「せどり」という言葉に初めて出会ったのは15年ほど前だったと思う。当時、大学生。割の良いバイトを探していた。
たしかSPA!!か何かの雑誌、副業特集をしていたものを立ち読みしたんだったろうか。
「せどり」・・・ブックオフ等の安売り本を買い、ネットで売る。語源は「背取り」、本の背表紙だけを見て抜き取る姿から。この生業は江戸時代からあって…
みたいな説明がされていたと思う。
まぁ、語源については諸説あるらしいね。
結局当時の私は、単発バイトをしたり、親に金の無心をしたりして、サークル三昧の日々を乗り切った。
授業もロクに出ず、まったくヒドい学生だった。
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それから10年ほどして、また「せどり」の文字が目につくようになった。
世の中が「せどり」ブームになった…というよりは、私自身の興味関心がまたこちらに向かってきたということだろう。
ここ数年、じわじわと、今のまま仕事を続けていくのはキツいという感覚が強くなってきた。
少なくとも、会社のような集団における週5日のフルタイム労働は厳しい。もう少し、ゆるやかな働き口を二つ掛け持つような生き方はできないか…。
そういう思考になると、アフィリエイトブログとか「せどり」といった情報には必ずたどり着くわけだ。
実際にメンタル不調を経験し、いよいよ行動しようとなったのだ。
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さて、その話はさておき、昨日はじっくり1時間、ブックオフの漫画をにらんでいた。
まずは、ブックオフがそもそもセットにしてパッケージしてくれている漫画。これを見ていく。
小さめの店舗だが、セットだけでも100以上ある。
困った、これを1つずつリサーチは厳しい。かといって、どれを手に取ればいいか勘が全く働かない。
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作戦① 売り場の写真を撮る
家でpcにて一気にリサーチする算段だ。
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開始10秒、自分の動きの異様さが気になって、やめた。
試しに動画で撮ることも試そうとした。
スマホをじわーっと動かして値札を記録していく。
開始5秒、もっと変な動きになったことに気がついて、やめた。
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作戦②かたっぱしにリサーチ
愚直に1つずつ調べるか…。
とはいえ私は、まだ課金制のリサーチツールを持っていない。メルカリに「マンガタイトル セット」と入れて相場をざっくり捉える程度の粗いリサーチだ。
…やはりとても時間がかかる。5タイトル見るのに10分は必要だった。こりゃ無理だ。
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作戦③タイトル、冊数、価格、割引率メモ
結局、この方法に落ち着いた。
LINEのマイグループ(自分しか居ないグループ)に、「タイトル、冊数、価格、割引率」をひたすらメモしていった。
※割引率…この店舗では、値札と共に「さらに20%オフ(30%、50%オフもある)」という値引き札がついていたので、それを記録。
例:暗殺教室、21、2100、20%
日々の鍛錬で、我々のスマホ入力速度はそれなりに速いものだ。
また、店内でスマホをいじる客はたくさん居るので、一般的に見ても奇異な動きはしていないだろう。
そんな安心感も手伝って30分程度で全セットの記録を取ることができた。
これを家のpc版LINEから参照しつつ、一気にメルカリで調べてと、、、
お、
お?
おお!???
ぜんっぜん利益出ないぞ!
1セットも出ないんだが!!!!
えーーー?!
そういうもの!???
(つづく)