はるぼーちゃんが
ニコニコしながら、たくさんお話してくれます。
「ママ、俺、涙がでてきた。
はるぼーちゃんが可愛くて…」
パパは、ほんとうの父親になりました。






ママはひとつだけ、パパに聞けないことがあった。
風のウワサで知ってはいたものの、直接は聞けなかったんだ。
「

くんのおうち、行ってみたいなっ!」
とっても驚いた顔したパパ


「いいけど、きたないよ…」
あんまりノリ気じゃないパパ。
「平気、平気っっ!!」
パパのおうちに初めて入ったママ


ひゃあー、どきどきっ


だけど、ママ、すごく悲しい顔しているよ。
ママが見つめているのは、
立派な神棚と写真。
パパのパパ…の写真。
ぼくのじぃじは、神様だった。
とってもとってもハンサムな神様。
パパはじぃじのことが大好きだったんだ。
ママにも、いつもじぃじの話をしていたよ。
毎週、パパとじぃじで海へ魚釣りに行った話
パパが朝起きれなくて遅刻するから、じぃじに毎日車で小学校まで送ってもらった話
パンにはたっぷりマーガリンをぬらなきゃ、トーストじゃないんだって話
もっと
たくさん
パパの話にじぃじがでてこない日はなかった。
「…聞いても…いい…かな…」
ママは、男の人の涙をはじめて見た。
じぃじのこと話していくうちに、
パパはぽろぽろ涙をこぼして、
でも、それでも一生懸命、さいごまで話してくれて、
なんだかママもたくさん涙がでてきて…
大好きなのに、突然、おわかれしなくちゃいけなくなって、
中学生だったパパはつらくて悲しくて、どうしたらいいのか分からなくなったんだって。
うぅっ

うううううっっ
うわーーーーーーんっっっっ


パパ、パパ、パパ、パパ
パパーーー!!
ぼく、いい子にするよっ
悪いことしたら、叱ってもいいよっ
何でもいうこときくよっ
だから、ぼくとママのそばを離れないでよぉ
ずっと一緒にいようよぉ
パパは、長男だったから、じぃじのぶんも家族を守ってきた。
中学生のころから、父親の役割を担おうとがんばってきた。
ママは、パパと幸せな家族をつくっていきたいと、
そのとき思った。

つづく




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