フランクリン・プランナーとGTD
12月も半ばを過ぎて世間もすっかり年末という空気。
道路を行き交う車がえらく殺気だっています。
いかにも師走という感じ。
さて、この時期書店や文房具店に行けばどこも手帳売り場が拡大しています。
9月頃からちらほらと目立ち出しますが、この時期ともなればさらに来年度にむけての需要が高まるようで、どこも手帳コーナーが大賑わい。
そこに出向けば、ビジネス向けから学生用や主婦向け、果ては小さな子どもを対象としたものまであらゆる種類の手帳が並べられています。これだけ手帳を持つ人間が多い国も珍しいのではないでしょうか?
独特の文化ですね。元来自分はステーショナリー好きなので、この時期に本屋さんなんかに足を運ぶとついつい手帳コーナーで立ち止まってしまいます。
ちなみに今年1年はほぼ日を使っていました。

来年はフランクリン・プランナーを使う予定にしています。
バインダーはディンプル・レザーブラック、リフィルは1日1ページ。

元々はずっとフランクリン・プランナーを使用していました。
フリーター時代、バイトの合間をぬって資格試験の勉強、しかも年間に複数の試験を受ける為にスケジュール管理の重要性を実感したことが手帳を使い出した始まり。それに加え、そこそこの年齢でフリーターであった事や当初資格試験にもなかなか受からなかった為、将来の展望が全く見えず、どうにかこれからの自分の人生を管理しなければとツールを探していたのも1つの要因です。
そんな中、なんとなく読んだのがこちらの本
こちらは2004年頃発売の書籍ですが、同年ファイロファックスの売上を前年比3割増しにしたという伝説的な一冊です。自分が手にした時にシステム手帳ブーム的なものはもう終わっていましたが、この本により手帳術に興味がわき、以後様々な手帳に関する書籍を読みあさりました。
で結局落ち着いたのがフランクリン・プランナー。
上記の本を読んだ割に、何故クマガイ手帳やファイロファックスじゃないのかと言いますと、単純にその時フランクリン・プランナーのリフィルが半額セールをやっていたこと、ヤフオクでボロボロのバインダーがかなり安く入手できたのが原因です。
まあメソッドさえ理解していればどんな手帳を使っても良く、極端な話PDAや今ならiPhoneあたりでも構わないので。
熊谷氏の本やフランクリン・プランナーも基本的な考え方は似ています。
ざっくり言えば、まず将来の大きな目標・夢(ミッションなど)を設定し、今の自分と比較してやらなければならない事をはっきりとさせる。(目標や夢に対しては、はっきりと日付をいれる事が重要)
次にそれにむかって、この一年何をするのかの「年間計画」をたて、そこからでは今月何をするのかの「月間計画」、今週何をするのかの「週間計画」、今日どう動くのかの「1日の計画」に順番に落とし込んでいくというものです。
働きながら資格取得を目指していた当時は、このやり方ががっちりとはまり、手帳をきちっと使い出してからはそれなりに結果もでました。
そしてなんだかんだあった挙げ句、行政書士として開業。
実は開業に至る過程は全くの予定外の事であり、かなりグダグダとなってしまった結果、一時期は手帳に触りもせず全くの無計画となっていた期間がありました。
しかし開業してしまった手前そこで停滞している訳にもいかず、再びフランクリン・プランナーを引っ張り出すことに。
ところが開業してからフランクリン・プランナーを使いだしてみるれば、何だか妙に噛み合いません。
個人事業や法人化した方、SOHOでされている方、すべてわかると思いますが、開業すると勤め人であった時代とは何もかもが変わります。どこかに勤めている場合には、基本的に仕事というのは目の前にあります。それをどうさばくか、どれだけ熟練するか効率よくするか成績をあげるかといった事に取り組むことで評価され、そして給料を貰えます。
ところが独立すると、まずその仕事自体を自分の前に引っ張ってこなければなりません。
そこから業務を完了して領収書を発行するまで全てを一人で行います。たった一人が営業マン、専門職(士業なんかの場合には)、事務員、作業員となる必要があります。
結果、違う種類の仕事をいくつもこなさなければなりません。
特に士業の場合には、仕事が入ってくる流れをコントロールすることがなかなか難しく(一度受注してしまえばその後の業務フローには一定のパターンがありますが)、突発的に飛び込んでくる「しなければならないこと」に振り回される事が非常に多い。
一日の計画をたてていたとしても、かかってきた電話の一本により全ての予定を違う日に修正しなければならないこともしばしば。
一日のなかにおけるToDoの優先順位がめまぐるしく動きます。
自分のフランクリン・プランナーの使い方ではこれに対応しきれませんでした。
では計画などをたてないで、目の前の「やらなければならないこと」にのみ集中してToDoをこなしていけばいいのではないかという話にもなってきます。
確かにそうすればかなり臨機応変に動けるようにはなるでしょう。
しかし、目の前のことのみに集中してしまうと、実は最も大事なことである「今すぐしなければならない事ではないけれども、やっておかなければならないこと」フランクリン・プランナーで言うところの「第2領域」が後回しになってしまうことが目にみえています。
従って、なにがしかの方法で仕事・時間・行動を管理することは絶対に必要。
そこで少しやり方を変えてみようと思い、フランクリン・プランナーよりも自由度の高いほぼ日手帳を実験的に使用する事にしてみました。当初はほぼ日手帳を使いながらもフランクリン・プランナー的な運用方法だったのですが、上述したような理由でしっくりこないのは変わらず。
そこで目をつけたのがGTDという手法。
フランクリン・プランナーなどは、まず目標と計画ありきでそれを細分化していってToDoにまで落とし込む、いわゆるトップダウン方式。
それに対しGTDは、まずToDoをかき集め、それらを分類し整理して実行へと移すことにより本来の目標や計画を達成していくというボトムアップ式の管理術です。
ToDoに追い回されて結局何も手に付かなくなってしまっていた状況からすれば、こちらの方があっているのではないかと思いさっそく試してみたところこれがなかなか良い感じ。
結果、今のところはほぼ日手帳を使用しつつGTD的運用をしています。
ただ一年間ほぼ日を使ってみて思ったのが、個人の好みになってきますが、自分には綴じ手帳よりも自由にカスタムできるシステム手帳の方があっているなということ。
そこでしまっていたバインダーを引っ張り出し、来年からはフランクリン・プランナーを使いながらGTD的運用をする予定としました。
道路を行き交う車がえらく殺気だっています。
いかにも師走という感じ。
さて、この時期書店や文房具店に行けばどこも手帳売り場が拡大しています。
9月頃からちらほらと目立ち出しますが、この時期ともなればさらに来年度にむけての需要が高まるようで、どこも手帳コーナーが大賑わい。
そこに出向けば、ビジネス向けから学生用や主婦向け、果ては小さな子どもを対象としたものまであらゆる種類の手帳が並べられています。これだけ手帳を持つ人間が多い国も珍しいのではないでしょうか?
独特の文化ですね。元来自分はステーショナリー好きなので、この時期に本屋さんなんかに足を運ぶとついつい手帳コーナーで立ち止まってしまいます。
ちなみに今年1年はほぼ日を使っていました。

来年はフランクリン・プランナーを使う予定にしています。
バインダーはディンプル・レザーブラック、リフィルは1日1ページ。

元々はずっとフランクリン・プランナーを使用していました。
フリーター時代、バイトの合間をぬって資格試験の勉強、しかも年間に複数の試験を受ける為にスケジュール管理の重要性を実感したことが手帳を使い出した始まり。それに加え、そこそこの年齢でフリーターであった事や当初資格試験にもなかなか受からなかった為、将来の展望が全く見えず、どうにかこれからの自分の人生を管理しなければとツールを探していたのも1つの要因です。
そんな中、なんとなく読んだのがこちらの本
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こちらは2004年頃発売の書籍ですが、同年ファイロファックスの売上を前年比3割増しにしたという伝説的な一冊です。自分が手にした時にシステム手帳ブーム的なものはもう終わっていましたが、この本により手帳術に興味がわき、以後様々な手帳に関する書籍を読みあさりました。
で結局落ち着いたのがフランクリン・プランナー。
上記の本を読んだ割に、何故クマガイ手帳やファイロファックスじゃないのかと言いますと、単純にその時フランクリン・プランナーのリフィルが半額セールをやっていたこと、ヤフオクでボロボロのバインダーがかなり安く入手できたのが原因です。
まあメソッドさえ理解していればどんな手帳を使っても良く、極端な話PDAや今ならiPhoneあたりでも構わないので。
熊谷氏の本やフランクリン・プランナーも基本的な考え方は似ています。
ざっくり言えば、まず将来の大きな目標・夢(ミッションなど)を設定し、今の自分と比較してやらなければならない事をはっきりとさせる。(目標や夢に対しては、はっきりと日付をいれる事が重要)
次にそれにむかって、この一年何をするのかの「年間計画」をたて、そこからでは今月何をするのかの「月間計画」、今週何をするのかの「週間計画」、今日どう動くのかの「1日の計画」に順番に落とし込んでいくというものです。
働きながら資格取得を目指していた当時は、このやり方ががっちりとはまり、手帳をきちっと使い出してからはそれなりに結果もでました。
そしてなんだかんだあった挙げ句、行政書士として開業。
実は開業に至る過程は全くの予定外の事であり、かなりグダグダとなってしまった結果、一時期は手帳に触りもせず全くの無計画となっていた期間がありました。
しかし開業してしまった手前そこで停滞している訳にもいかず、再びフランクリン・プランナーを引っ張り出すことに。
ところが開業してからフランクリン・プランナーを使いだしてみるれば、何だか妙に噛み合いません。
個人事業や法人化した方、SOHOでされている方、すべてわかると思いますが、開業すると勤め人であった時代とは何もかもが変わります。どこかに勤めている場合には、基本的に仕事というのは目の前にあります。それをどうさばくか、どれだけ熟練するか効率よくするか成績をあげるかといった事に取り組むことで評価され、そして給料を貰えます。
ところが独立すると、まずその仕事自体を自分の前に引っ張ってこなければなりません。
そこから業務を完了して領収書を発行するまで全てを一人で行います。たった一人が営業マン、専門職(士業なんかの場合には)、事務員、作業員となる必要があります。
結果、違う種類の仕事をいくつもこなさなければなりません。
特に士業の場合には、仕事が入ってくる流れをコントロールすることがなかなか難しく(一度受注してしまえばその後の業務フローには一定のパターンがありますが)、突発的に飛び込んでくる「しなければならないこと」に振り回される事が非常に多い。
一日の計画をたてていたとしても、かかってきた電話の一本により全ての予定を違う日に修正しなければならないこともしばしば。
一日のなかにおけるToDoの優先順位がめまぐるしく動きます。
自分のフランクリン・プランナーの使い方ではこれに対応しきれませんでした。
では計画などをたてないで、目の前の「やらなければならないこと」にのみ集中してToDoをこなしていけばいいのではないかという話にもなってきます。
確かにそうすればかなり臨機応変に動けるようにはなるでしょう。
しかし、目の前のことのみに集中してしまうと、実は最も大事なことである「今すぐしなければならない事ではないけれども、やっておかなければならないこと」フランクリン・プランナーで言うところの「第2領域」が後回しになってしまうことが目にみえています。
従って、なにがしかの方法で仕事・時間・行動を管理することは絶対に必要。
そこで少しやり方を変えてみようと思い、フランクリン・プランナーよりも自由度の高いほぼ日手帳を実験的に使用する事にしてみました。当初はほぼ日手帳を使いながらもフランクリン・プランナー的な運用方法だったのですが、上述したような理由でしっくりこないのは変わらず。
そこで目をつけたのがGTDという手法。
フランクリン・プランナーなどは、まず目標と計画ありきでそれを細分化していってToDoにまで落とし込む、いわゆるトップダウン方式。
それに対しGTDは、まずToDoをかき集め、それらを分類し整理して実行へと移すことにより本来の目標や計画を達成していくというボトムアップ式の管理術です。
ToDoに追い回されて結局何も手に付かなくなってしまっていた状況からすれば、こちらの方があっているのではないかと思いさっそく試してみたところこれがなかなか良い感じ。
結果、今のところはほぼ日手帳を使用しつつGTD的運用をしています。
ただ一年間ほぼ日を使ってみて思ったのが、個人の好みになってきますが、自分には綴じ手帳よりも自由にカスタムできるシステム手帳の方があっているなということ。
そこでしまっていたバインダーを引っ張り出し、来年からはフランクリン・プランナーを使いながらGTD的運用をする予定としました。