しばらくブログの記事を書いておりませんでした。その間、めでたくアニメ版「ハイキュー!!」は再開し、遠い異国に住む私も、有料のアニメ配信サイトのお陰でほぼリアルタイムで観ることができております。特に昨夜の日向のナイスレシーブには号泣しました。

 

しかし、いつのまにか電子書籍がスマホでしか読めなっておりまして、単行本ハイキューのほとんどを電子版で購入した私としては、翻訳文のリサーチが難しくなっております。そのため、今後はアニメの字幕を中心に英語表現を拾っていくことになります。が!非常に残念なことにアニメ字幕の翻訳は必ずしもレベルが高いとは限りません。これは、おそらく翻訳者さんたちが安い料金でこき使われているためだと思われます。料金が安いと、実力のある翻訳者はその仕事を受けませんし、また受けたとしても締め切りがキツいと原文をじっくり読んだり、訳文の精度をあげるための見直しをしたりする時間がなくなります。

 

さて、今シーズン4の22話まで来て、いろいろと細かいところにも感動ポイントがギッチリ詰まっていますが、やはり海外のハイキューファンの間で話題になっているのが、稲荷崎高校の垂幕にある言葉の意味の深さです。ファンサイトなどを読むと、「この言葉の意味が今やっとわかった!」という声が多く寄せられています。

 

その言葉とは:

「思いでなんかいらん」 

”We Don't Need the Memories”

 

We don't need memories ではなく、the memoriesなところが大事です。稲荷崎高校は去年のインターハイで準優勝しています。しかし、そんなの関係ない。過去の栄光に浸っていては、そこから前に進むことができない、という意味がこの垂幕に込められていたのでした。稲荷崎高校の監督は選手にこう言っています:

 

「世界一の奴らかて、おんなじことをずーっとやっとったら、すぐ世界一から引きずり下ろされる。日本一にもなってへん俺らが、昨日を守って明日何になれる。何か一つでいい。今日、挑戦しいや。」

 

"Even the best team in the world would lose if they kept doing the same thing. If we keep holding onto yesterday, what are we going to be tomorrow? You just need one thing. Challenge yourself today."

 

試合中、セッターの宮侑(あつむ)も:

 

「全国2位が何やねん。2位?3位やったっけ?どっちでもええわ。昨日のことより、、、、、、昨日はもう消化した。たくさんの昨日は、もう筋肉になっとる」 と頭の中でつぶやきます。

 

Who the hell cares about being ranked second in Japan? Second? Or was it third? It doesn't really matter, really. That was yesterday. Yesterday's already gone. Plenty of yesterdays have already been converted into muscle. 

 

あ~~、素晴らしいなスポーツを真剣にやっている若者って。こういうのを読んで海外のアニメファンも滅茶苦茶感動してくれているのが嬉しいです。

 

原作者の古舘先生って、本当に心の美しい方なんだと思います。ハイキュー全体に先生のご人格がにじみ出ています。