宿題について、たくさん間違えることができていますか?
テストは、本来、宿題と強くリンクしています。
宿題ができていてテストもできる、これは現在の勉強の強度がもの足りず、宿題ができていなくてテストもできない、これは現在の勉強がレベルに合っていないので、いずれも環境を再考する必要がありますが、まあ対処方針ははっきりしています。
しかし、大抵の場合、宿題とテストの出来との間には反比例の関係が見られます。
宿題の出来は悪いが、テストはできる。これは理想的です。なぜなら、宿題をするなかで直面した課題が、テストでクリアできたことを意味するからです。
一方で、宿題の出来は良いが、テストはできない。これは、実は大問題です。
原因としては、①よく言えば調べながら、悪く言えば答えを見ながら解いている、②かける時間が実戦的ではない、の2つが主なものです。
①については、宿題で何も身に付かないので、わからないものはわからないまま進めて、バツをつけてください。そしてもう一度おさらいの上、解き直しをしましょう。学校の勉強と異なり、受験勉強にはバツが多くつくものです。バツとバツへの対処に慣れましょう。
また、解いている最中にいろいろ聞かれると思いますが、それには絶対に答えないでください。教えるのは解き直しまでやって、解説読んでも具体的にこの箇所がわからない、まで詰めてきて初めてにしてください。
質問の弊害にも書きましたが、安易に聞く子は考えない子になります。おまけに、親に聞ける、という感覚は、塾の授業を蔑ろにしてしまうことに繋がります。
②については、時間を測って宿題に取り組みましょう。テストの制限時間から、一問にかけるべき時間を計算して、その9割くらいが適正な解答時間です。
その際には、ノートをきれいに、みたいな発想は捨ててください。中学受験生のノートは、本人さえわかればきれいである必要はありません。小学生の字が汚いのは当然のことです。きれいさよりは、鉛筆を動かす速さにこだわってください。
成績に悩みのある方は、一度宿題を確かめてみてください。宿題のやり方が成績を大きく左右します。