前回は苔の6つの特徴を紹介しました。

では、その苔と一緒にテラリウムの中で育てやすい植物はなんでしょうか?


 

特殊な環境に合った植物なら
長期的に育成できる

 

ガラスの容器の中ではさまざまな植物を育てることができますが、

テラリウムを楽しみたい人の多くは、長く植物を育てていきたいのではないでしょうか。

テラリウムは鉢植えや地植えと違い、植物にとってはかかなり特殊な環境になります。

そのため、植物に合ったものでなければ長期的な育成は困難です。

テラリウムとして長期的に育成できる環境と植物の種類は、以下のとおりです。

 

 

【  環 境  】

・湿度が高いこと       

・菌が繁殖しにくいこと    

・屋内の日陰に設置していること

 

 

【  植物の種類  】

・常緑樹(ラン、観葉植物など)

・シダ植物          

・水草            


 


 

テラリウムに合う土選び

ガラス容器内という環境で苔などの植物を育てには、
ふさわしい土選びが必須となります。

清潔な土を選び、なるべく微塵をなくすことが大切です。

どの植物をどんな容器に入れるかによって、使用する土は変わりますが、

すべてに共通しているのは、菌が増殖しにくく清潔なものを選ぶことです。

また、ガラス容器を選んだ場合は、側面から土の層が見えるため、

層を整えながら丁寧に作っていくと美しくなります。

細かい微塵が多い場合は、製菓用のフルイなどを使用してふるい落とします。

 

基本の土で作る場合

以下の比率で土を混合すると、

幅広い植物に使用できる基本の土となります。

 

・焼成赤玉土 … 5

・富士砂   … 1

・燻炭    … 1



★焼成赤玉土
赤玉土を高温で焼き固め、硬度を高くした土。

焼成の工程で土に含まれていた菌などが排除されている。

「細粒」のような表記がある、できるだけ細かいものを使用。

★富士砂  
一般に庭園資材として使用され、黒色が美しい砂。

溶岩が固まった溶岩石が長い年月を経て崩れ、砂になったもの。

水の腐敗を防ぎ、植物の根を守るために使用。

★燻炭   
もみ殻燻炭を使用する。

炭の効果でラン藻などの藻類の発生を抑えるために使用。
 

 

5層構造の土で作る場合

4種類の用土を使用して地層を表現し、

植物を植えて5層構造を作ります。

5層目 … 苔などの植物          

4層目 … 樹皮培養土           

杉や絵などの針葉樹の樹皮を粉砕加工し、

発酵をさせずに粉砕しただけのバーク。

分解速度がゆるやかで、臭いもほぼなく

室内園芸に適している。

植物を植える土として使用。

 

3層目 … 乾燥ミズゴケ         
ランの栽培などでは、根から菌の侵入を防ぐために

使用されるほど抗菌性が高い。

玉砂利までのベースの層と上に積まれる土の層を分ける、

フィルターの役割で使用。

2層目 … 玉砂利            
テラリウムのベースを作る。容器のサイズに合わせて、

細かい粒から小石の大きさのものまでを調整して使用。

1層目 … 珪酸塩白土          
土壌改良に使用される用土。土中での発生を抑え、

不純物を吸着するなどの効果がある。

容器内を清浄に保つために使用。

 

 

パルダリウム&アクアリウム用ソイル

テラリウムと同じく、アクアリウムにも専用のソイルの発展があります。

それまでアクアリウムの底面は砂で作られることが一般的でしたが、

保肥力がなく、水草を健康に育てることができませんでした。

土を高温で焼き固め、肥料分を添加したソイルが広まったことで、

水草をメインに楽しむアクアリウムが発達しました。

このアクアリウム用ソイルが、近年パルダリウム(湿地を再現した水槽)用ソイルとして、

水を溜めない使い方に合わせてさらに改良されています。

 

【パルダリウム用ベース】
パルダリウムなどで、水が停滞しやすい水槽底部に敷く底床素材。

軽石をベースに、植物の生育に有効な土壌微生物や木炭粉を配合しているため、

底床内の通気性を維持し植物の根腐れを防止。

【パルダリウム用ソイル】

パルダリウムなどでの植物育成に適した底床素材。

天然黒土をベースに植物の生育に有効な土壌微生物や無煙炭を

配合しているため、植物の根張りがよく、健康に育つ。