主人公のテス(メラニー・グリフィス)は、学歴はないが、真面目に勉強し、仕事のチャンスを掴もうとする努力家で、周りの同僚からも好かれている。しかし、なかなかチャンスに恵まれず、上司とのトラブルもあり、配置換えを命じられる。新しく赴任してきた女性の上司キャサリン(シガニー・ウィーバー)の秘書として働き始める。
キャサリンは、オープンな性格で、テスにも積極的にアイディアを出して欲しいと、部下との対等な関係を望み、部下の成長や出世に理解がある姿勢を見せる。テスは、早速ある会社の買収計画が、問題があり、別の案を提案出来ないかという企画を、キャサリンに相談する。最初は疑問を感じたキャサリンも、テスの綿密な調査とデータに納得し、話を進める調整をするとテスに伝える。
テスは、自分の能力を会社に示せるチャンスだと張り切るが、状況は直ぐに一変する。キャサリンが、休暇中にスキーで骨折し、入院してしまうのだった。キャサリンは、自宅も含め、テスに身の回りの事や、仕事の代理など、様々なことをお願いする事になる。キャサリンの自宅で作業をしていたテスは、偶然、自分のアイディアを、キャサリンが他社のジャック・トレイナー(ハリソン・フォード)と共に、自分抜きで進めようとしているメモを発見してしまう。
アイディアを横取りされる危険を感じたテスは、大胆な行動に出る。自分の身分を偽り、ジャックとのアポを取り付ける。アポの前日、ジャックが出席する関係者のパーティーに密かに潜入したテスは、ジャックを探すが、見知らぬ男から酒の誘いを受けてしまう。実は、ジャック本人なのだが、ジャックはあえて名乗らず、テスとお酒を飲んで楽しい時間を過ごした。テスも楽しく過ごし、予定外にも酔っ払ってしまい、正体を失い、ジャックの家に担ぎ込まれる。一晩過ごすが、その日は何も起こらなかった。
翌日、下着姿で何も覚えていないテスはこっそりと家を抜け出し自宅へ帰る。約束のアポに向かったテスは、会議の場で、昨日一緒に過ごした人物がジャックだったと知る。驚きを隠せないまま、プレゼンを終え、前日に醜態を晒してしまった後悔から呆然と帰路につく。後日ジャックから、アドバイザーとして共同で仕事を進めたいと申し出を受ける。
少しずつ、仕事が順調に進みそうな気配を見せる一方、私生活では、彼氏のミック(アレック・ボールドウィン)が女友達と浮気している現場に遭遇する。後日、友人のシンシア(ジョーン・キューザック)の結婚パーティーでミックから公開プロポーズを受けるが、即答できず、考えさせてと言ってかわしてしまうテス。結果、業を煮やしたミックは、自らテスの元を去ってしまう。
テスが、失恋で落ち込んでいる暇もなく、買収計画は、大きなハードルに直面していた。買収を検討している企業にアドバイザーとして提案するためには、アポを取る必要があるが、テスが会社に内緒で進めている以上、正規のルートでは、アポが取れないので、ターゲットの企業の社長に直談判するという無謀な計画を、ジャックに話す。動揺を隠せないジャックだが、娘の結婚式に乗り込んで、上機嫌なところで上手く取り入るというテスの奇策に協力することに。奇策はテスの見事な話術で成功し、正式なアポも取れ、買収案のアドバイザーとしての仕事は成立することになった。仕事のパートナーとして良い関係を築いた二人は、ついに結ばれるのだった。
しかし、翌日に状況を一変させる電話が鳴る。キャサリンからジャックへの電話だった。実は、キャサリンがジャックの恋人だったのだ。キャサリンは退院し、戻ってくるからジャックと逢いたいという内容だった。ジャックはキャサリンとは別れるつもりだったと、テスに本心を伝える。しかし、テスは事態の複雑さを理解し、自分がキャサリンの秘書であることは隠し続けた。
後日、買収案をまとめるために、ジャックとテスと、各企業の責任者が一同に会する会議が開かれる事になるが、事態を察知した、キャサリンが、会議場に乗り込んできて、テスが自分の秘書で有ることを暴露する。そして企画を盗んだとまで良い放ち、自分があるべきポジションにつき、プロジェクトを引き継ぐと説明し、テスを追い出す。テスは身分を偽っていた事は事実なので、何も言い訳をせず、その場を去る。そして、会社も辞める事になった。
退社当日、資料を整理して、会社を出ようとするところで、買収案件を提案した企業の社長一団と再会し、ドンデン返しが起こる。土壇場で、一瞬、社長へ買収計画を思いついた経緯を説明する機会が訪れ、それを聞いた社長が、同じ質問をキャサリンに投げかけ、答えられない様子を見て、本当の企画者を見破る。テスは、社長からの信頼を回復し、見事、新しい職を得ることになる。今までとは違う、秘書を抱えるポジションだった。
他人を貶めても、自分の名声を上げようとしたキャサリンに対し、相手の事を真剣に思い、誠実に仕事をしようとしたテスが打ち勝つという清々しさが、見ていて気持ちのよい作品になっている。本気で思い続けて、努力を怠らなかった者が、信頼と幸せを勝ち取るというわかりやすいアメリカン・ドリームも気持ちを前向きにさせてくれる。
落ち込んだ時や、行き詰まった時に、気軽に見直したい1本かもしれない。
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