社会の勉強 | 中学受験入試標準問題集 今日の1問

中学受験入試標準問題集 今日の1問

標準的な中学入試問題の解法について取り扱います

社会は単純暗記の科目と捉えられがちです。

難関校を除けば、強ち間違った捉え方ではありませんが、単純暗記にもコツがあります。


それは、理を知ることです。

たとえば、日本国憲法が戦前の体制を省みて、国民主権、平和主義、三権分立を担保し、人権尊重を掲げていることを知れば、明治憲法の体制とその体制から導かれる結果につき、理解を深めることができます。


同じ満州事変でも、ただただ1931年に起こった歴史的事実と知るよりは、日本国憲法体制が象徴天皇、国民主権、平和主義にアクセントを置いた理由が、天皇大権の傘の下、軍部の独走に枷を嵌めることが困難で、機会と動機が揃えば、安易に暴走する可能性があり、1931年の満州はそのようなタイミングで、実際に暴走して満州事変をおこしたという歴史的事実が関わると理解した方が、単発の事実の列記暗記とならず、暗記も楽になります。


社会は日本を地理、歴史、公民の3つの軸で立体的に理解していく科目です。そうした理解のもと、地歴公民の暗記事項を複合的に覚えていきましょう。


小4からの勉強でも、少し大変ですが、ただ東北で米ができる、というのではなく、どういう理由があって水田地帯を形成しているのかを理解していくのが良いでしょう。