多くの企業が学生にTOEICの点数を求め、ファーストリテイリングや楽天といった企業では英語を社内公用語化として、会議等でも英語を使っている。また日本の大学生に内定を渡さず、留学生や帰国子女を多く採用している。
このような現状で、今後の日本はどうなるのだろうか、というところに切り込んだのが元マイクロソフト社長、成毛眞さんである。
TOEICができる人間が英語がうまく使えるとは限らない。
まさしくその通りである。なぜそれでもTOEICを求めているのか。求められているからせざるを得ない。学生は結局言われるがままの弱い立場なのだろう。よっぽどTOEICの点数を上げることよりもビジネス書のひとつでも読んだほうが会社のためになる。
社内公用語化で果たして深い議論はできるのか。
社員が英語を使う場面は限られている。たとえ社長が外国人になって英語が必要だという場合も、ザッケローニやトルシエに見られるように、上の人間は通訳をつけている。会社は英語を勉強するところではない。ビジネスで勝ち抜いていく場所である。
留学生を採用することで日本人学生の就職率は低下。
このままでは日本人学生は大学を出てもフリーターやニートが増えることだろう。
せっかく留学生も日本語を勉強してきているのに、就職しても結局英語や母国語で仕事することになる。日本企業に就職できれば自国よりも高い給料をもらえるから何でも良しということもあるだろう。ただ、日本企業が日本人学生を苦しめ、追い込んでいる現状はいかがなものだろうか。これでは良い人材は育たない。
英語が話したければ、必要になったときに覚えられる。
いつくるかもわからないことへの備えで勉強するくらいなら、本を読め。
なるほど。英語を使う私でも、何のために英語を勉強するのか、そして子どもに英語は何のために勉強しなければならないのかをもう少し考えてみる必要がありそうだ。
すべて晴れたのは50年ぶりのようです


