阪神淡路大震災から、今日で17年経ちました。
 
人が自分の無力を感じながら生きていくのは、
ある意味、人が持つ一番の強さやと思います。
 
17年間の、西宮の実家を思い出します。
笑えるような思い出ばかりやないけど、あの時、悔しくて、怖くて、泣きそうになりながら日常を重ねた我が家の17年後には、兄妹が集まり、たくさん家族が増えて、賑やかで、
「無力かも知らん。
けどせめて、自分の範囲にいる人たちの事を精一杯守ろう。」
 
そう思える場所になっています。
 
手の届く範囲には、精一杯手を伸ばして。
目の届く範囲には、精一杯目をこらして。
声の届く範囲には、精一杯声を出して。
 
だから、やっぱり僕は声を出して、
歌います。
 
全ての被害を受けた場所の復興を祈ります。
 
 
大くら智之