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昨日オマーン戦でのザッケローニ監督の采配について賞賛する声が多いことに正直驚いている。


オマーン戦の前半が終わった時点で、攻撃陣の出来に関しては本田が全く機能していないことは明らかだった。

相手に脅威を与えていたのは長友ただ一人だけだったと思う。


最初の交代で酒井高徳を入れて長友を1列前に置き、守備の負担を軽くするという意図は理解出来る。

昨日の試合では唯一のストロングポイントは左サイドからの攻撃だったのは間違いないからだ。

その点ではこの判断は素晴らしいと思う。


しかし、交代させる相手が前田だということが理解出来ない。

相手の厳しいマークの中でボールを失うこともあったが、ボールを収める、スペースを作るといった前田らしいプレーを見せていたので、比較的早い時間帯に交代させる理由が見つからなかった。

前田を下げてまでコンディションの悪い本田をピッチに残す理由とは一体何だったのか。


結果としてこの交代は失点のきっかけを作ってしまうことになる。

攻撃参加が増えた長友はボールを持てるゆとりからか、プレーに手数をかけるようになってしまった。

クロスを上げる時間が十分にあったにも関わらずクロスを選択せず、ゴール前に持ち込み短いパスを出そうとしたところパスカットされ一気にカウンターをくらい、失点のセットプレーとなる吉田のファールへと繋がったのだ。


そしてザッケローニは次の手を打つ。

同点に追いつかれた時、トップ下は清武だった。

清武を下げて細貝を投入し、ボランチの遠藤がトップ下に入った。


この交代にはカウンターを警戒しながらあくまでも勝ちに行く(?)というメッセージが含まれていたらしい。

しかし残念ながら私には理解出来ない。

そこまでの強い覚悟がこの交代からは感じられないのだ。


あの状況から絶対に勝ちに行くのであれば2枚替えではないのか。

本田↔中村憲剛もしくはハーフナーマイク、長谷部↔細貝のような交代であればまだ納得出来る。

岡崎を1トップにして右サイドに清武、トップ下に中村憲剛、左サイドは長友という布陣もしくは

ハーフナーマイクを1トップ、右サイド岡崎、トップ下清武、左サイド長友という布陣だ。


交代のカードを1枚残した状態で「勝ちに行く」というメッセージが本当に伝わるのだろうか。

「引き分けでも十分、あわよくばチャンスを狙え」という程度ではなかったのか。


11月とはいえ猛暑での試合で、途中から入ったフレッシュな選手が二人とも守備的な選手だという事実は変わらない。

勝ちに行くというよりは負けないための采配だったとしか思えない。

そしてこの采配そのものを賞賛することには正直違和感を覚える。


投入したカードの是非はもちろんだがコンディションの悪い選手を代えずに使い続けた采配に疑問を持たずにいられないのだ。