俺にも、アナタにも故郷があるように、歌にも故郷があって。昨日、日立市の気になるコンサートで「この木なんの木」をうたってきました。この歌の故郷は、やはりこの場所なのでしょう。自分たち自身もそれを感じたし、客席で聴いてくださった人達もそれを感じてくれたから、あの空気が生まれたのだと思います。ありがとうございました。でも、故郷って一つじゃないと思うのです。俺にとっては、生まれた東京も、物心ついた幼少の時期を過ごした栃木も、10年以上時を過ごした静岡も、大学時代、アカペラに出逢った大阪も、みな故郷だと思っています。感じています。そして、歌には受け手一人一人にとって違う故郷が、場所が、時間が、あるはず。今回INSPiでつくったアルバム「日本のココロ歌」そのなかに収録されている曲を聴いて、思い浮かべるのは時代も、場所も、人物も、一人一人違うはず。でもそれらはきっと全てが、暖かくて、優しくて。そんなアルバムが、もう後は工場でつくって皆さんにお渡しできる日を待つだけ!という段階に入りました。クリスマスライブの前に、いっぱい聴いてもらえるはず。その時には是非、皆さんそれぞれの思いをきかせてくださいね。