試合結果:ララ4回KO勝利
影の薄いエリスランディ・ララと11年コット戦以来久々のトップ戦線登場のユーリ・フォアマンが争うWBA、IBOスーパーウェルター級タイトル戦。
何時も通りのララ、跳ね足ステップでリズムを刻み、細やかに前足のポジションを作り出入りを狙うフォアマンという立ち上がり。
このフォアマン、決して特別強い選手というわけではないがどの試合を見てもなかなか関心するシーンが多い。
相手の左ストレート→打ち終わりの転身に対しステップバック→右カウンターからの左右を素早くリターン。このシーンに限らずだが1stリアクションのディフェンスは常に前足への意識を感じさせカウンター、ないしニュートラルポジションへの復元が素早い。この速い相手に対しても間を空けず攻防を成立させている辺り確かな基礎能力を感じさせる。
右ダイレクトからショート系の連打に繋ぎ、インサイドに侵入する動きを多く見せたがしっかり足が動き、頭の逃し方も良い。フォームもアゴを引き、前腕を45°に極めブロック、パリー、パンチングとスムーズに次動作に移行できるバランスの良さがある。
完敗じゃないかって?
さっき言ったように特別強い選手じゃない。
そしてバランス良いっては言い換えればどれも中途半端って事なんだ。