私には、中学の時からの親友がいます。(同級生です)

私達が20代の頃、彼女のお母様が突然倒れ、大きな手術をしました。

 

治療室にいたお母様と、彼女と、ご家族のことが気になり、心配で

とにかく顏をみたいという思いで、入院先へ飛んで行った覚えがあります。

 

治療室は親族以外は入ることが出来なかったのですが、

世間知らずな私は、病院のそのような決まりを知らないまま行ってしまい

特別に許可を得て、お母様と対面することが出来ました。

 

その時、彼女やご家族といくつか会話を交わし

お母様の手を握らせて頂き、帰ってきた覚えがあります。

 

 

翌年のお正月に、

彼女のご自宅へ泊まりに行きました。

ご家族に病気の方がいらっしゃるので

親戚の方々はみな気を使い

寂しいお正月を過ごすこになりそうだと聞いたからです。

 

家族とどこかへ出かけることは出来ないけれど

せめてお正月くらいは、暗い顏をしていたくないと言っていて

私は彼女のお父様も、姉妹もみんな大好きでしたので

一緒に笑い合うお正月を、過ごしたいと思い、遊びに行きました。

 

彼女のご家族は、ゲームが大好きで

卓上の「人生ゲーム」をしたり

お父様が買ってきて下さったご馳走を頂いたり

温かいおもてなしをして頂きました。

 

 

 

それから数か月経ってから、彼女が私に

「母親が倒れた時、あなたが飛んできてくれたことがとても嬉しかった。

お正月にあなたが家に来てくれたことが私も家族もどれだけ嬉しかったことか・・・

そばにいてくれたことが、本当に嬉しかったの」と言ってくれました。

 

その時の私は、好きな友達に、していたいことをしていただけで

それが世間一般的に「良い事」だったのかわかりませんでした。

 

ただ、彼女が「本当に嬉しかったの」と言ってくれたことが

私にも嬉しかったことは覚えています。

 

 

 

 

 

あれから、何十年と、時が過ぎ・・・

 

 

先日、私の兄が倒れ、意識がない状態になりました。

兄のいる病院は、彼女の家から徒歩でも行けるほど近いので

私は兄に会いに行った後、彼女と会う約束をしました。

 

兄の面会時間は16時からでしたので

その後、会おうと思っていましたが

彼女は16時前に、病院に来てくれました。

 

病室はICU(集中治療室)ですので、家族以外面会は出来ないことを

知った上で早く来てくれ、ICUの部屋の前まで私も行くと言ってくれました。

兄との面会が終わり、彼女と別の場所に移り

お茶をし、駅まで送ってくれました。

 

その時、私の腕に手を置いてくれ

「あなたは大丈夫、大丈夫と言っているれど、いろんな気持ちが出てくると思ったの。

だから、今日はできるだけあなたのそばに一緒にいたかったんだ~」

と言ってくれました。

 

彼女は優しくて温かい人です。

いつ会っても、彼女の中にある深い愛を感じます。

兄のことを心配してくれたことも嬉しいですが

私の気持ちに寄り添ってくれたことが本当に心にしみました。

 

帰宅後、忘れかけていたずっと昔の20代の頃に

私も彼女と同じような事をしていたことを思い出し

私にも深い愛があることに気付きました。

 

愛もまた投影があることを彼女が教えてくれました。

 

感情の整理整頓、潜在意識の自分との統合は

ある意味、自分自身との戦いのようでもありましたが

もう終わりにしたい。

これからは、自分の「愛探し」をしたいと心から思いました。