僕が、以前41歳頃まで勤めていた会社の話をしようと思う。
営業品目がなにかはその会社の名誉もあるので控えさせていただくが、世間では俗にいう
「ブラック企業」と後ろ指をさされるようなネットの批判も凄かったと思う。
それもその筈で、外回りの営業なのだが、とにかく仕事がハードコアヘビーメタルなのだ!
毎年多くの新卒、それもほとんどが大学卒を採用していたのであるが、とにかくみんな厳しすぎて辞めていくのである。
確かに仕事の心構えが非常に甘く、学生気分で「そりゃ、アンタが悪いでしょ」という者もいるのはいるが、確かに厳しいのだ。それも普通の企業の厳しさとは次元が違う。なぜかというと
個別飛び込みの「訪問販売」なのだから。
成績を上げている営業マンにとっては天国で、低迷している営業マンにとって地獄の1丁目なのが毎月の月末の「締め会議」及び「成績チェック」である。
低迷しているとはいえ、極端に成績の悪くない、まあほどほどに良くない者は「来月は頑張れよ」ぐらいで済むのだが、極端に悪い社員はそうはいかない!
とにかく、「つるし上げられる」という表現が適当というか、とにかくチェックがエグイのだ。
前に1人で立たされ、成績不振の反省を一通り述べさせられるのあるが、成績チェックというより、「人間性の否定」なのである。
やられた社員の中にはその場で泣いてしまうものもいたし、翌日から会社に来なくなる者もいた。逆に成績優秀者は「蝶よ花よ」の勢いで褒めてもらえる。その差両極端である。
まさに「天国と地獄」とはこのことであろう。
僕はこの会社に20年も居たので当然であるが、「天国と地獄」の両方ともたくさん経験した。
辞める2~3年前~最後ぐらいは地獄のほうが多かった。
辞めてもう8年になるが、訪問販売で全国規模の大きい会社であるのに外で営業マンらしき
人を見かけたことがない。
ホームページでは会社もちゃんと存在している。
この会社だけでなく、外で訪問販売らしき人も見かけないし、我が家に訪問してきたこともない。(電話勧誘はあるが)
仲の良かった仲間もすでに僕と同じように辞めてしまっているため、全く情報は入って来ない。
おそらく他の営業形態に変えて生き残っているんだと思う。
でも、こういう会社だったが、僕は全然恨んでなんかない。最後のほうは特にそうだが、稼げなかったのは自分のせいだと思っている。


