教え過ぎないこと | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

算数の勉強で特に重要なのは、基本以降は教わり過ぎないことです。


存外、頭は怠け者で、教えてもらえることを知れば、簡単に思考をやめてしまいます。思考をやめた頭のその後はまるで使い物にならない、暗記の半端なインプットとアウトプットしかできない、いわば質の悪い記憶媒体でしかありません。


考えてわからないなら、それはわからなくて良いものです。教えられても理解には到達しません。理解に到達しないものは有害無益です。半端に知るくらいなら、変なトラウマと思い込みのない思考ができる分、知らない方がまだマシです。


変に知って、記憶力のごまかしで偏差値を稼ぎ、分に合わない学校に進む不幸は、塾関係者なら、毎年聞く話であり、そうした消耗戦に付き合うのは塾関係者、家庭教師の皆様にとって、よくある悲しい仕事です。


教え過ぎないこと、これは、見守ることと結果を受け止めつつ、道を探すことへの覚悟が問われます。最難関へ進むことが幸せとは限りません。