群馬のある治療室から~ 伊勢崎から腰痛・肩こりなどの各種症状の疑問についての独り言。 -90ページ目

画像と腰痛

20才男性が腰痛を訴えて来院された。


去年の夏から症状が気になりだしてきた。

整形外科に数か所にわたり通院していた。


数か所の整形外科で初回にレントゲン撮影をしていた。


「骨と骨がくっついている」

「椎間板が潰れている」

「これは治らない」

「手術をすすめられる」


医療機関ではレントゲンからこのようなコメントをされて、

本人は不安と恐怖心の気持ちで当室に電話をかけた。


腰痛でレントゲンを撮影する目的は、外傷・感染性

腫瘍・内臓ような重篤な疾患を除外するためにある。


重篤な腰痛の割合は1割も満たない。

この方は、画像や血液検査が必要になってくる。


しかしレントゲンの必要か否かは問診や検査で推測できる。

他で何枚も撮っているなど合わせるとかなりである。


問題は放射能を被ばくしてまで撮影するメリットがあるのか?

また画像を見せて不安を募らせるコメントはしていないか?


腰痛になると急性・慢性にかかわらず当然のように撮影を、

しているのは日本だけではないのだろうか?


※腰痛患者にX線撮影をすると

☆対象と目的

  腰痛が10週間続いている41名の患者を対象に、

  X線撮影すると撮影しない対照群に無作為に割り付け

  その後の経過を9ヶ月間に渡って追跡調査。


☆結果

  対照群に比べてX線撮影群は、痛みの持続、活動期間

  健康障害の成績が悪く受診回数も多い。

                 (Kondrick et al :BMJ,2001)


レントゲンでは除外判断はできるが痛みは写らない。

撮影の適応を間違えると回復を遅らせる。


放射線の影響だけでなく写真を見た患者は、

自分が重篤だと思い込み恐怖心が高まる。


そのような経験した患者さんはたくさんいる。

腰痛回復を遅らせる。


この患者さんが一日でも早く回復ができるように、

改善計画を立ていきたいと思う。


群馬県 伊勢崎市

内外治療室