群馬のある治療室から~ 伊勢崎から腰痛・肩こりなどの各種症状の疑問についての独り言。 -56ページ目

5年前からの足のしびれ

足のしびれ 50代 女性 埼玉県


腰痛と左足のしびれで来院された。

5年前から腰痛と左すねにしびれを感じる。


整形外科で腰椎椎間板ヘルニアと診断されたようだ。

画像でヘルニアが説明されたようだ。


朝に腰が痛み、常に足がしびれる。痛みがある時はコルセットでしのぐ。

腰の痛みは夏が著明に悪化する以外は我慢ができるようだ。


前屈で痛みが増発されしびれの変化はない。

左足の甲とすねの部分に感覚異常。左足のいくつかの筋肉に

筋力低下がみられた。


神経系を調節し前屈の痛みと筋力は改善する。

しびれに変化はなかった。


「左足に力が入ってきた感じがします」


ヘルニアがあるのになぜ腰の痛みに波があるのでしょうか?

夕方に痛みが減少するのはなぜなのでしょうか?

夏場に痛みが増発するのはなぜでしょうか?


臥床した場合、髄核(椎間板)の吸収能が働いて椎体へ漏出した水を髄核へ

引き戻すので椎間板は元の厚さに戻る。椎板板は前負荷(立位時かかる前の負荷)も朝方により高くなり脊柱の柔軟性はこの時間帯は大きくなる。


従ってヘルニアが原因ならば朝はいくらか軽減するはずである。

生体力学的で説明するのは無理がないだろうか?



椎間板ヘルニアは痛みの原因か?


対象と方法

強い症状を訴える椎間板ヘルニア患者46名と、年齢・性別・職業などを

一致させた健常者46名の腰部椎間板をMRIで撮影し、内容を知らない

2名の神経放射線医が読影。また、事前に心理社会的側面を探るため

にアンケートを実施。


結果

健常者の76%に椎間板ヘルニアが、85%に椎間板変性が認められる。

年齢、性別、仕事などを一致させた比較であり、無症状群が画像上76%と

椎間板ヘルニアの所見を多く認めた。有症状群は96%と高率であったが、

この76%は先の報告などと比べても高頻度であった。椎間板突出は、

有症状、無症状群の順に、35%、13%。椎間板の変性は順に、

96%、85%であり有意差を認めなかった。唯一、有意に差があったのは、

神経根の所見で、順に83%、22%であった。

仕事の受容度と精神的側面は非常に関係があった。

                       Boos n et, Spine 1995



群馬県 伊勢崎

内外治療室