提です。よって問題視されている行動と刺激のペアリングを変化させたり、片方を消してしまったりすることで許容範囲に修正することが理論上可能になります。
一般的に代表的な8つを分かり易く下記にリストアップしてみました。刺激自体を変化させるものや、行動を変化させるものまで多種です。
①刺激の排除(消去)
単純に刺激を周辺環境から排除。問題行動を誘発する物がモノが無いので、問題行動は発生されず、この時間を長くすることで問題行動は行動パターンから消去される。
②刺激制御
刺激の強さを問題行動を問題行動が発生しないレベルに制御。
③刺激の置き換え
刺激のすり替えとも言われるが、刺激自体を類似したものに変更。オリジナルの刺激には反応を示さず、問題解消。
④馴化
繰り返し提示することで、反応を放棄させてしまう方法。一般的には馴れとして知られている。刺激そのものを、特別ではないものとして、当たり前のものという認識に。結果に行動を取るに足らない刺激として認知。
⑤系統的脱感作
反応が見られないぐらいの刺激の弱いものから、徐々に強くし、ステップバイステップで刺激に馴れさせる。最終的には、刺激を通常レベルまで上げ、日常生活に支障をきたさないようにさせる。
⑥拮抗条件付け
古典的条件付けで用いられる方法。 恐怖反応を快的反応に条件付けし直す。
⑦非両立行動分化強化
対立する行動に条件付けし直す。 走ることと伏せることは真逆にある行動であり、絶対に同時にはできない行動。よって、同じ刺激に対して伏せを強化することで、走るという行動発生は減少。
⑧代替行動分化強化
発生している問題行動に近いもので、より望ましい行動を強化。ある程度の行動が似ているため、一定の欲求満足感はあるが、すぐに問題行動出てしまうこともあるので、十分に配慮必要。
これらの手法は、問題行動によっても変化します。また、もちろん犬の個性に合わせても使い分けをしますが、どの方法も実際には使います。また、1つだけではなく、複数を併用する場合もあります。例えば、どんな問題行動も発生させる確率を低くすることが重要です。よって、先ずは環境から刺激の排除をし、その上で違った行動に置き換えたりするのが優良とされています。この方法では、犬たちはより早く学習することも可能なので、犬の福祉改善にも有効です。
犬たちは、人間の環境に合わせて生活をしてくれています。よって、彼らの行動に関する責任は飼い主にあり、問題行動といえども犬たちに合った優しいアプローチが必要だと思います。その時には、多くの選択肢をもっていることが重要であり、その場面や対象によって変化させられることも重要だと思います。
1つでも多くの知識を増やし、犬たちが「笑顔」になれる環境づくりができれば、もっと犬たちにとっても嬉しい社会になるのではないでしょうか!