糸川:世の中の働く女性へのメッセージはありますか?


インテグリティの眼

金藤:一番言いたいのは、「他人評価」から「自分評価」に生き方の大転換をはかれ、ということです。目標を持ってやってきて職に就いた方もたくさんいらっしゃると思うのですが、私も含めて多くの方は巡り合わせですよね。どんな人とどんな会社で働くか。女性は「他人評価」を重視して、それを拠りどころにしている人が多いのではないかと思うんですね。「褒められたい」とか「認められたい」とか。もちろんそれは、上司や仲間をサポートするというかたちで上手くいくのだけれど、他人評価に縋っていくと、それが得られないときに、ものすごく落ち込むんですよ。無価値感に進んでいくんですよね。子育てにおいても、更年期の時期は子育て終了時期と重なっているので、鬱になりやすいそうです。だから、自分はどんな人になりたいのかという理想があって、それに向かっていく。それにちょっとでも近づいたときに、自分が好きになる。そういう自分評価の生き方が自分を幸せにするんじゃないかと最近は思っていますね。


インテグリティの眼

糸川:リゾームの皆さんに一言。


金藤:ある意味、「ゴメンね」というのがありますね。


糸川:どうしてですか?(笑)


インテグリティの眼

金藤:「あたし、走ってたわ~」って(笑)。やはり、今はみんなが働きやすい職場を作ってあげたいと思います。4人の会社が大きくなってきて、就業規則も人事制度も何も無かったから、走りながら作ってきたんですよね、営業もやって全国飛び回り、走ってきたんだけれども、50人を超えた会社になってくると、やり方も変えなければいけない。みんなのベクトルもあわせなければいけないし、何よりリゾームが好きな社員を一人でも多くしたいんですよね。教育研修も大事だし、コミュニケーションも大事だし、ジョブローテーションも必要。その人の才能を見出したり、その人の良さを見つけたり、そういうことは走っている時には出来ていなかったかな。これからはもっともっと、みんなが自分の成長や遣り甲斐を実感できる、いい職場作りに貢献したいです。


糸川:4人の会社と50人の会社では、中山社長も金藤さんも視点が違う。これは自分を変えなければならないことで、凄く難しいですからね。


金藤:そうですね。他人を変えるためには、まずは自分が変わらないと。私の理想は、「しなやかな強靭さ」を持つ美しい生き方をする女性です。節目をつくっては伸びていく竹のように清々しく生きていきたい。何が起ころうとも、転んでも、また立ち上がっていく、柔らかく強い人間でいたい。素直に学び、人に感謝し、つながれる人間でいたい。負けから学べる人間でいたい。何よりも、自分で自分を好きだ、価値があると自分を認めることが幸せなのではないでしょうか。今まで、他人評価で幸せを作ってきた自分に、今また変革の機会が訪れました。こうした価値観の変化が、私にとっては、人生の喜びになっています。また、それを味わう道場が職場であり、リゾームで成長できることを有難く思っています。今、私が出来る事。それは、恩人中山の夢をかなえることでしょう。それが同じ舟に乗った、選んだ私がすることだと思います。そして、早く、アメリカ サンタモニカで社長とその時働く仲間全員がシャンパンで乾杯し、社長を胴上げしてあげたいです。10年後はわかりません。ただ、リゾームという会社は、人を幸せにする会社であろうとしています。それは、お客様であり、社員家族です。ですから、継続する百年企業を創る為、社員が働きやすい幸せな会社を作ることも私の使命だと思います。この会社を守りたい、続けたい、と思うたくさんの社員を育てること。そして後継者を作ることでしょう。


【インタビューを終えて】
インテグリティの眼

中山社長の企業理念は「善き事を念い、善き事を行う」こと。それはすなわち、「感謝する素直な心、未来を信じる明るい心」から生まれると常々おっしゃっています。これを見事に実践しているのが本日のインタビュイーの「金藤純子」さんです。
金藤さん、「夢の実現」是非成し遂げてください! 応援いたします。


株式会社インテグリティ
代表取締役 糸川俊
【取材日:2012年10月26日】


【プロフィール】
インテグリティの眼 金藤純子(かねとう じゅんこ)
株式会社リゾーム 専務取締役。SC経営士。
神戸大学法学部を卒業後、JTBに入社。支店勤務を経て、関西営業本部にて情報企画室、マーケティング室に在籍。退職後、当時社員数4名だったリゾームにパート社員として入社。現在は専務取締役として、中山社長の「感謝の経営」を支えている。


■インテグリティのホームページに、リゾームの中山社長のインタビューを掲載しています。

『この人に聴きたい!』

株式会社リゾーム 代表取締役社長 中山博光様


株式会社インテグリティ

糸川:時代によって環境は変わるものですが、どういう環境であれば、仕事を続けられると思いますか?


金藤:働くか休むかではなく、「時短」で早く帰れるという環境が大事かなと思いますね。特に小学校低学年までの過ごし方。都会で一人っ子を育てる中の危険要素って、セキュリティなんですよね。親の立場からすると、下校時や塾の送迎は出来ないし、一人で留守番させる事は不安ですよね。保育園は18時まで見てくださるけれど、小学校低学年だと、13時や14時で下校なんです。その間の時間をどうすればいいかが不安で会社を辞める人も多いです。民間サービスもあるけれど高額ですし。だから、保育園を増やせばいいというわけではなく、国や自治体として対応してもらえるようになればいいなと思います。


糸川:環境が許せば働き続けたいという女性は多いということですよね。


インテグリティの眼

金藤:そうですね。現在の立場は専業主婦でも、優秀な女性って多いと思います。郊外の住宅地に住んでいると、そこには職場が少なかったりもしますし。企業がそういう地域に移転するのも一つだし、インターネットを有効活用して在宅勤務を促進したり、女性の力を活用できる環境が増えてくれば、職場復帰もしやすいですよね。


糸川:インターネットといえば、金藤さんはFacebookを積極的に活用されていますよね。素晴らしいなと思うのですが、どのような活動をしているのですか?


金藤:お友達としてつながっている方の中からショッピングセンターやテナント関係者の方々と、『桜の女子会』とか『天空の女子会』という、実際のイベントを開催しています。実際にビジネスに発展している例もあるんですよ。


インテグリティの眼

糸川:それは素晴らしいですね。


金藤:景気が厳しい中、社内の機密事項は別として、いろいろな事例を聴きたい、学びたいというニーズもあって。それと、女性同士で横のつながりを持ちたいという声が多いんです。


糸川:その中で、身の上話とか困っている話とかも出たりするのですか?


金藤:ええ。女性が働くうえでは、やはりいろいろ共通の話題や悩みがありまして、そういうところから、分科会も出来ているんですよ。年齢や職業を超えてね。かしこまった関係ではなくて、「なんとなく気が合う仲間」っているじゃないですか。みんな前向きで活発でエネルギーを貰えるという声が上がってきて、心の支えを見つけるチャンスになっているのだとしたら、とても嬉しいですね。


糸川:キャリアのことに話を戻すと、世の中にいる人は様々で、誰のキャリアがどうだとかではなく、その人なりの働き方を考えていけばいいのだと僕は思っているんです。


インテグリティの眼

金藤:当社でも、システムのバグを見つける役割の社員もいるし、納品後に発生してしまった不具合やお客様のお困りごとをサポートする社員、社内にいて社員をサポートする社員がいます。一見すると陽には当らないのだけれど、地道にやってくれている社員がいるからこそ会社が回っているんですよね。クレームを受けるような仕事をしている部署だと、そういう社員のモチベーションをどう上げていくかに苦しんでいるという声もあります。社内で勉強会をやっているのですが、社員の声から私は本当に学ばされています。それぞれの社員がそれぞれの仕事で、小さな花を咲かせてくれているんだなと。


インテグリティの眼

糸川:本当にそうですね。何気ない言葉や行動であっても、それを続けることで考えさせられることがありますよね。前にも言いましたが、僕は「勝ち負け」の世界で生きてきたけれど、「負けてもいいや」と思ったら、逆に何でも出来るというか。でも、「負けって何だろう?」と考えると、例えば商談が決まらなかったと。でもそれはニーズと違っていたということで、相手に負けたのではなく、「それに気付かなかった自分が悪い」ということだと思うんです。


金藤:営業は絶対に取りたいんです。だけどそれは、お客様が欲しいものに気付いて、それを提供したいという強い想いがあるからであって、それが出来なかった時は自分に問題があったということなんですよね。


糸川:それが悔しさなんですよね。それがあるから、もっといいものを作ろうという気持ちになる。それを作るために、社内で喧々諤々やるのは絶対に必要ですよね。


インテグリティの眼

金藤:そうですね。職場の問題の多くはコミュニケーションの問題なんですよね。同じベクトルに向かっていないと力が出せない。これだけ環境も変化が激しいと、当然、社長は成長戦略の軸を替えようとする。そうすると、自分を否定されているように感じたり、不安を感じる社員が出てくる。そこでコミュニケーションを丁寧に取らないと、心にいつまでも棘がささっているような気持ちになる。リーダーシップはもちろんだけれど、コミュニケーションを現場の隅々にまで浸透させて、なおかつ、それが循環するようにしなければならないんですよね。だから当社のBONDGATEは、社長も言っていますが、「グループウェア」ではなく「コミュニケーションウェア」にならなければならないと思っているんです。それを作っていくことが、私がリゾームにいる意義であり励みでもあるんです。コミュニケーションに革命を起こすことが、どれだけ職場を幸せするか。さらには流通業の現場で働く店長を幸せにするか。これを達成することが、今の私の励みなんですよ。


~第5回へ続く~


【プロフィール】
インテグリティの眼 金藤純子(かねとう じゅんこ)
株式会社リゾーム 専務取締役。SC経営士。
神戸大学法学部を卒業後、JTBに入社。支店勤務を経て、関西営業本部にて情報企画室、マーケティング室に在籍。退職後、当時社員数4名だったリゾームにパート社員として入社。現在は専務取締役として、中山社長の「感謝の経営」を支えている。


■インテグリティのホームページに、リゾームの中山社長のインタビューを掲載しています。

『企業を歩く』

株式会社リゾーム 代表取締役社長 中山博光様


株式会社インテグリティ

糸川:女性のキャリア形成において、結婚や出産は大きな分岐点となるものですが、金藤さんはいかがでしたか?


インテグリティの眼

金藤:結婚生活は楽しかったのですが、大変だったのは出産してからです。保育園になかなか入れない。仕事をしていると、18時の保育園のお迎えに間に合わない。ベビーシッターさんの募集広告をミニコミ誌に出したり、保育園用の布おむつ10枚を毎日手洗いしたり。てんてこまいで、まったく時間の余裕がない生活でした。職場ではリーダー職になっていましたから、残業もありますし。疲弊しきっていたのでしょうね。最終的に仕事をとるか子供をとるかという二者択一で退職にふみ切り、岡山に戻ってきました。


インテグリティの眼

糸川:そうでしたか。現在ではワークライフバランスとか言いますが、現実は厳しいのですね。しかし、よく乗り切りましたね。




金藤:とにかくもう一度働きたかったんです。当時は糸川社長の存在も知りませんでしたので(笑)、ハローワークや求人誌を見るものの、35歳の子持ちの女性ではなかなか就職先が無いのが地方都市の現実でしたね。リゾームのことは求人誌で知りました。あとで聞いたら、たった一度だけ出した広告だったそうです。


糸川:そういう縁もあるのですね。入社の決め手は?


金藤:土日が休みだったことですね(笑)。時給750円のパート職でした。小さな事務所に社員は4名。よくわからないけど、「FSP」って書いてあるから、それならやったことがある。それくらいの気持ちで入社です。なんだか行き当たりばったりの人生ですね(笑)。


インテグリティの眼

糸川:それが中山社長との出会いですね。


金藤:はい。毛糸のチョッキを着ているおじさんでした(笑)。以来14年間、いろいろなことを教わりました。間違いなく、私の恩人です。


~第4回へ続く~


【プロフィール】
インテグリティの眼 金藤純子(かねとう じゅんこ)
株式会社リゾーム 専務取締役。SC経営士。
神戸大学法学部を卒業後、JTBに入社。支店勤務を経て、関西営業本部にて情報企画室、マーケティング室に在籍。退職後、当時社員数4名だったリゾームにパート社員として入社。現在は専務取締役として、中山社長の「感謝の経営」を支えている。


■インテグリティのホームページに、リゾームの中山社長のインタビューを掲載しています。

『この人に聴きたい!』

株式会社リゾーム 代表取締役社長 中山博光様


株式会社インテグリティ

糸川:そしてJTBに入社。当時から女子学生の人気ナンバー1企業でしたでしょ?


インテグリティの眼

金藤:当時、女子の人気企業ナンバー1だったJTBに入社できたことは、勢いとその時の巡り合わせに恵まれ、幸運でした。面接官の方が大変面白く、質問も他社とは全然違いました。その方が面接官でなければ、変人の匂いがしていた私は採用されなかったと思います。たぶん「なんや、オモロイ子が来たな」って感じだったと思います。「JTBの悪いところはどこか?」と質問され、「多分、歴史のある大きな会社ですから、豆腐がカチコチになって、風通しの悪い高野豆腐のような会社だと思います。」とか答えて・・・、これでよく通過しました。


インテグリティの眼 研修期間中にローラーセールスをしたのですが、アポ無しで飛び込んだ学校の教頭先生に「なぜ、JTBを使わないのか。絶対に使ってください。」と言い切ったら、そのあと人事部にクレームが入っちゃいました(笑)。それで最初の配属が、日本一大きな大阪梅田支店になり、JRの回数券切符を飛込みセールスする仕事を割り当てられました。みんなが店頭カウンターに配属する中で、飛込みをしていたのは、かなり稀だったと思います。こいつは体育会系だと思われたんでしょうね。飛び込み営業もまったく苦痛ではなかったです。今でも、お得意様とお付き合いが続いており、「あなたのおかげよ」と感謝される仕事の幸せを教えていただきました。旅行という仕事の素晴らしさは、旅に出かけるお客様の願いを伺うことが出来、人生の幸せの瞬間を作ることができるだけでなく、いつまでも思い出を共有する伴走者でいられることなのです。私は「記憶」こそがサービス業の真髄だと思っています。
その風変わりなところが伝わっていたのか、25歳の時に、あの面接官だった方に呼び出され、営業本部の新設部署「情報企画室」メンバーになりました。自由に何をやってもよい環境で、かつ厳しく鍛えられました。関西50支店の法人営業担当に、その当時に始まった「企画提案型営業」を推進するため、企画書を作成したり、セミナー講師をして支援する仕事でした。次のマーケティング室は1992年に始まったCRMを支援する部署で、個人向けマーケティングを行いました。この仕事が、リゾームの現在の仕事とつながっています。当時、営業本部は男性社会で、男性と同じ業務を行っている女性社員はわずかでした。緊張感もありましたし、常に競争を意識していました。尊敬する上司に認められたい、という気持ちがとても強かったです。女性の若いうちは、出世したい、とかお金持ちになりたい、よりも「認められたい」「喜ばれたい」が多いのではないでしょうか?自分が作った企画を支店に販売いただくとき、その上司から「成功するかどうかは、金藤のファンがどれだけ存在するか。旅行課長をファンにしろ。」と言われたことは、その後の仕事の仕方に大きく影響しています。自分の今を作ってくれたのは、間違いなく、営業本部の時代ですね。


~第3回へ続く~


【プロフィール】
インテグリティの眼 金藤純子(かねとう じゅんこ)
株式会社リゾーム 専務取締役。SC経営士。
神戸大学法学部を卒業後、JTBに入社。支店勤務を経て、関西営業本部にて情報企画室、マーケティング室に在籍。退職後、当時社員数4名だったリゾームにパート社員として入社。現在は専務取締役として、中山社長の「感謝の経営」を支えている。


■インテグリティのホームページに、リゾームの中山社長のインタビューを掲載しています。

『この人に聴きたい!』

株式会社リゾーム 代表取締役社長 中山博光様


株式会社インテグリティ

インテグリティの眼


私が株式会社リゾーム専務取締役の「金藤純子」さんと知り合いになれたのは2年前。日経ベンチャー経営セミナー(現在の「日経トップリーダー経営セミナー」)の講演テープ(CD)が取り持つご縁でした。私の講演を収録したCDを聴き、私のキャリアを評価していただき当社にコンタクトをしてくれたのが始まりです。
そしてリゾーム様の採用のお手伝いをしながら、金藤さんの「生い立ち」や「生き方」を知ることになり、とても感動いたしました。それを是非、当社のキャリア塾で取り上げさせていただきたくお願いをいたし今日の運びになったわけでございます。
波乱万丈な人生をどう生きてきたか、世の中の女性への励みにもなるとの思いでインタビューをいたしました。


・第1回:「モモちゃん」(岡山の色白の子=金藤純子)の夢
・第2回:仕事で得た悦び
・第3回:もう一度仕事がしたい-リゾームへの入社
・第4回:しなやかに生きる
・第5回:私の夢


インテグリティの眼

糸川:さて金藤さん。本日はお時間を取っていただき誠にありがとうございました。「生い立ち」を読ませていただきましたが「小説よりも奇なり」な人生を送ってきた金藤さんにインタビューすることが出来、光栄です(笑)。まず金藤さんの人生訓に「念いが強いほうに、天は味方する」とありますがその体験が何度かあった。今でこそ金藤さんはスーパーレディであり皆さんの憧れではありますが、勝ってばかりではなかった。むしろ完膚なきまでに打ちのめされたこともおありになる。今思うと、「人生はその場その時の勝ち負けではない」ということですよね~。


金藤:勝ち負けだけではなくて、負けの要因は自分の中にあって、それをどう克服するのか、変えられないのならば他の花の咲かせ方を探すと言いますか。そういったしなやかさが女性にはあると思うんですよね。あえて言うならば、勝つと言うことは自分が認められることで、それに向かっていくということです。


糸川:そうですね。人生は勝つとか負けるとかではなくて、様々な環境や境遇があって、それにどう対応していくかを考えていくことですね。リゾームの中山社長だけでなく、JTB時代の上司の方とか、素晴らしい方と働いてこられたのだなと感じました。一生懸命生きていれば、「よい出会いがある」ということでしょうね。


インテグリティの眼 金藤:子供の頃は、土にまみれて遊んでいた田舎の子供でした。中学に入るとき、「『大学』というところがあるらしいが、果たして自分はそこに行けるのだろうか?」という強迫観念にかられまして(笑)。そこから猛勉強の日々を過ごしました。これがもう少しあとの時期ならば良かったのでしょうが、高校に入ったら成績がよかったから慢心していまいました・・・(笑)。大学時代は、演劇学校にも通ったりして、自分探しの時期でした。当時の一番の財産は、やはり友人ですね。大学女子寮の友人やゼミ仲間。卒業後も長期間にわたって支えてくれたり、慰めてくれたり、励ましてくれたり。人間が本当に苦しい時に動いてくれるのは誰か、を教えてくれます。


~第2回へ続く~


【プロフィール】
インテグリティの眼 金藤純子(かねとう じゅんこ)
株式会社リゾーム 専務取締役。SC経営士。
神戸大学法学部を卒業後、JTBに入社。支店勤務を経て、関西営業本部にて情報企画室、マーケティング室に在籍。退職後、当時社員数4名だったリゾームにパート社員として入社。現在は専務取締役として、中山社長の「感謝の経営」を支えている。



■インテグリティのホームページに、リゾームの中山社長のインタビューを掲載しています。


『この人に聴きたい!』

株式会社リゾーム 代表取締役社長 中山博光様



株式会社インテグリティ





インテグリティの眼 10月26日、久し振りに岡山に出張して来ました。

新幹線で岡山駅に到着すると、高ゲタ黒マントのバンカラな『六高マン』の銅像が迎えてくれました。

台座の側面には、「北進歌」の一節

「胸に無限の覇気あらば 守れ不屈の意気の香を」

が刻まれています。

今回の目的は、当社と大変深いお付き合いをしていただいているリゾームの金藤専務の紹介でお取引が出来ました中国特殊部品(株)様への訪問です。

依頼された「事業承継と組織強化の人材補強」が計画通りのスケジュールで成し遂げることができその御礼を兼ねましての出張でした。

中国特殊部品様は、ナブテスコ・オートモーティブ社の中国地区の総代理店をされており、1973年設立の歴史ある会社です。

私はこの業界で社長として2000名以上の方のご紹介(=有料職業紹介)を行っておりますが自分が感動するほどパーフェクトな仕事が出来たのは初めてです。

成功の要因は
①.求人企業様を理解することを徹底した
(事業戦略、組織、事業環境、将来計画、事業承継)
②.サーチのための事前打合せを入念に行った(PDCの徹底)
③.候補者との共通認識、共同歩調が最もうまく取れた(完全な信頼関係)
④.当社の仕事への求人企業様の絶対的な信頼があった

 

インテグリティの眼 この日、金子社長には始めてお目にかかりました。
ご挨拶の瞬間は 70歳の前半かな~と思いましたらなんと
「85歳!」
失礼な物言いですがこの年齢でこれほどのエネルギッシュな経営者とお会いしたことはありません。  本当に素晴らしい出会いでした。
金子義雄代表取締役社長様、誠にありがとうございました。

60歳からゴルフをはじめ70歳の時に90台のスコア。
年齢が信じられないくらいです。「大変なパワー」をいただきました。
19歳の時の海軍特攻隊員の写真を見せていただきましたが
これが又好男子。(笑)
お嬢様(金子弘美取締役)がお父様は「22歳の姪とスムーズに会話が出来る」といわれたことが大変印象的でした。

私も後20年 頑張ります!!!


株式会社インテグリティ





インテグリティの眼

糸川:なるほどね。「人材戦略」ですね。人の評価は自分がするものではなく他人がする。それが真の評価である。


インテグリティの眼 篠原:最初の会社の人事は、部分的な成功を大きく取り上げた。これが一つのモチベーションにはなるのだけれど、冷静な判断とは決して言えない。ウォームハートだけどクールヘッドじゃない。ホンダにはクールヘッドさがあるんですね。
インテグリティの眼 これもエピソードですが、ホンダはヒーローを作らない。若い頃によく言われたことは、「たくさんの機種に採用されるより、大きな失敗を3回やれ」と。どういうことかというと、大失敗をすると役員に怒鳴られる。その次はいいところまでいったけど、結果的に失敗した。また役員に怒鳴られる。すると、その次には、「そういえば設計に面白い奴がいたな。あいつにやらせてみるか。」なんてことになる。成功を積み重ねた人より失敗を重ねた方が偉くなれるなんて言われたことがあります。ただ、信頼感とは別で、成功を重ねると「こいつはこの仕事をやらせたら絶対だから」という人が出てくる。彼は信頼のエキスパートとなるのだが、決して主役ではない。脇役として偉くなっていく。これが代々受け継がれてきていることがホンダの凄さだと思います。


糸川:それでは最後に、篠ちゃんにとって、会社とは何ですか?


インテグリティの眼 篠原:会社とは自分がアクティブに動く時間の中で一番長く帰属している部分。その中で自分が出来る最大限のパフォーマンスを出していくステージが会社だと思っています。だから、会社がどこであろうが僕には関係ないのだけれど、現実としてホンダにいるわけですから、環境という側面において、僕がホンダの魅力を最大限に相手に伝えなければ僕の仕事にはならないと思っています。誰に聴くよりも僕に聴いてくれたほうが「ホンダって、いい会社だな」と思ってもらえるようにしたいと思っています。


【インタビューを終えて】
インテグリティの眼 爽やかなインタビューでした。
こだわりが無いのが、この人のこだわり。
「片意地を張らずに自然体で生きてきました。
これが篠原流のスタイルです。」
と言われた感があります。
素晴らしき人生に乾杯です。

株式会社インテグリティ 糸川 俊
【取材日:2012年8月20日】


【プロフィール】
インテグリティの眼 篠原道雄(しのはら みちお)
本田技研工業株式会社 環境安全企画室 室長。
1978年、東京農工大学工学部機械工学科卒業。大澤商会を経て、1982年に株式会社本田技術研究所に入社。4輪車のエンジン開発の基礎研究に従事し、1998年に本田技研工業株式会社 経営企画部 環境安全企画室 に転籍。2008年、現職に就任。



株式会社インテグリティ





インテグリティの眼

糸川:「哲学なき行動は凶器であり、行動なき理念は無価値である」とは本田宗一郎氏の言葉ですが、その底には「本質」を追求する哲学がある。
篠ちゃんの強さは大澤商会で「マーケティング」を学び、ホンダ技研では絶対価値の追求をしていること。
そして人生を豊かにしていることは人との出逢いを大事にしていることですよね。
「人の世のしあわせは、人と人とが逢うことから始まる。よき出逢いを。」とは相田みつを翁の詩ですが、篠ちゃんはこれを実践している。


インテグリティの眼 篠原:仕事とはある意味で自分の生き様でもあるわけで、では「人生とは何か」と考えた時、重要なのは「豊かで幸せな時間がどれだけ持てたか」ということだと思います。そうすると、自分が社会人として、大学を卒業してから60歳までの38年間で、何を考えている時間が一番長いかというと、どうしても仕事の事を考えている時間が一番長いわけです。その時間というのは辛くて辛くて辛くてたまらないのですが、毎日11時12時まで働いて、残り8時間と土日のためにその辛い時間を過ごすというのは、僕にとってはまっぴらゴメンな行為。仕事をするということ自体が「豊かで幸せな時間」でないと嫌なんです。だからこそ仕事は上機嫌でやりたい。辛くて嫌で仕方がないのなら、仕事なんかやらなくていい。辛いことは誰にでもあるけれど、その中に価値を見出して、辛い時間は出来る限り短くして、あとは幸せな時間にしてほしいと若い人にも話しています。
そう考えると、今日に至るまでの中で、最初の会社で接した人たちとのつながりとその時に学んだことが僕の中では生き続けている。どんな人と出会って、どんな仕事をするのか。糸川さんがおっしゃる通り、キャリアとはまさに人生だと思いますね。


糸川:素晴らしい事をおっしゃいますね。「人間辛抱論」ではなく「人生謳歌論」
そういう精神的な豊かさをもって働くって、うらやましいですね。
でも、そんな豊かさがもてるには、働く会社にその思想があるんでしょうね。


インテグリティの眼

篠原:新卒で入社した大澤商会で4年、現職で30年。この2社しか知らないのですが、それぞれ特徴がありますね。最初の会社ではわずか4年しか在籍していませんでしたが、尊敬すべき先輩や信頼できる同僚がたくさんいて、今でも交流があるし、その時に学んだことが今でも活きている。でも不思議なのは、あんなに凄い人、人間力がある人がたくさんいたのに、なぜ倒産してしまったのでしょうか(笑)。それに対して、ホンダの凄さは入社してしばらくは気付かなかった。最初の頃は「どこが凄いの?」とか思っていたけれど、会社自体が好きになれる「何か」があった。
モチベートのうまさとでもいいますか、エピソードを語ると、「ホンダはやりたいことをやらせてくれる会社だ」とか言われるけれど、瞬間瞬間を切り取ると決してそんなことはない。でも、定年退職をされた方の話を聞くと、「自由にやらせてもらった」と言って辞めていく方が多い。
シンプルな例でいうと、「自分の仕事が世の中の役に立つためにホンダに入ってきた」という人がいたとする。「レースなんかやりたくない。量産をやるんだ」と。その人は極めて優秀で仕事も早い。だからレースチームに配属されてしまう。最初は文句タラタラだけど、2年くらいすると「俺がホンダのレースを背負っている」なんて言いだす。モチベートされているんですね。人事をやるようになって解ってきたことですが、本人がやりたいことと適性って必ずしも一致してない。ホンダは適性を重視して、それをモチベートしているんですね。


【プロフィール】
インテグリティの眼 篠原道雄(しのはら みちお)
本田技研工業株式会社 環境安全企画室 室長。
1978年、東京農工大学工学部機械工学科卒業。大澤商会を経て、1982年に株式会社本田技術研究所に入社。4輪車のエンジン開発の基礎研究に従事し、1998年に本田技研工業株式会社 経営企画部 環境安全企画室 に転籍。2008年、現職に就任。



~第3回へ続く~


株式会社インテグリティ




ホンダ技研に34年間付き合っている男がいる。悩み事が一切ない雰囲気を持っている男で、オプティミストの典型であると思いきや、たいへん繊細な一面もあり、よく気がつく世話好きでもある。


インテグリティの眼 東京農工大卒の篠原道雄さんで、私とは大澤商会時代に先輩後輩の間柄で、4年間、会社の寮生としても寝食を共にした仲間である。
私自身が、こんな人生を歩めたらいいな~と思う人生を歩んでいる篠原さんに「働くことと会社」についてお聴きした。


糸川:篠ちゃん、篠ちゃんにとってずばり仕事とは何ですか?


インテグリティの眼

篠原:新入社員の時、商社の上司にあたる部長に「仕事は上機嫌でやれ」と教えられました。歯を食いしばっていてもいい仕事は出来ないから、どんなに苦しい時でも笑顔が見えないとダ メだと。それは今でもそう思っていて、若い人にも話しています。北風型と太陽型の人がいるけれど、僕は太陽型でいたいなと思っています。


インテグリティの眼 糸川:いい言葉ですね。「仕事は上機嫌でやれ」ですか。本当に素晴らしい言葉ですね。不機嫌でというのは「嫌々やること」で、上機嫌でとは、何か目的とか志とか意志があって仕事をやることですから、進んで働く状態をつくることになります。
確かに篠ちゃんが嫌な顔をして仕事をしているのはみたことがなかったなぁ。しかし、「ボーッ」としている時もよくみかけましたよ(笑)。


インテグリティの眼 篠原:僕は自分のことを「企業内サーファー」だと言っています。普段はボードに乗ってユラユラと漂っているけど、大きな波が来たら一気にそれに乗る。「こんな大波、誰も乗れないだろう」みたいな時こそ「俺の出番だぜ!」みたいな(笑)。面白いじゃないですか。そういう時って、上機嫌ですよ。普段は仕事をしてないように見られてしまうこともありますけど(笑)。


【プロフィール】
インテグリティの眼 篠原道雄(しのはら みちお)
本田技研工業株式会社 環境安全企画室 室長。
1978年、東京農工大学工学部機械工学科卒業。大澤商会を経て、1982年に株式会社本田技術研究所に入社。4輪車のエンジン開発の基礎研究に従事し、1998年に本田技研工業株式会社 経営企画部 環境安全企画室 に転籍。2008年、現職に就任。



~第2回へ続く~


株式会社インテグリティ


20109月から、8回の『キャリアデザイン塾』を開催しました。


熱心な参加メンバーに支えられ、たいへん充実した開催となりました。参加いただいた皆様には、あらためて御礼申し上げます。

終了後のアンケートでは、毎回「満足度100%」を達成し、本当に嬉しい限りです。


そのアンケートの中に、「個別での相談時間を設けてほしい」との声が数多く寄せられました。


『キャリアデザイン塾』は、私の40年のビジネスマン人生での経験をもとに、「キャリアデザイン」に必要な考え方についてお話しさせていただき、参加者とのディスカッションを通じて、更に理解を深めていくことを目的としてスタートしました。

ですが、「キャリアデザイン」とは人それぞれ異なるものであることからすると、個別での相談時間をもっと増やすべきではないかと考えました。


そこで、これまでの講義&ディスカッション形式での開催を一時中断し、7月から毎月第二土曜日に「個別相談」の時間を設けることといたしました。

通常の転職相談(人材紹介への登録)とは異なり、今後のキャリアデザインについてお話しさせていただく時間とさせていただきます。皆様のキャリアデザインについて、当社のコンサルタントがお話しさせていただきます。

なお、キャリアデザイン塾は有料で開催していましたが、個別相談は無料とさせていただきます。

詳細ならびに参加申し込みは、当社ホームページをご覧ください。


皆様のご参加をお待ちしております。


◆『キャリアデザイン塾』個別相談 開催日程

日時:714日(土) 100016:00

   ※お一人様の所要時間は、60分以内となります。

場所:株式会社インテグリティ (港区三田)

詳細ならびに参加申し込みは、コチラ


【過去に開催したキャリアデザイン塾】


8回 不遇の時期に学ぶこと ~人間万事塞翁が馬~
 不遇な時こと、千載一遇のチャンス。

 本質を見極め、社会人基礎力を高める為に。


7回 キャリアデザインの考え方 ~豊かな人生の為に~
 「キャリア=人生」。

 人生を豊かにするために必要な考え方とは?


6回 新天地で考えるキャリアデザイン
 転職直後は多忙のため目的を見失いがち。

 あらためて「キャリアデザイン」について考える。


5回 天職とは
 自分にとっての「天職」とは何か?

 一回しかない人生を豊かに生きるために。


4回 クライスラーの事業再生
 膨大な負債を3年間で黒字転換。

 クライスラー伝説のCEO リ・アイアコッカ氏から学んだこと。


3回 倒産で学んだこと
 倒産の現場で・・・。

 白州次郎氏の教え。元セゾン代表 提清二氏から学んだこと。


2回 商いの心とは
 ドラッカーが言う「顧客の創造」も「マーケティングとイノベーション」も、全てはここから始まります。


1回 20代で成すべきこと!
 「自律する社会人」となるために。

 ミッド・キャリアに向けて「今、成すべきこと」は何か?


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株式会社インテグリティ 

糸川 俊