養育費の事情
フリーター時代、自分が行政書士資格を持っている事もあり時々法律相談をされる事がありました。
大体が借金関係か、離婚関係。
特に離婚にまつわる話は頻繁でした。
よくデータとして、日本の離婚のうち90%は協議離婚と言われていますが、
実際その通りでしょう。
話を聞いてみると離婚届を出しただけというパターンがほとんどでした。
ある人の場合、養育費等の取り決めは口約束のみ。
この場合はいきなり養育費不払いになっていました。
いろんな状況がありますが、ひたすら離婚したかったので何の条件も決めず、とにかく離婚届に判だけ押してもらったという方も。
その人は年配の女性でしたが、見ている限りはその選択で正解だったんだろうなと思わせるぐらい、その後さっぱりとしていました。
あまり揉めて、時間も神経もすり減らす事を思えばこういった選択肢もありでしょう。
当時の自分からは、さすがに内心どう思っているかまでは読むことはできなかったので、本当のところはわかりませんが。
ところで養育費は皆さんちゃんと払い続けられているのでしょうか?
統計によれば、約束した支払いの期間の最後まで払い続ける人は全体の2割だそうです。
協議書をしっかりと作っていても、公正証書にしていても、調停調書を作っていても、やはり厳しいようです。
ちなみにきちっと払い続けている方の特徴として(もちろん経済的な問題はありますが)、子供との面会をちゃんと行っているというのがあげられるそうです。
やはり子供に会いたい、自分の子には手をかけたいという気持ちが支払いの履行を促しているのだと思います。
養育費をもらう側としては、感情的には色々あると思いますが、その気持ちをうまく利用するのもひとつの手段ですね。