試合結果:パーカー判定勝利
カルロス・タカム、ソロモン・ハウモノ、アレキサンドル・ディミトレンコを連破、そして今年5試合目。常識外れのハード路線を直走るジョセフ・パーカーとアンディ・ルイスjrが争うWBOヘビー級王座決定戦。
ハンドスピードとクイックパワーが持ち味のパーカーだがこの試合では筋金の入ったパンチャー、ルイズjrの基礎に押され刺し合いとパンチの交換で終始後手に回った。ブロック、パリー、そして強度、純粋なディフェンス力とその部分での自信の差が露呈した形で交錯、接触の瞬間しっかりと前足に乗って戦うルイスに比べ腰が引け気味。
サークリングからのボディ、顔面へのダブルのジャブ、繋ぐ左フックを多用したがいずれも後退のステップとセットで加撃の瞬間にウェイトが乗り切らなかった。複数発のパンチを比較してもこちらはステップからの決め打つ2発3発、相手はしっかり足場を決めながら繰り出す連打。空間支配を許し、角度を取られ、距離を詰められパンチを纏められた。
フラッシュと分断、割り切った切り替えにルイズの失速。ギリギリで判定をモノにしたが課題は山積み。というか、いくら何でもステップアップを急ぎすぎだ。
腰を落とした構え、突き上げるジャブと志向する形は悪くない。しかし重要なのは形でなく原理、物理。