待機児童よりも、待機老人。




保育園に入れない子供を「待機児童」と呼ぶが、
待機児童4.6万人に対し、待機老人は現在42万人にも
上り、増加の一途をたどっている。
(プレジデント 2010年5.31号より)

待機児童も待機老人も、どちらも重要な問題だ。

では、どちらが緊急を要するのか?

どちらが、深刻な問題なのか?

そういった基準で判断をすれば、待機老人のほうが
緊急を要し、深刻な問題であるとすぐに判る。

子供は、生まれて5年もたてば、日常生活のほとんどの
事ができるようになる。

ところが、要介護の老人は、日に日にできな事が増えて
くる。

子供は叱れば行いを正そうとするが、老人はそうはいか
ない。
子供のよう抱きかかえて、運ぶこともままならない。

これが何年も続く。
ゴールが見えない介護が続く。

子供を育てる事よりも、老人介護の方が、家族に
深刻な負担がかかる。


もちろん、だからと言って待機児童の問題を後回しに
しろと言っているのではない。

問題の深刻さや緊急性を考え、問題の本質を見て見ぬ
ふりをしてはいけないと言うことだ。