今回ははままるさんがアパレルに勤めていた頃の話です。
元々服が好き、
売っていた服が自分の好きなブランドだったこともあり、
全店舗で個人売上No1の超優秀スタッフだったはままるさん、
当然昇進も早く
既に当時副店長だったのですが、
その頃は
人に嫌われたくないという思いが強くて
なんでも「大丈夫です!」というのが口癖だったそうです。
ある日、お店の棚卸しの日、
2人体制で800万くらいの在庫を数えないといけない日
だったにも関わらず、
閉店前に店長が個人的な用事で
全部仕事をはままるさんに丸投げして帰ってしまった。
「他の店舗のスタッフが手伝いに来るから」
と言われていたはずだけど、結局誰も来ず。
帰り際に店長に「1人で大丈夫?」と確認された気もするが、
いつものように「大丈夫です!」と反射的に言ってしまったように思う。
そんな状況だったそうです。
結局残業して1人で仕事をこなしたものの、
自分の中で何かがぷつんと切れた。
嫌になって、翌日は無断欠勤。
その翌日も、その次の日も休んだ。
会社から電話は毎日かかってきたけど全部無視。
結局三重の実家に帰ってぼーっとする1週間を過ごし
「仕事をブッチした」
一週間もすると次第に冷静になってきて、
名古屋のオフィスに出向き上司やマネージャーに謝罪。
退職も考えたけれどクビにはならず。
その後店舗に戻ったら店長に「ごめんな」と言ってハグされて、
そのままその店舗で勤務を続け、
不思議なことに
その2ヶ月後、店長に抜擢されたそうです。
「こんなことがあっても、結果的に店長になれたんです。
これまでの自分の仕事に対する向き合い方を見ていてくれたのかな、
人って信じられるものだな、世界は優しい、と思いました。
赦された感覚になりました。
でも、もうこんなやり方はしたくないですね。
結局、1人で全部抱え込んで、小さな相談をしようとしなかった、
相談することは弱いことだと思っていたから相談ができなかったんです。」
と。
はままるさんの今の姿からはあまりイメージできませんが、
そんな経験があるからこそ、
人に嫌われるのが怖い人が
どんなふうな心理でどういう行動をしてしまうのか、
手に取るようにわかるんだろうなあと想像しながらお話を聞きました。
はままるさん、貴重な黒歴史をありがとうございました!

