前回ご紹介した 先住民の住居遺跡(Ruin)
この場所は前回の書き込み分だけではまだまだ言い尽くしていなかったので、今回もその場所について書かせてください。
もしかしたら、その素晴らしさやその場所を僕がどれほど気に入っているかは、数回書いただけでは到底足りないのかもしれません
この場所は特に その場所に行く道のりも含めて とても素晴らしいからです。
セドナもそうですが、何度来ても新たな発見がある すごいところです!!
ここはセドナから北に2時間ほど走ったエリアにあります。
セドナから北上し、フラッグスタッフと呼ばれる街を通り過ぎて、しばらく走った辺り。
道そのものはセドナからグランドキャニオンやアンテロープキャニン、モニュメントバレーへ続く道なので、そちら方面に行かれた方は、その道を必ず通っているはずですー
ただ、このRuinはその道沿いにはありません。
ちなみに、セドナから北上し、フラッグスタッフの街をかすめるとそこにひときわそびえる Twin Peakの山を見ることになります。
セドナからI-17もしくは89号線でI-40に入った辺りから見るとこんな感じ
雪を抱いていて、トップは雪煙をあげてますー
山頂は そりゃーちょー寒そうー
この山にはスキー場もあるんです
Photo by Koh Tanaka
もう一つの写真はフラッグスタッフから見たものではないのですが、奥の雪をかぶっているピークが2つあり、その二つを合わせて、サンフランシスコピークと呼ばれています。厳密にはピークは3つありますが…
写真左側の雪をかぶったピークの高さは実は3851m。
ちなみに、日本の富士山は…そう 3776mです、つまり富士山より高いんです。
それがサンフランシスコピーク(St.Francisco Peak)
この山がまた面白いんです!!
詳しくは別でお話ししたいですが、この山は周辺のネイティブアメリカンのナバホ族やホピ族の居留区に近いことから、彼らにとって、とても神聖な場所とされています。この山を神聖視している種族はほかにも幾つもあると云われています。
特にホピ族は、ホピ族の神々にあたる カッチーナ(Kachina)スピリットがこの山に住んでいると云われている神聖な場所なのです。
ホピ族とカッチーナ については これまた、これだけで 話がいくつもあるので、どこかでまたお話ししたいです。
私も セレモニーとして、また、山登り派として、この山に年に一度は登っていますが、本当にパワフルな場所です。
そのサンフランシスコピークを左に見ながら、車を走らせて、北上したあたりに Ruinはあるのですが、このフラッグスタッフを過ぎ、サンフランシスコピークを左に見ながら 車を走らせるあたりの景色が、ここがまた、実はとても素晴らしいんです。
これがその写真なのですが、残念ながらまったく、写真からは 実際が伝わらない!
それは 実際に来て体験いただくと分かります。
この場所を通りながら、この場所やこの地にまつわるお話をさせて頂くと、全ての方にこの場所の素晴らしさをご理解いただきます。
ただし、それらの話はご一緒する方により変わってくるし、その方を知らないとまたそれらの話も出てこないものなんです。
人によっては お互いにただ黙って景色を見続ける場合もあります。
景色に余計な言葉は必要ありませんから…
そして、必ず、その時の写真をあとで見返しても、写真からはあの実際の感動は全く伝わってこないと皆さんおっしゃいます。
この光景はいつも、ただ ただ ただ 見とれているだけで、写真に収めようという気持ちもなくなるぐらい、写真を取り忘れてしまうぐらい、圧倒的な、胸に詰まる景色なんです。
アンテロープキャニオンは綺麗で美しいです。
でも写真で収めようと必死にカメラを構えてしまいます。
カメラでその瞬間を取れると思うからなんでしょうね。
でも、この光景は カメラで収めようとしても、その感動は収められないと知っているから、カメラを構えられないんです。
それほど、この景色は素晴らしい!!
長ーい下り坂の 果てしない景色の向こうに 道がずっーと、果てしなく続いている。
見渡す限り、視界をさえぎるものがない荒野が続き、その荒野の向こう側に 数万年かけて自然の驚異で荒々しく削られたむき出しの赤い大地の砂漠が広がっている。
その道を、現代の我々は 車という乗り物にのって、ひた走っている。
残念ながら、一般ツアーでこのエリアを走っても、おそらく多くの方が 寝ていて、この光景を見ていないのではないでしょうか?
日本からいらっしゃるツアー参加者の多くのケースが、目的地以外は見る必要が無いので、車の中は睡眠をとる時間!と思ってらっしゃる方が多いように見られます。
なんと勿体ないことでしょう!
だから、僕は 一般のツアーは好きではないんです。
大人数で目的地まで行くだけのツアー
本当にその土地独自のエネルギーを感じることもなく、終わってしまうようなツアー
写真を撮り、その場所に行った証拠だけを目指すツアー
写真を見返さないとその場所を思い出しもしない 心に刻まれないツアー
工程が時間通りに決まり、利益を求める一般ツアーはこうならざるを得ないのです。
せっかく この遠い土地まで来たのに 勿体無いです。
ただ、僕の考えが絶対ではないのも知っています、
知らない場所だし、時間的制約もあるし、選択の余地が無いのも事実です
でも、もったいない!!
さてさて、ようやく Ruin のつづきの話
このエリアに Ruinは点在しています。
サンフランシスコピークの近くにサンセットクレーターと云われる場所がありますが、その周遊うコースを巡る辺りにRuinは多いです。
そして、このサンセットクレーターが実は これらRuinに住む人々を、この地から追い出した原因でもあると云われています。
サンセットクレーターは 名前だけ聞くと 隕石が落ちたクレーター? って思いますが、
隕石が落ちたクレーターは フラッグスタッフから東に1時間ほど走った場所に メテオクレーターという場所があり、それは隕石によってできたクレーター
このサンセットクレーターは、1000年ほど前の噴火によってできた山です。
サンセットクレーター Photo by Koh Tanaka
そして、この時の噴火による火山灰や地殻変動や気候変動で、この周辺の土地で、暮らしてきた これらRuinに住む人びとは、この土地を捨て去り、それ以来この周辺に人は住み着いていないと云われています。
この土地に住んでいた人々は Sinagua族と云われています。 セドナ周辺に住んでいた人々も同じ種族の人々。 Sinaguaは Without Water という意味で 水のない土地に暮らす人々とでも云えば良いのでしょうか?
このSinagua族、Pueblo People とも表現されている本もあったりしますよね。
Pueblo は この北米大陸の歴史で集合住宅を作り 暮らしていた人々の総称で、種族のことではありません。
ホピ族はこのSinaguaを含むPuebloを祖先に持つと云われ、ナバホは遠くAthabascanを発祥とすると云われています。
このRuinで ドラムをたたくと、その時代の思いが木霊するんです
この地に響き渡ったであろう 火山の噴火
この素晴らしい地を後にしなければならなかった 人々の思い
Ruin でのSunset で ドラムの音が響きます
祖先と大地に感謝のドラム
その行為をすることで、自分自身を振り返り、自分の生き方を見直すきっかけとなります。
Law of Universe ってなんなのか?
自然の摂理 に則って生きることってどんなことなのか?
大地のサウンドヒーリングって 深い と思います。
INTO THE DEEP EARTH ホームページ
セドナでAirB&Bも行ってます
https://ja.airbnb.com/rooms/4669674?guests=1&s=NVp_2oM6
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