5年前からの足のしびれ
足のしびれ 50代 女性 埼玉県
腰痛と左足のしびれで来院された。
5年前から腰痛と左すねにしびれを感じる。
整形外科で腰椎椎間板ヘルニアと診断されたようだ。
画像でヘルニアが説明されたようだ。
朝に腰が痛み、常に足がしびれる。痛みがある時はコルセットでしのぐ。
腰の痛みは夏が著明に悪化する以外は我慢ができるようだ。
前屈で痛みが増発されしびれの変化はない。
左足の甲とすねの部分に感覚異常。左足のいくつかの筋肉に
筋力低下がみられた。
神経系を調節し前屈の痛みと筋力は改善する。
しびれに変化はなかった。
「左足に力が入ってきた感じがします」
ヘルニアがあるのになぜ腰の痛みに波があるのでしょうか?
夕方に痛みが減少するのはなぜなのでしょうか?
夏場に痛みが増発するのはなぜでしょうか?
臥床した場合、髄核(椎間板)の吸収能が働いて椎体へ漏出した水を髄核へ
引き戻すので椎間板は元の厚さに戻る。椎板板は前負荷(立位時かかる前の負荷)も朝方により高くなり脊柱の柔軟性はこの時間帯は大きくなる。
従ってヘルニアが原因ならば朝はいくらか軽減するはずである。
生体力学的で説明するのは無理がないだろうか?
椎間板ヘルニアは痛みの原因か?
対象と方法
強い症状を訴える椎間板ヘルニア患者46名と、年齢・性別・職業などを
一致させた健常者46名の腰部椎間板をMRIで撮影し、内容を知らない
2名の神経放射線医が読影。また、事前に心理社会的側面を探るため
にアンケートを実施。
結果
健常者の76%に椎間板ヘルニアが、85%に椎間板変性が認められる。
年齢、性別、仕事などを一致させた比較であり、無症状群が画像上76%と
椎間板ヘルニアの所見を多く認めた。有症状群は96%と高率であったが、
この76%は先の報告などと比べても高頻度であった。椎間板突出は、
有症状、無症状群の順に、35%、13%。椎間板の変性は順に、
96%、85%であり有意差を認めなかった。唯一、有意に差があったのは、
神経根の所見で、順に83%、22%であった。
仕事の受容度と精神的側面は非常に関係があった。
Boos n et, Spine 1995
群馬県 伊勢崎