なでしこジャパンは準々決勝ブラジル戦に2-0で勝利し見事ベスト4進出を決めた。
しかし本当に苦しい試合だった。
ほとんどの時間を守備に費やされるような展開はこれまで経験が無かったのではないだろうか。
それほどまでブラジルの選手たちの気迫や運動量は凄まじかった。
これまでのなでしこの戦いぶりから序盤にプレッシャーを受けるとバタバタするケースが多かったので、ブラジルも最初から激しく来ることは予想出来た。
それでも20分位耐えられればブラジルもペースダウンすると思っていた。
ところがブラジルは前半で勝負を決めに行くかのような猛攻を続けて来たのだ。
そんな状況の中、相手の隙をつく素早いリスタートから大儀見が見事なゴールを決め日本が先制する。
選手のしたたかさや試合巧者ぶりを見せつけるような素晴らしいプレーだった。
ブラジルは追いつくためにさらに前がかりに攻めてくるが、日本の守備陣は集中して守り続けた。
しかし日本も全くボールを繋ぐことが出来ない。
余りにも守備の時間が長いために攻めへの切り替えが遅く、受け手が見つからないと前線へロングパスを出してはカットされるという悪循環が続いた。
しかし一つのプレーが圧倒的困難な状況を一変させた。
左SB鮫島から前線の大儀見にロングパスが出るのだが、大儀見は技ありのトラップで相手選手を置き去りにし、素早い判断で反対のサイドにいた大野の前に絶妙なクロスを入れるとこのパスが大野に繋がった。
そして大野がこのチャンスを逃さず見事に追加点を決めた。
それにしてもこの勝負強さは一体何なんだろう。
世界一になった自信なのか。
ここまで押し込まれても冷静に耐え続けた選手達は本当に凄い。
こういうサッカーも出来るのだと新たな一面を見せてもらった。
目標の金メダルまであと2試合。
ここまで来ると気力の勝負だ。