人生には、何度か転機がある。一度だけの人もいれば、何度も
転機を迎える人もいる。転機というと、若い人たちは、大学入試、
就職試験、留学等を思い起こすかもしれない。しかし、本当に
人生を変える時期というのは、必ずしもすべての人に来るとは
限らない。何を選ぶのか、どこに所属するのか、ということでは
ないからである。人生の転機となるのは、病気、挫折、失敗、
失恋等がもたらす意識の変化や、良心の目覚めなどが要因
となるからである。

Fさんの転機は、専業主婦として幸せの時間を過ごしてい
るときに始まった。大学を卒業し、就職、結婚、出産と平凡
な人生を送り、このままでもよいと思っていた。ある日、
子供たちが路肩の雑草をむしって遊んでいる姿が目に映った。
自分たちが子供頃には、原っぱがあり、いくらでも花や草を
摘んで遊ぶことができたのに、舗装されたアスファルトを押し
のけて生えている雑草しかない。それらを大事そうに愛でて
いる子供たちを何だか不憫に思った。

このような街を造ってしまったのは、大人なのだ。
そのように考えていたある日、街頭の掲示板に「街づくりワーク
ショップのお知らせ」の案内に目が止まった。興味半分に参加
した。ワークショップは、新鮮であった。これまで知らなかった
世界であったが、街づくりも住民の意向を受けて計画される
ことを知った。

彼女は参加した街づくり計画を通じて、行政の人たち、
地元企業、商店の人たち、地域住民と知り合い、社会との
関わりを深めていくこととなった。そのなかで働きたい主婦が
多いことを知り、行政の人に話したところ、チラシ、パンフレット
制作などの仕事を受けることになってしまった。

また、生協の配送等の仕事を受けられることを知った。
ただし、仕事を受けるには個人ではなく、組織が必要で
あった。彼女はいろいろな組織形態、株式会社、有限会社、
NPO、組合などを調べた。そのなかで出資した人が働く、
「ワーカーズ・コレクティブ」という組織形態を知った。

彼女は、地域のことを考えていくうちに、いつしか働きたい
人たちのために活動をするようなった。そして、ワーカーズ・
コレクティブという働き方を広めようという仲間に推され、
理事長として全国を走り回っている。

専業主婦のときには、これでもよいと思っていた。子供の成長
を見守り、家庭を守る生活に特別不満を持っていたわけではな
かった。ただ、子供たちの遊ぶ姿を見たときに良心が疼いたこと
が後から思えば転機であった。意識が動かされたから、掲示板
に目が止まり、ワークショップに参加したのである。

「自靖自献(じせいじけん)」は、中国の「書経」に出てくる
言葉である。「内面においては良心の靖らかな満足、
外に発しては社会のため、人のために自己を献ずる」
という意味である。仕事には二つの側面がある。
ひとつは生活を営む手段である。もうひとつは、仕事を通
じて社会のため、人のためとなるものである。そのような
意識を持って、打ち込むことができる仕事を見つけたとき、
人ははじめて「やりがい」「生きがい」を感じられるようになる
のではないだろうか。
1999年9月 インターンシップ研究会活動開始


2000年4月 メールマガジン「インターン・就職マガジン」発行開始
*2001年:読者3,000人


2001年6月 デジタルハリウッドとIT企業就職セミナーを開催


2002年10月 女性向けポータルサイト運営
Webマーケティングサポート等の活動がメインに


2003年 国連環境計画広報委員会学生委員会活動開始(現在活動休止中)


2003年 大岡敏孝氏浜松市長選挙支援


2004年 野田聖子衆議院議員活動支援
「キャサリン通信」発行
今日は、野田聖子議員に同行し、少子高齢化社会・人口減少問題に積極的に取り組んでいらっしゃる、鳥取県片山県知事へのインタビューに同席させて頂きました。
片山県知事は、少子化対策として、男性が出産後の育児休業をとるよう推奨しています。また、遅くまで働くことが評価されている日本の労働モデルを変える必要があるとご指摘され、職場環境の改善のためにも中枢的部署に女性を多数配置するよう改革しているそうです。不必要に遅くまで働くことはしないで、「家庭に早く帰り夫婦で子育てをする」。一見とても簡単そうに聞こえますが、今の日本の労働モデル、企業モデルではとても難しい状態であることを痛感しました。片山県知事は6子を育てられ、その経験こそが糧になっているのだと思いました。片山県知事のような取り組みを容易に実現できる社会になってほしいと願うばかりです。詳細は近々野田聖子議員の公式メールマガジン「キャサリン通信」に掲載してあります。
http://www.mag2.com/m/0000127727.htm
人生には、何度か転機がある。一度だけの人もいれば、何度も
転機を迎える人もいる。転機というと、若い人たちは、大学入試、
就職試験、留学等を思い起こすかもしれない。しかし、本当に
人生を変える時期というのは、必ずしもすべての人に来るとは
限らない。何を選ぶのか、どこに所属するのか、ということでは
ないからである。人生の転機となるのは、病気、挫折、失敗、
失恋等がもたらす意識の変化や、良心の目覚めなどが要因
となるからである。

Fさんの転機は、専業主婦として幸せの時間を過ごしてい
るときに始まった。大学を卒業し、就職、結婚、出産と平凡
な人生を送り、このままでもよいと思っていた。ある日、
子供たちが路肩の雑草をむしって遊んでいる姿が目に映った。
自分たちが子供頃には、原っぱがあり、いくらでも花や草を
摘んで遊ぶことができたのに、舗装されたアスファルトを押し
のけて生えている雑草しかない。それらを大事そうに愛でて
いる子供たちを何だか不憫に思った。

このような街を造ってしまったのは、大人なのだ。
そのように考えていたある日、街頭の掲示板に「街づくりワーク
ショップのお知らせ」の案内に目が止まった。興味半分に参加
した。ワークショップは、新鮮であった。これまで知らなかった
世界であったが、街づくりも住民の意向を受けて計画される
ことを知った。

彼女は参加した街づくり計画を通じて、行政の人たち、
地元企業、商店の人たち、地域住民と知り合い、社会との
関わりを深めていくこととなった。そのなかで働きたい主婦が
多いことを知り、行政の人に話したところ、チラシ、パンフレット
制作などの仕事を受けることになってしまった。

また、生協の配送等の仕事を受けられることを知った。
ただし、仕事を受けるには個人ではなく、組織が必要で
あった。彼女はいろいろな組織形態、株式会社、有限会社、
NPO、組合などを調べた。そのなかで出資した人が働く、
「ワーカーズ・コレクティブ」という組織形態を知った。

彼女は、地域のことを考えていくうちに、いつしか働きたい
人たちのために活動をするようなった。そして、ワーカーズ・
コレクティブという働き方を広めようという仲間に推され、
理事長として全国を走り回っている。

専業主婦のときには、これでもよいと思っていた。子供の成長
を見守り、家庭を守る生活に特別不満を持っていたわけではな
かった。ただ、子供たちの遊ぶ姿を見たときに良心が疼いたこと
が後から思えば転機であった。意識が動かされたから、掲示板
に目が止まり、ワークショップに参加したのである。

「自靖自献(じせいじけん)」は、中国の「書経」に出てくる
言葉である。「内面においては良心の靖らかな満足、
外に発しては社会のため、人のために自己を献ずる」
という意味である。仕事には二つの側面がある。
ひとつは生活を営む手段である。もうひとつは、仕事を通
じて社会のため、人のためとなるものである。そのような
意識を持って、打ち込むことができる仕事を見つけたとき、
人ははじめて「やりがい」「生きがい」を感じられるようになる
のではないだろうか。