念願のイギリスへ行ってきました。
忙しい旅でしたが、南部中部を中心にバスでの500kmほどの移動は、
窓から見える景色を堪能するのに十分でした。
ゴルフの全英オープン”The Open”さながらの平坦な景色は明らかに
日本とは違い、一瞬にして異国の地に来たと思わせるものでした。
一日に四季があると言われるイギリスの天候もそのままに味わいました。
雨のち晴れところにより霰、、目まぐるしく変わるお天気は気まぐれで
したが、サラリとした湿気の無い雨はそれほど嫌なものに感じません
でした。
イギリスはお天気が悪い、雨が多いというイメージでしたが、実際の
年間降水量は日本の1か月分にしか相当しないというから意外に雨
が少ない国なのですね。
ロンドンは古い格調ある重厚な建造物とモダンな洗練された近代的な
ビルが違和感なく共存している素敵な街でした。
料理はう~ん、、こちらも事前情報通り。
彼のイギリスの作家サマセット・モームは「イギリスで美味しい食事を
したければ朝食を3回食べよ」
と言ったそうですが、朝食だけは確かにかなり美味でしたね。
英語は様々。
非常に聞き取りやすい英語とさっぱりわからない英語、、自分の実力
を棚に上げてなんですが、バスのドライバーさんの英語はかろうじて
英語とわかるというぐらいでさっぱり??
現地のガイドさんのユニークな話を一つ。
「イギリスに英語の勉強に来るなら最初に作る友達が大事です。その
友達の話す英語によって開ける世界が決められますから」
イギリスでは出身の地区によって英語のアクセントがくっきりと分かれ
ているので、そのアクセントを聞いただけでどの階級の人間かが判断
されてしまうのだそうです。
公人となる人はアクセント矯正学校に行ってでも正しい英語を話さな
ければならないというから大変です。
なんとあの「鉄の女」マーガレット・サッチャーさんも矯正学校に通った
というから驚きです。
イギリス観光でどうしても見たかったのがロンドン塔。
今から111年前に我が敬愛する夏目漱石さんの目にロンドン塔が
どう映ったのか確かめたいと思っていたので、今回とても愉しみにして
いました。
多くの血を流した悲劇の塔であり、大英帝国の繁栄の象徴でもある塔、
なかなか面白く観光したのですが、ふと石畳に目をやるとこの同じ石畳
を夏目漱石さんはどんな心持で歩いたのであろうかと、足伝いに漱石
さんの苦悩が伝わってくるようなそんな思いがして、時代を超えて共感
できた喜びにしばし浸ることができました。
(嗚呼、来て良かった…)
次回はもっとゆっくり来たいね、と告げると、
「ロンドンもいいけどパリもいいよ」とにっこり微笑む友人。
パリか・・・とにんまりする私。
旅はいいですね!!