
富士登山に行ってきた。
途中の山小屋で一泊して頂上でご来光を見るコース。
雲海に富士山自身の影が映る、影富士も見れた。ご来光も見れた。
とは言え登山は結構大変で、登れば登るほど息苦しくて、一歩の重みが増す。登りはなんだかんだ10時間くらいかかる。
対して下りはそれを3時間で駆け下りる。
「あの登りのしんどさと時間はなんやったんや、、」と思いながら。
あの下山の時間がとても好きだ。
これはただの例え話やけど、登山と曲作りは似てる。下山とライブは似てる。
コツコツ苦しみながら積み上げてきた一歩一歩と、まるでそれが無かったかのようにパーっと走り抜けるスピードと。
登山には登山の、下山には下山の魅力と楽しみがあるけど、下山したけりゃ登山せないかん。登山したけりゃ下山せないかん。
下山して振り返る富士山は格別だ。
自分の歩みが立派に空にそびえてるから。
これはただの例え話だ。
別に僕は山に登っただけで何も成し遂げていない。
一歩を積み上げ山となし、そこを一気に駆け下りるのはこれからだ。
大くら智之