歌詞

 はい!私がやりました!

 あの子を奈落へ落としました
 で?だから何か問題が?
 だって皆あの子嫌いでしょ? 
             出典: 自主/作詞:ロス 作曲:ロス
A
 自業自得よ
 当然の報い
 女王様気取りで足組んでさ
 みんな輪になって
 慕うあの子を
 内は泥沼だ 嗚呼 
             出典: 自主/作詞:ロス 作曲:ロス
B
 机に置かれた
 百合の花瓶と
 悲しげなふりした仮面達が
 あまりに滑稽で
 右手を挙げて
 教えてあげるの真実  
             出典: 自主/作詞:ロス 作曲:ロス
b
 はい!私がやりました!
 あの子が私をいじめるから
 で?次は誰の番ですか?
 見て笑ってたクズな皆さん
 自首したって許しはしない  
             出典: 自主/作詞:ロス 作曲:ロス
C
 甘えた声振りまく愛想も
 私にだけは悪意振りまくの
 嫌われ者だなんて知らなかった?
 人気者気取りで笑っちゃう
 なんて可哀想で無様なその末路は
 小癪な貴方によくお似合いだわ
 貴方が自主的に始めた遊びなら
 最期まで果たしてやる 
                                  出典: 自主/作詞:ロス 作曲:ロス
c
 はい!私がやりました!
 あの子を奈落へ落としました
 で?だから何か問題が?
 だって皆あの子嫌いでしょ? 
 はい!私がやりました!
 あの子が私をいじめるから
 で?次は誰の番ですか?
 見て笑ってたクズな皆さん
 自首したって許しはしない 
             出典: 自主/作詞:ロス 作曲:ロス
  ※a,b,cやA,B,Cはこの後の考察のためにつけました

歌詞考察

この曲はA,B,Cの描写とa,b,cの自首とに分かれています。


a、Aで、過去の人物関係を押さえます。


はい!私がやりました!

あの子を奈落へ落としました
で?だから何か問題が?
だって皆あの子嫌いでしょ?

自業自得よ

当然の報い
女王様気取りで足組んでさ
みんな輪になって
慕うあの子を
内は泥沼だ 嗚呼
               出典: 自主/作詞:ロス 作曲:ロス

出てくるのは、私とあの子と皆。

女王様気取りのあの子と、慕うふりをしている皆。私はあの子にいじめられている。

 

また、注意しておきたいのは「内は泥沼だ」という表現です。

 

次に、Cの前半を先に見ます。 


 甘えた声振りまく愛想も
 私にだけは悪意振りまくの
 嫌われ者だなんて知らなかった?
 人気者気取りで笑っちゃう
                                     
出典: 自主/作詞:ロス 作曲:ロス

ここで注目したいのは

•なぜ女王様気取りのあの子が愛想を振りまくのか?
•嫌われ者だなんて知らなかった?
•私にだけ悪意を振りまくという表現

   

女王様気取りと愛想を振りまくは人間性が逆になっているように感じませんか?


ここでA→Cの時間経過が起きていると考えます。女王様気取りであったあの子は、私に貶められ今では皆の顔色を伺うようになった。
 
だからこそ、嫌われ者だなんて知らなかった?なのです。あの子の私に対する発言で、自分の優位性が崩れたことを認識したのです。


そして振りまくという表現です。

 

「ふりまく」は、手で振ってまく意。また、愛嬌や笑顔などを惜しまずに広く分け与える意にも用いる。
            出典:デジタル大辞泉 (小学館)

私一人に対して、振りまきはしません。あの子が自分の保身のためにもともといじめられていた私に注意を向けようとしているのです。皆に見えるように悪意を振りまくのはこのためです。

続いて、Cの後半。

なんて可哀想で無様なその末路は
小癪な貴方によくお似合いだわ
貴方が自主的に始めた遊びなら
最期まで果たしてやる 
          出典: 自主/作詞:ロス 作曲:ロス
注目ポイントは、
•末路と最期
•「やる」という未来志向の表現です。

まず、末路と最期の意味を確認します。

末路 
盛りを過ぎて衰え果てた状態。

 最期
 命の終わるとき。死にぎわ。臨終。
            出典:デジタル大辞泉 (小学館)

末路は死んでいないのに対して、最期は死んでいます。
 
かわいそうな末路とは、かつては女王様気取りでいれたのに、今は逆に皆にいじめられるにまで至ったことでしょう。 
 
最期まで終わらせてやるという表現から、Cの続きがあること、そして彼女を貶めるだけではないことの2点がわかります。
 
ではそれは何なのか?これがBに繋がるわけです。

 机に置かれた
 百合の花瓶と
 悲しげなふりした仮面達が
 あまりに滑稽で
 右手を挙げて
 教えてあげるの真実 
             出典: 自主/作詞:ロス 作曲:ロス
•机に置かれた百合の花瓶と悲しげなふりした仮面たちが滑稽なのはなぜか?
 
•誰に対して真実を教えるのか?

いじめとして百合の花瓶が置かれたにせよ、本当に死んだにせよ、皆にとって嬉しいはずです。悲しげなふりをしなければいけないのはなぜでしょうか?これは、この場面に第三者である大人がいることを示唆しています。

その大人に対して、私は真実を教えているのです。真実を教えるという表現から、当事者の私と皆は真実を教える相手から除外されるからです。

机に花瓶が置いてありますがいじめなのか、死んでいるのか。僕は死んでいると考えます。MVの写真の女の子を取り囲んでいるのが白線を表していると考えるからです。
  
ここで疑問が募ります。
•一体誰が殺したのか?
•私があの子を貶めたと書いたが、なぜそう言 えるのか?
私にとって最期とは? 

実は、CとBにはストーリーがあります。
それが間奏なのです。
間奏は、ベートーヴェンの幻想曲風ソナタの第3楽章に似ています。 

幻想曲風ソナタはベートーヴェンが死を覚悟しながらも作曲し、それまでの伝統的なソナタ形式を打ち破っています。

また、第3楽章は感情を激しく出している場面です。
  
僕の考察はこうです。

私にとって最期は、あの子を殺害し、皆が何をしたかを大人に伝えること。

死を覚悟しながらも、あの子と周りに流される(今までの伝統だからといってただ風習する)皆への復讐。主人公の感情が昂る場面が間奏なのです。第3楽章の必然性が生まれます。

はい!私がやりました!
あの子を奈落へ落としました
             出典: 自主/作詞:ロス 作曲:ロス

奈落へ突き落とすという表現に着目。

奈落
  1.  地獄。また、地獄に落ちること。「―の苦しみを味わう」

  1.  物事の最後の所。どん底。特に、これ以上はない、ひどい境遇。「―に沈む」

               出典:デジタル大辞泉 (小学館)

     私は、この二つの意味で突き落としたのです。

     皆からいじめられるどん底に突き落とす。

     これは末路であり、まだ最期があるのです。

     本当の意味で地獄へ突き落とす。つまり転落死させたわけです。

     MV写真の女の子の顔の絆創膏と汗。

     これは突き落とす際に、あの子と揉み合いになりできた傷と汗です。単に暑い季節なら、私は半袖を着るはずなのに長袖を着ているのです。


    bの自首内容を見ましょう。

はい!私がやりました!
あの子が私をいじめるから
で?次は誰の番ですか?
見て笑ってたクズな皆さん
自首したって許しはしない 

          出典: 自主/作詞:ロス 作曲:ロス
自首

犯罪事実または犯人の発覚する前に、犯人が自ら捜査機関に犯罪事実を申告
           出典:デジタル大辞泉 (小学館)
私は、クラス内にいる警察に対して自首しています。あの子が死んだことで、クラス全体に対しての捜査が行われている場面。その場所で、私が殺したこと、皆がやったことを暴露することで最期を迎えます。
 
最後にaを考えます。

はい!私がやりました!
あの子を奈落へ落としました
で?だから何か問題が?
だって皆あの子嫌いでしょ? 
               出典: 自主/作詞:ロス 作曲:ロス

時系列的には一番最後だと考えます。それはB,Cと違いAは誰かに宣誓するような声の張り方や高さではないからです。a,b,cの事実描写のような声の低さで淡々と話しています。

彼女は今警察に捕まっています。MVの女の子の手錠はそれを指しています。
 

時系列

 A→C→間奏→B→b→a

 

A •あの子が私をいじめる

C •私があの子を奈落へ落とし、皆があの子を   いじめる

    •あの子と皆への復讐の決意

間奏 •あの子を殺害

B •警察の捜査がクラスに及ぶ

b •私の自首により、皆を制裁

a •逮捕後の語り


また、Aの


自業自得よ
当然の報い
               出典: 自主/作詞:ロス 作曲:ロス
はCからみた過去Aなのです。過去の人物関係と書きました。

女王様気取りで人を見下せば、逆に皆からいじめられるのは当然の報いなのです。私をいじめたから殺害されて当然よ、とは考えられません。だから間奏より前のCから見ていると書いたわけです。

なぜ私はいじめられたのか?

いじめられた私といじめられなかった皆の違いは自主性です。女王様気取りのあの子からすれば自主性を持つ私はプライド的に癪に触ります。


私が自主性を重んじているという理由は、Cにあります。


貴方が自主的に始めた遊びなら

最期まで果たしてやる 
             出典: 自主/作詞:ロス 作曲:ロス
貴方が自主的に始めたから、最期まで果たす。私はあの子の自主性に敬意を持っているのです。

状況設定

学校内のいじめとすると、若干広いです。



ロスの過去のツイートを見ると、主人公は女の子指定です。Aでは、泥沼という表現に注意してもらいました。これが男であれば、泥沼のような関係性は作りません。

そしてBの教えてあげるという表現。高校生なら、差し上げるという表現にもなりそうです。歌詞全体的に斜に構えた態度も窺い知れます。このことから主人公は中学生であろうことがわかります。

 

ロスの主張

今までC以外の解釈をしました。Cとそれ以外を切り分けたのは、ここは私の歌ではなくロスの歌なのではないかと考えたからです。


Cは明らかに大勢に対しての声の張り上げ方です。ですが私であるとするともう相手がいません。ロスが我々への声明を出したと考える方が自然です。


YouTubeの概要欄に<この地獄に終止符を>と書かれてあります。


MVの絵には、黒板、釘、正の文字、消えかかった文字(片方は多分クラス)があります。


黒板、消えかかった文字は、学校での出来事、何度でも繰り返されることを表します。


釘をよく見てほしいのですが、女の子の服に刺さっているところ以外に、穴が空いた箇所、刺さっている箇所もあります。


釘はいじめの標的を指し、他者から打ち込まれます。そして、他にも空いていることからいじめの標的は今まで、何人もいたことを指します。繰り返しの黒板の中で、痕跡が残っているのです。


正は数を数えるときに使われる漢字であり、いじめの回数が書かれています。MVの絵からはみ出しているように見え、何度となく起こってきたことがわかるでしょう。

  

この終止符こそがタイトルの「自主」なのです。


いじめが起きて自首するよりのではなく、いじめを起こさせない。

「いじめをなくすためには、皆が自主性を持つことが必要だ」

これがロスの主張であるのです。