ここ一か月くらいのもやもやもっさりをご機嫌ヅラしてへらやかし、スズキの軽で連休あっちこっち。
久しぶりに行った長野信州新町の信級では、子供の日の節句と獅子舞をやってた。見知らぬじじばばとその孫らに、あんちゃんどこから来たんだい、埼玉です、て会話を繰り返し。お神酒が入ってますますふやけだし、ヘラヘラ笑いが止まらない。
途中で信更に寄ってきていた。ほぼ10年ぶりに、当時よく泊まってた空き家に立ち寄る。
最後にはろくな挨拶もせずに集落から出ていったのだが、そのことがずっと引っかかり続けており、今東京で俺こんな仕事してます、と渡そうと思った名刺がポケットに入りっぱなし。わざと見つかりやすい所に大宮ナンバーの車を止め、集落の中を歩き回るが、小雨で肌寒く、誰も外には出てない。ときおり通る車からの目線を少し気にしながら、小一時間そこで過ごす。それでも誰とも会わない。家の呼び鈴を押すような感じではなかったのだった。
信級に移住した友達の新宅に寄り、ぼやんとしていると妙に無言になってしまったので、ふと水源を見せてくれと友達に頼む。集落から山道を登って30分の沢に取水口がある。奥さんが夕飯の準備してたので、子供ふたり(3歳児)を連れて山へ登る。案の定、子供には歩けない道。おんぶにだっこで、ぜいぜいいいながら、崩れそうな道を登ってく。8合目くらいまで来ると、途中で道が崩れてる。明らかに子供をおぶっていける道じゃない。「僕ここで子供見てるから、一人で行ってきなよ、もうちょいだから」って言ってくれたので、一人でずんずん先に進んでいく。滑り落ちそうな斜面を踏ん張りながら、もくもくと登る。
本当俺、何しに来てるんだろう。家族のある人さまの家にあがりこんで、挙句こんな危ない所に3歳児を連れてきて。靴の中に土入りまくってるし。もう日が落ちそうで薄暗いし。人に迷惑をかけてる理由がさっぱり分からない。
水源が見つかると、水がちろちろ流れてた。本当にちろちろだ。これが集落200人の生活用水になってるかと思うと、あっけないと思う。思えばこれが埼玉から車4時間かけてやってきた終着点だということになり、おかしくなって笑けてきた。「あったー!」って大声あげると、子供のカナ君が「つっちーどこー!?」っつて可愛い声で返してきたので、また笑けてくる。「よーし、おうちに帰ろう!」って来た道を引き返す。下り道は俺も子供もテンション高く、ポンプの歌を歌いながらキャッキャ降りていく。ふと静かになったと思ったら、おぶった背中でイサ君が寝ている。おまえこんな状況でよく眠れるなあ、と思いつつ、笑うひざを押さえながら山を降りる。
戻って夕飯。もりもり食べてたら、近所のじいさんが突然現れて家に上がり込み、似顔絵を描きだした。「目は命だからねえ、最後に描き入れるんだ」とかそれっぽいことを言いながら、服のボタンとか一生懸命描き込んでおり、顔のパーツ適当に書いてて爆笑する。こまどりといい、似顔絵ってすげえなあと思う。俺もおもいつきでじいさんの似顔を描く。本当、何やってるんだ俺
と思いながら、もはやヘラヘラ笑いじゃなくて破顔して爆笑。つくづくコントみたいな人生だ。
そのまま高速が空いてる夜のうちに帰埼。車中、泉さんのチャルメラや、ラフォルジェルネで観た渋さのステージを思い出しながら、またコントみたいな演芸やりたいな、と一人盛り上がる。寸劇じみた毎日で結構だ。このまま行ってやる、と思った。山道でカメラを落としたので旅先での写真はほとんどありません。おしまい。


